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編光炉  作者: Nox
126/152

花弁はずっと舞っている

240825

5人の娘に5人の護衛

赤、青、黄色、緑、そして黒

キラキラ輝く宝石のような娘と、護衛

赤い娘の護衛は嘘吐きで、偽札で覆われたような顔

青の娘の護衛は間違いを犯して、そのまま殺された

黄色の娘には世界がまだ美しく見えていたから、その護衛はずっと"間違っていない"

緑の娘は聡明で、致し方なく屋敷に留まる

黒い娘は本当に存在していたのだろうか?


母親は死んでいる

父親は過保護だ

雨の日に罪を晒された嘘吐きは、窓から落とされて死にかけている

それを追う赤の娘は、そのまま彼と共にあった

護衛を殺された青の娘は、屋敷を去ってひとりきり

他の娘は父と有ったが、やがて変質する

信仰を、金を、夢を、罪を


「お前は私が殺したはずなのに」

「母さんと暮らすのは楽しかったけど、やはりひとりの方が気楽だ」

「ギルドを作りましょう。制限をかけて、こちらには入れないわ」

「火狐の襟巻は違反者の首を絞める」

「私は何も言っていないさ。彼女は私を逃がしただけで」


粒の揃わないビーズの飾り

引きちぎれて、砕けて

キラキラしていた宝石は泥と共に流れていく


雨が降っている

この船はどこまで進むのだろう


雨が降っている

雨が

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