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愛しています。
241005
青く光る宝石は熱に弱く、燃えたぎる大地の本流には逆らえない
時計塔の上に眠る星が目覚めた時、貴方は、
竜と踊る子らがいた
私はそれを遣いと呼び、たどだどしい歩みを共にしたのだ
青い髪、青い瞳
光を孕んだそれは美しく、人を魅了した
この村が荒らされてもう10年になる
彼らが殺されてからは300年
もう、もう、
時計塔に眠る竜よ、光の子らよ
私の歩みはどこにも行けぬ
斧を翳せ、敵を撃て
私の身等くれてやる
熱い大地よ、本流よ
守っておくれ
子はあわあわと彼の元へ走る
大丈夫、だから頂上で待っていて
ちゃんと彼を連れて行く
大丈夫だからね