あまりもの じゅに
日に魔導た。
一言だけ、告げられた行く末の。
金縛りの中にひとりのカマキリが佇んでいる。
語弊があるかもしれないが、影撥の中の一人では無いのだ。
歪んだ瞳の中に澄ました様相を浮かべて、ぽつり。
雨が降る雪のお宿の欠片の話であった。
暑がりの雪菜は風の中に落ちて。
菜の花畑の緩くまろやかな赤い扉に解けていく。
カミキリムシは我が首を絶て、対の柱に帆を立てた。
赤子が泣いている。
赤子が鳴いている。
啼く鶏の中にキンカチョウの風穴。
甘い蜜を隔てた天の川。
世に老けた心を見違える程熱くさせ、風切羽は漏斗で紙となる。
濾した世界に残る有限の物体。無色の彼岸花。
仲見世通りの夜を歩いた。
またあれはあの中にあってあれはあのままに朽ちていくのだ。
我が身の中に落ちる枯葉の彼は踏みつけられたテントウムシになった。
天童天翔星の煌めきによって月が遂に焼き殺された。
ヤハ賭ける賛美の斉唱を奏で弔いのカヅチを打ち鳴らせ。
等々永遠に問い掛け雄弁に。悠然と。
加賀友禅の帯が襞のように身を結んだ。実を結んだ。
道連れのカナリアの夢を見ましたか?
道添の駅に影トンボ。
つまりはそうことのつまりはそういうことでございます。どういうことでございます。
道言うことでございます。
堂々巡りは終わらぬ罪よ。
月夜月夜にかげおくり。我贈り。
切れた小指のカラス貝。
熟れた間の孵すが得。
とんぼ、ととんぼあまみがさ。
決して帰らぬあがみかみ。
赤い紙。
紙。
誉。
幸あれと。




