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編光炉  作者: Nox
95/165

ごめんな。

240124

廃アパートを駆ける

ごめんな、兄ちゃんが悪かったな

ごめんな


弟が可愛がっているのは知っていた

でももうおやすみ

君は大切にされてお眠り

その火を絶やして、くべられて


ちりん、


火消しの仕事は


あ、

小さな弟の走る音がする

不味い

待って

待ってな

ごめんな

兄ちゃんが悪かった

吹き消したガラスを壊さぬ様に、追い掛けて

階段は無い、ベランダを伝う


にいちゃんのばか!


そうだな、ごめん

俺は、


屋上の扉の前で、何かが転がっている様を呆然と見る弟は震えていたんだ


ねえ、なに、


そうだな、ごめん



何、アンタ私達を殺す気でしょう

分かってるのよ

アンタが何しようといいけとよく考えなさい


そう言って母さんは自分の腹を撫でていた


耳も、手脚も不自由な弟

喋ることすら機械伝いで

でもその世話のお陰でこの家族が治ったとしたら?

機能不全家族は機能不全の弟でやっと機能する

大きくなった弟の車椅子を押して、

あ、

父さんの目が弟を狙っている


もう、やめようか



うぇぇ、うぇ、


吐き戻す弟の小さな背を撫でた

この世界の俺たちは小学生みたいな姿で、手足も何もかも揃ってる

知りたくなかったな、そうだよな、ごめんな

俺が全部終わらせるから、ここで一緒に暮らそうか


ちりん、


火消しの仕事は火を消すことだ



なんだァ?今日は人家族か!報酬弾むぞ〜!

どっから盗ってきたんだよ!


さぁね



ちりん、

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