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あまりもの さん
ひとりで寝るにゃシングルだって広すぎる
でけぇ布塊侍らせて
羽毛被りゃインスタント
寂しいたって人嫌い
夢に落ちりゃ桃源郷
朝になったな鳴り響く
ベルに絆され水の泡
虚ろの世界の中心が
私自身と相まって
狭い部屋にて我が世界
シングルひとつのテリトリー
あーあ
広すぎるぜ私には
釣瓶落としと言いますが
冷えた空気が肌を割く
薄闇立った夕刻に
四角い光の誘蛾灯
叩く音が耳障る
宵街、酔う街、惑う街
あっべ引っ掛けたタイムリー
追い付けないなアイロニー
昔は良かった言いますが
良い昔など我に無く
凡庸なこの精神に
突き刺さるのみの後悔です
あー
兎に角ここで終わらせませんか
これ以上もうままならないので
どうしてこちらに来ているのですか
夢夜咲く花僕と影
兎も角もう終わらせましょうよ
私は私でありませんので
どうしてそちらで笑うのですか
明け朝罪継ぐ我が運命
解けた陽影我が世界
鳴り響くベルが言いました
「おはようございます」




