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編光炉  作者: Nox
34/165

対の船 少年

220102

船上の夢を見た

いつも笑顔の少年がいた

氷の翼の船だった


「気味が悪い」と女が言った

少年は簪を女に渡した


少年は絵を描いていた

宝石翼の天使の夢を

月夜の死神が歌う絵を

女の人魚が氷の下で、幼い天使を食う空を


少年は絵を描いていた

いつからそこにいたのだろう

少年は笑顔を絶やさない

少年のことを誰もが知らない

少年のことを誰もが歌う

少年は絵を描いていた

氷の翼の絵を描いていた


少年は笑顔を絶やさない


「簪どうぞ」


妖精の木の銀の杖

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