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編光炉  作者: Nox
149/152

こんなの聞いてないよ……。

250312

「残念!彼は元からおかしいのです!こんな私を仲間に引き入れてるのですから!」


それは同感だ。僕だってこんなことになると思っていなかったんだから。

俺はタダ適当な大人を見繕っただけだと言うのに……。


「主。次に狙われるとしたら私です。既にもう色が見えない。視覚を失った影など捨て置いてください」

「…………」


ああほら、こっちもまた死の匂い。

本当に、本当に適当に選んだんだ。


思い返せば数ヶ月前。僕は旅の仲間を探していた。

大広場で演説をすれば、僕に目を惹かれるのは必至。

短い黒髪を整えた僧侶、手下を連れた異国風の男。金髪の青年、虹色の怪異。

儀式をして旅立たねばならなかった。

パールを縫いつけた薄桃の絹を敷き詰めた地面。

僕は生贄としてこの地を後にするんだ。

だからこそ意表を突いて怪異まで連れてったのに。


「まさか怪異が一番まともだとは思わなかったな……」


ピアノに乗り移った虹色が心配そうにこちらを気遣っている。

金髪の青年はせっせと落とし穴を掘っているし、僧侶の子はアーマーぶん殴りスタイル。

異国風の男は何?なんでそんな強いの。

もう……もう…………………………。


「はぁぁぁ……」


まあ、こんな旅も悪くはないか……。

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