プロローグ
うぃーんと、自動ドアが開く。
少し甲高い声が響くとあるカフェの店内。
ここは、オタクたちが集う「オタク喫茶Q&A」。
ネーミングセンスが壊滅的だなと働いている私、伊藤かなたも思う。
だけど別に店の名前なんてどうでもいい、お客様が求めてるのはうちの商品だから。
「かなたー、これ2番テーブル」
「へいへい」
「はい、な?」
「はーい」
店長、へいへいくらい許してくれよ、同い年の親友だよね?。
ここにくるお客さんは、「オタク喫茶」と店の名前の通りオタクの方が多い。
働いてる人もほとんどオタクだ。もちろん私もね。
うちのカフェにはたくさんの界隈の人がくる。
メンチカ、歌い手、アイドル、地下アイドル、マンガ、アニメ、ゲーム、K-POP、コンカフェ、ホスト、など数え切れないほどだ。
中には、お城オタクや魚オタク、野菜オタクの人も来たことがある。
「お待たせしました、緑担のはじけるメロンソーダです。」
「ありがとうございます!」
「…ほんとに解決してくれるのかな。」
「ね…。」
どうやら、複数人で来た他の人達が私のことをひそひそ話しているみたいだ。
実は、私は地味に有名だったりする。『オタク喫茶の相談屋』と呼ばれているが、私は名前の通りオタクの相談に日々乗っている。
これは、私がオタクの相談にのる私の日常の話。
はじめまして、キナコモチ餅と申します!
初めての小説家になろうでの連載なので、優しく見守っていただけると幸いです。
よろしくお願いします!