プロローグ
イルミナ王国
パトリシア星の国家である。イルミナ王国はパトロシア星の国家の中では3番目の軍事力を持つ国だ。属国も何か国か持っておりイケイケであった。というのもイルミナ王国は少し前に国王が死んだことで国王の息子であるヤマル・イルミナが即位した。ヤマル国王は大規模な軍拡を行い周辺国を属国化、一気に列強まで上り詰めたのである。
しかしそんなイケイケムードはイルミナ王国西部、南部に海が現れたという報告を受けて突如っとして終わってしまう。魔導通信で属国や周辺国に連絡するも通じない。そのことで国内は一気に混乱することとなった。
日本国
和歌山県の串本町から南に約230キロ地点に大きな島が現れたと報告を受けた。
当然そんな場所に火山島もなく、噴火もなかった。土地が盛り上がってできたのなら津波など何かしらあるだろうがそんなものもなかった。
日本国政府はすぐさま緊急会合を開き、この島について国民に発表することを発表した。しかし問題はそんなことではない。衛星写真から見るに人が住んでいる。詳しいことはわからないがすぐさまこの海域と上空を進入禁止することを決定した。島の形は中国にあるリャオニン省に近い。国民党であり現首相の太田首相は自衛隊の戦闘機をスクランブル発進させ偵察に行かせる予定であったが、何があるかわからないということで見送られ海上保安庁より大型巡視船ヘリコプター搭載型のえちご、中型巡視船みずきが島に接近することになった。万が一人がおり攻撃を受けた場合に対処できるように武装した巡視船を派遣することになった。
その後の会見で島が出現したこと、島に人が住んでいる可能性があること、日本のEEZ内でありこの島は現状日本領であることなどを説明した。
国連でも安全保障理事会で緊急会合が行われたが、日本としては情報不足で、現在調査中と発言したうえで、この問題は現状日本国で対応すると発言した。