小学校 1
小学校に入学して張りきって通学していたある日、1人のクラスメイトの女の子から「髪がクルクルで変!」とからかわれた。
その発言がとてもショックで、ずっと伸ばし続けていた天パで少しカールした自慢のロングヘアをばっさり切ってショートカットにした。
そんな順調とは言えない滑り出しで小学校生活が始まった。
小学生になり1番嫌だったのは給食だった。
食物アレルギーのため、メニューによっては食べられるものがない日もあった。
両親は対応策として、自宅でアレルギー食品を除去した同じメニューを作るからそれを給食の時に食べさせて欲しい。
そう学校に何度も掛け合ってくれた。
しかし学校からの回答は「だめ」だった。
ほかの子供たちが羨ましがるから、トラブルになりやすいからという理由だった。
アレルギー食品を除去した同じメニューを持参することを却下された結果、中華麺の麺のみに牛乳だけ、冷凍みかんと牛乳だけ、時には牛乳だけになってしまう日もあった。
そんな日の午後からの授業はお腹がすいて集中出来なかった。
学校帰りに校庭で遊ぶこともなくまっすぐ帰宅して、母親が用意してくれたご飯を食べた。
給食を食べないことを、好き嫌いだろ、食べろよという子もいた。
食べられるメニューの日にみんなと同じように食べようとしたら、今日は食べられるのかとからかわれたりもした。
そんな時先生はいつも何も言わなかった。
みんなと同じ給食が食べられないこと、午後の授業中お腹が空くこと、食べられないことを責められたりからかわれたりすること、先生が何も言ってくれないこと。
全てが悲しくて辛くて給食の時間が嫌いだった。