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夏の日
230303
薄暗い夜明けの空に、嗤う男が近寄ってくるのだ
少女に話し掛ける
ベランダにて少女は、くすりと
薄暗い部屋に、死体がひとつ
夏の、春の、差し掛かりの、薄温い
軽薄そうな男が嗤う
少女に近寄り声を掛ける
ベランダにて、少女は
吊られた死体は、もう二つ
革張りのソファの上で父親と幼子が、少女を交えて詐欺師の話
本当に、この子が
幼子を見つめて、父親は息を呑む
少女はただ笑って、今朝に殺した少女を想う
いや、いやだと胸に埋め
悲鳴を殺し、首を絞め
吊り上げられた、三つ目の
ぎりり
五つの
温い、温い、夜明けのことでした
真白の制服の、髪の長い、リボンも白で、瞳は薄青
カーテンを閉め、
「よろしくお願いします!!!!!!」
選挙カーが、河辺を
死体が解けて、混ざりゆく夏
瞳も解けて、さ目覚めと




