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水族館の夢
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配達員はそのあまりの光景に言葉をなくし、口を閉ざした
氷山、雪山、流氷の地
足元が凍る ペンギンが泳いでいる
一人の少女が手を取り仕方なさそうに連れ出してくれた
気づけば彼女は私服で、ブーツで
凍えていた
川瀬を進む
「手を離してはいけないからね」
室内
プールのような、そんな場所
男の人魚が泳いでいる
「外よりはマシだろう。足をお湯で温めてきてもいいかな」
彼女は裸足で、配達員のブーツの中は熱かった
熱いシャワーと冷えた風呂に向かう
ぱしゃん、ぱしゃん
男の人魚は鯨類か
ぱしゃん、ぱしゃん
「ああ、ごめん」
「進もうか」
殺されそうな、そんな瞳
きっと近寄れば引きずり込まれる
それなのに彼女は




