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編光炉  作者: Nox
134/152

抜歯鉗子

241228

ジョウ、アキラ、ミホシ、カタバミ

とある廃校で、廃旅館で、生命を


カタバミ

背が高く髪の長い女

体術に優れていると言う


ジョウ

無口な獣医師候補

アキラとミホシとはバンドを組んでいる

ドラマー


アキラ

少し不器用な医学生

知識はあるが手先が伴わないボーカル


ミホシ

成績優秀な医学生

足が早く身が軽いベース



昔のことを思い出していた。



とある学校で行われていた夏期講習。

その頃僕らはまだ高校生で。

女の人が連れてた女の子のことを覚えている。

やたら上手い歌の人がいた。

いや、上手い曲を作る人の、知らない人の。


その母親は売れないバンドマンの歌だと言った。



目を覚ます。古ぼけた校舎。

ここは何処だろう。

アキラとミホシがいない。探さなきゃ。



自分は忍びの末裔だという。

妖怪を殺せと。住み着く悪を。怨霊を。

刀を持たされた。薙刀の方が好きな気もする。

そうするとそれはそう変わる。変な場所だな。

……?子供?



「ちょっと!アキラでしょこの処置したの!急いで焼付無いと不味いよ……電メスあるかな……」


「医学校なのか、?ここ……いや、そんな事よりジョウだ。なんでこんなことになってんだよ……!」



早くおいで。お父さんが待ってる。

あの部屋に早く行かなきゃ。行かなきゃ。


「……とうさん、?」


猿のような顔をした、小さな。




来た、来た。殺されるのかな?

上手くやろう。大丈夫。


「下がっていろ!全て私が切る!」


「ミホシこっちだ!早く走れ!」


「わかってる!」


「話を聞かせるなら殺しはしない。私の背に乗れ猿共」

「……違う!ジョウだ!ジョウを背負えアキラ!」


地面が揺れる。

波が、人の波。砂の、


空へ。



「…………ありがとう。かつての同胞達よ」


死んだ忍びの魂が波に囚われた我々を地に戻してくれたんだ。


まだ終わらない。始まりに過ぎない。

終わらない。

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