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幼少期 4
そんな生活の中、体調のいい時かつ短時間という条件で寒い冬の日に雪遊びをすることになった。
いつも家の中から眺めていた雪。雪が積もっている場所を通っても体が冷えるからなどの理由で触らせてもらえることはなかったため生まれて初めての雪遊び。
タライに集められた雪に初めて触った時、冷たさに驚いた。
ふわふわと空から降ってくる雪がおにぎりのように握ると固くなることにも驚いた。
雪って冷たいんだ。
そんな当たり前のことだったが、数十年経った今でも覚えている。
短時間ではあったが、やはり体調を崩したためそれ以降も年に1回雪遊びができるかどうかという状態だった。