k of the witch.
250314
女王はいつだって機会を狙っている
とある祭りに参加していたんだ。私はゲームを続けるのが苦手だけど、人とは中が良くて。そういえば昔仲良くしていた彼らは元気なのだろうか。
不貞腐れたような黒髪の青年は、私のことを見て訝しげに呟いた。
「もう来ねえのかと思ってた」
んなこた無いよ。私だってあれ課金してたし。彼は甘えるように私を抱き竦め、胸に顔を埋めていた。
彼は寂しがり屋なのを私は知っている。
この街ではクーデターが起こっているようで。全ての采配を他者に任せる王など捨ててしまえと言われている。
卒業間近の学園ではそうした結果横並びに基地を作っていた。
彼は地元の消防団のようだった。
「女王は金色の王を狙っている。彼女は闇そのものだから」
蜂の巣の群れ。番犬をも惑わす蠱惑。
彼女の姿を見、魔法をかけられた皆は全てを闇にせねばと動き出した。
私も決断をせねばなるまい。
私という存在が鍵であるようだから。
k of the witch.
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