Lvとスキル
「銃を使いたいなあ」
彼はふと思う。訓練兵の時の夢を見た時から、思っていたのだ。この魔界に来てから1週間が経ち、銃のことを思いながら過ごしていた。
「ラリー、鑑定しに行くぞ」
ビーロフが突然に言ってきた。もう支度を澄ましており準備万端だ。
「鑑定って何のことですか?」
「鑑定って言うのは、レベルとスキルを見ることだ。レベルは筋トレしたり、訓練をすることで上がる。スキルは自分個人の究極魔術で1人1つだけっていう物だ。」
「レベルが上がるとどうなるんですか?」
「簡単に言うと強くなる。」
ビーロフは妙に動揺していた。俺の鑑定結果が楽しみなようだった。
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「こいつは鑑定士のカルチョだ。」
カルチョは青髪で青い肌をしていた。首にはネックレスのほかにいろいろなアクセサリーをつけており、いかにも占い師ですよっていうアピールをしていた。
「初めましてラリー」
「は、初めまして」
一瞬、彼の目が光った。すると、彼は紙に何かを書きビーロフに渡した。
「鑑定はもう終わりましたよ」
彼はにこっとした。
「ありがとう」
ビーロフは紙を見て青くなった。ビーロフは無言で紙を渡してきた。恐る恐る紙を見ると。
『
名前:ラウス・リーダルズ 職業:
Lv:103 スキル:イマジネーションリライズ
魔力:測定不能 弱点:水魔法 風魔法
』
俺は愕然とした。lv103っていったいどういう事だ?
「あの~ビーロフのレベルってどのくらい?」
「230だ」
「じゃあ、俺のレベルって低いんですか?」
「異常だ」
異常に低いってことなのか?
「そうですか。」
「君、何か勘違いしているよ。君異常に高いっていうことだよ。人間でその年は高すぎる。」
「ラリー、いいかい?人界に戻ったら誰も言わないことだいいか?」
カルチョはくぎを刺すように言った。俺はうなずいた。
「ラリー、お前はこれから150年間修業をしてもらう。お前にはラウス王国の王になるためにな。」
ビーロフは突然に言い出した。言ってることがちょっとわからないが。
「でも、王は王族しかなれないんじゃないんですか?」
「違う、lv650で王になる資格が取れる。人族ならばだが。あとは知識と指導力だけだ。その検査もある。」
俺に王になれって言うのか。多分無理だな。だが、修行も暇つぶしでもなるか。
「わかりました。」
「では、頼んだぞクリス」