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編光炉  作者: Nox
129/152

愛しています。

241005

青く光る宝石は熱に弱く、燃えたぎる大地の本流には逆らえない

時計塔の上に眠る星が目覚めた時、貴方は、


竜と踊る子らがいた

私はそれを遣いと呼び、たどだどしい歩みを共にしたのだ

青い髪、青い瞳

光を孕んだそれは美しく、人を魅了した


この村が荒らされてもう10年になる

彼らが殺されてからは300年

もう、もう、


時計塔に眠る竜よ、光の子らよ

私の歩みはどこにも行けぬ

斧を翳せ、敵を撃て

私の身等くれてやる

熱い大地よ、本流よ

守っておくれ


子はあわあわと彼の元へ走る

大丈夫、だから頂上で待っていて

ちゃんと彼を連れて行く


大丈夫だからね

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