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編光炉  作者: Nox
19/152

ギベオン

海が好きで海に憧れて

見たことも無いのにそれを調べ尽くした

夢を叶えたくて努力した

得られたのは空への片道券


こんなもののために努力した?

耳に残る家族の笑い声

赤い紙と、重い汽車の音

白い旗が、僕を駆り出した


空から見た

海の色は

(嗚呼)どうしてこんなにも美しくて

僕は決めた

そう望んだ

あの海の元帰ろうと


夜と共に僕は行く

血で描かれた未来絵図

老いた夢に囚われて

萌木の夢水の泡


闇に光る夜光虫

波打たれ揺れ動く

その一瞬奪われて

時は既に遅く


()揺さぶる爆発音

耳を裂く銃声音

飛んだ僕と硝子片

見上げた()鉛雨


立ち上がる水しぶきの中で

思う。僕は幸せだ。



沈む 沈む 沈んでゆく

僕の 僕の ユゥトピア

揺らぐ波 光 泡沫の

それはまるでーーー…


魂の再来を

連れて行ってシルベ達

僕はまだここにいて

導きを待っている


目の光る深海魚

僕の身体喰い去って

母の海抱かれて

憧れと共にいる



宇宙に浮かぶ星々よ

彼の魂と共にあれ

彼はまだそこにいて

導きを待っている


ならば彼と同じよう

落ちた星より魂を

混ざり合い夢と成れ

生み落とされし彼の名は(僕の名は)

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