幼少期 2
私は喘息で幼い頃はすぐに発作がでるため、走ってはだめ、身体を冷やしてはだめ、寒い時期に長時間外にいてもだめ、夏であっても煙に近づいてはだめと制約だらけだった。
そのため私は鬼ごっこなどの日常的な外遊び、雪遊び、花火などの季節的な遊びをしたことがなかった。
いつも遠くから兄が友達と遊んでいるのを見ながら人形を抱きしめていた。
未央「にいにー!私も遊びたい!」
勇気「お前また喘息の発作が出るぞ!大人しくしとけ!」
母「未央、走ったりしたらまたしんどくなるからここでお母さんと一緒に居よう?お兄ちゃん達と遊ぶのはまた今度ね。勇気、ここにいるから遊んできていいよ」
勇気「うん!遊んでくる!」
私「なんで私も一緒に遊んじゃだめなの?まだ遊んだことないよ?わたしもみんなと遊びたい、、、遊びたいよ、、、」
兄からすれば、母は常に私のそばにいながら見える範囲で兄を遊ばせていたため行動範囲も狭くつまらなかっただろう。
夜中寝ていても私の発作が酷くなれば病院へ行くために起こされる。
兄妹喧嘩になって私が泣けば発作がでるため、それを恐れた両親からは「お兄ちゃんなんだから」とよく言われていた。
兄は私が生まれてからずっとそんな寂しさ、苛立ちを抱えていたのだろう。