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ヤダ〜ッ!
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白いタイルは血に濡れて、ああ、これが阿鼻叫喚なのだ。と悟った。
プールにはクラス一つ分と、鮫。
各々が追い掛けられ、手を、足を、身体を捥がれ、食いちぎられて行く。
プールサイドの人間も無事では無い。
陸に上がってきた奴らに齧られて、腹の中に収められていく。
それを、遠くからぼんやりと眺めていた。
「ゲームだよ。安心して引き金を引くといい」
男はそう言った。
確かに、引き金を引いただけでは死なない。
"その時点"では。
帰宅後に、彼らは殺されるのだ。
言わばこれは、殺す人間のマーキングだ。
僕だって例外では無い。
撃たれれば、死ぬ。
これはゲームだ。
人の命があまりにも軽い、間引きの為の。




