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『これさ、』
160911
『これさ、買ってもらってもいーい?
ぼく、君からのプレゼントが欲しい』
羊の青年は仲間だったぬいぐるみ達を色分けしていた
バスの運転手をしていたうさぎの少女はそれを手伝っていた
するとそこに機械を操るひとりの狼男が現れた
うさぎの少女は必死にバスと乗客を守る
そしてたまたま自分の住処に来た時、気付いた
自分はなんて虚しいんだろう
ひとりでガラスケースの中のぬいぐるみと話してるだけの生活
そしてひとつのうさぎのぬいぐるみを取って泣きながら羊の青年にこう言った
『これさ、買ってもらってもいーい?
ぼく、君からのプレゼントが欲しい』
そして、バスを降り
狼男と戦うのだ