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編光炉  作者: Nox
79/165

230810

蛍光色に光る虹色の蝶が花を散らして祝福を贈る

私にとって愛らしいそれは翅の欠けたカブトムシと同じ

彼女は髪飾りとなって私の頭に纏わりつく溶けた飴のようになった

時間が押しているの早くして頂戴?

大広間の貴方達は未だ悠然と遊びに惚けている

仄暗いエレベーターが呼んでいるの

早くして頂戴



マンションの入口は緑色に染められた赤を呈していて

私の部屋は下からも上からも五番目の二部屋

三番目の主が子を呼んでいて連れ去っている

過去の夫はそれを防ぐ魔物になることを選んだんだ

夕暮れの爪先が彼らに迫っている

逃げ仰せ、逃げ仰せ

夕暮れの爪先が私に迫っている

逃げ仰せ、扉は開いている



街角の海に蟹と海老を食べ比べておくれ

真っ白な海老に真っ青な蟹

その身を砕いて海苔に包んだ

丸姿のまま蒸し上げるのですか?

こちらにはそれがありませぬ

薄水色の工場でそれを静かに語っている

届けますが使えるかはわかりません

私だって拾ったのは嫌ですよ

相手は強欲でそれを取りに来るでしょう

渡された鞄を受け取って内部を歩いていれば、大男と小さな男が背後に迫る

走らなくては

首を掴まれている

鞄はエレベーターに投げ込んでおいた

大男が言った

「こうでもしなければこいつが帰らなくてね」

「少しだけ我慢していてくれ」

首を掴む手は優しかったように思う

人の声が響いている

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