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麗しの
240107
「白薔薇の魔法は解けてしまったのよ」
全ての元凶の女は笑う。
「で、どうするの?狂わされた男は死んだわ。残るのはそこの犬と、私」
探偵である彼は苦悩している。助手の青年を引連れ、刑事の彼を連れ。
どうしたものか、と。
「隷属の首輪をあげるわ。ほら、これで私も大人しくなるの」
「俺はどうするんだ」
「あらヤダ貴方もはめるのよ」
半獣人の彼はその耳を揺らしている。
「……私に管理能力は無いんだが」
「俺にも無いぞ」
「と、なると……」
「僕ですかぁ!?!?!?」
3つのシチューの大鍋に煮込まれているものは同じで、後は味付けを変えるだけだ。
矢の立った助手の青年は困ったような表情でスプーンを握っている。
嗚呼、麗しの隷獣達。




