表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

幼稚園 3

仲間はずれから段々とエスカレートし、折った折り紙をバラバラにされる、工作の時間に作った作品を壊されるという間接的なものから、叩かれる、突き飛ばされる、傘で顔面を突かれるという直接的なものになった。


傘で顔面を突かれた時にはこめかみにあたり、あと1cmずれていたら眼球を突かれ失明するところだった。


特定の女の子からのいじわるだった。


当初、母親が担任の先生にいじわるをされていると相談した際には、いつも先生がいない時にいじわるをされていたからかなのか、その子の両親が教育関係の同業者であったからなのか、先生からの信頼度が高く、先生も半信半疑だった。


そんなとき、担任の先生がいない隙に傘で私の顔面を突き私が大泣きしている場面をほかの先生が発見し、やっと先生からその子の両親に話をしてくれた。


しかし、「うちの子は家でもいつもいい子だ。そんなことをするはずがない。傘の件もただの事故だろう。」その一点張りだった。


話が進まないため、担任の先生を交えて両者の親子で話し合いをした。


「なんで未央ちゃんを傘で突いたり、仲間はずれにしたり、いじわるしたの?」


先生のその問いかけにその女の子は


「なんとなく。」


たった一言、そう答えた。


その子の両親はずっと「うちの子はそんな事しない」と言い張っていたが、我が子からの告白に絶句していた。


その子が本当に意味もなくわたしにいじわるをしていたのか分からないが、そこから10数年、学校がバラバラになるまでその子を見ると動悸が止まらず、萎縮するようになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ