99/165
7階立てと嵐の日
240214
幻想に熔けた草原にいたはずなのに、喧騒の中の屋根裏にいた
我が身はカラスで、黒薔薇で
7人の兄弟よ
裏切り者は私
登り、登る
落ちた羽を拾う
登り、
身が投げ出され、夜の海に沈む
こんなはずじゃなかったのに
ぐしゃぐしゃと、沈む
本の海
紙魚に塗れた身体が融ける
本の
やり直せるなら貴方の味方が良かったな
この電車はどこへ向かうんでしたっけ
子連れの家族に聞かれたの
嗚呼、そうだった
水浸し
使える駅は限られていて、私は何度も乗り直してる
嵐が居座って、私を離さない
この世は残酷だ
どうやって家に帰ればいいんだろう
そうやってぼう、としていたらまた終着駅に着いてしまった
乗り直さなきゃ
そうしてまた、道を戻って
消える選択肢を、眺めている
眺めて




