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編光炉  作者: Nox
123/152

240802

歩く、歩く。

商店街、リサイクルショップ、道路を抜けて。

コンビニを通り抜けて、その先を、もっと。


女に手を引かれていたの。

私は悪い子だから、先生の言うことを破っていたわ。

彼女は私の悪ふざけに付き合って、そうして手を取った。

湿気の多い蒸し風呂からは目を背けて、隣の町まで。


リサイクルショップ、いいなあ。

私もあそこのお兄さんみたいにならなくちゃ。

シャツが素敵。


35歳なら許容範囲よ。

好きならそれでいいわ。


とあるアパートの前で彼女は止まって、「あそこはかつての同僚の家」と言った。

私はどうでも良くて、会いたいなら会えばいいと思った。

彼女とその同僚のお姉さんが話していたから、私はそろそろ道を戻ろう。

彼女に知られないうちに。


いつの間にか自転車に乗っていたから、それを頼りに来た道を。

戻る、戻る。


信号の前で彼女を見たけど、私の方は見えてなかったみたい。

商店街の中で、他の友達が迎えに来てくれた。


さ、お茶会に戻ろう?美麗な幼子の姿の方が喜ばれるけど、ランチ会は触らずに楽しむものだから。


皆と触れ合う様はまるでどこかのキリストね。

少女と神父の真ん中に座し、また。


赤い衣を身につけていた。


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