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裏切り者の劣等者  作者: Tok
第一章
8/9

基礎練

 智也達が話などをしているとどんどん人が集まってきて集合の合図がかかった。


「皆さん集まりましたね。それでは練習を始めていきます。」


 皆んなが集まったのを会長が確認して始めをうながす。それに対して皆んなも移動をし始める。今回は智也が提案した基礎と前までしていた実践型の訓練がありチームごとに分かれていく。


 基礎練に集まったのは佳歩チーム・華那チーム・龍一チームの3チームだ。その他は実践型の訓練に移動していた。


「私たち以外全員あっちに行っちゃったね。」


 華那そんなことを呟く。ちょっと意外だったのだろう。それに寂しそうだ。佳歩も頷いている。それを気にしたのかどうかわからないが龍一さんがホォローする。


「まあ俺達ののチーム以外はメンバーが変わってるからな。仕方ないさ。」


 それを言うなら華那達のチームが一番変わっているのだがそれは気にしないらしい。それかほかの理由があるのだろうか。


 そんな事を話していると会長さんが来た。


「じゃあ始めましょうか。といっても私は実戦の方行くからメニューだけ教えるわね。」


 そう言ってリーダーにプリントを渡す。

 プリントの内容はこうだ。


 1,10分間の走り込み (魔力無しで)

 2,ダッシュ50本 (魔力無しで)

 3,10分間の走り込み (魔力ありで)

 4,ダッシュ50本 (魔力ありで)

 5,素振り10分間

 6,攻撃対処10分間

 7,射撃練習10分間

 これの繰り返しで最後の10分は一対一の模擬戦。

 尚休憩は無し。


 これはさっき智也が渡したプリントだ。話が終わった後そう言えば内容を詳しく言ってなかったと思い3分ぐらいでいい作ったのだ。


 これを見た面々の反応は驚いている。それは魔力を使わないものがあるからだ。たまらず美久が質問する。


「どうして魔力を使わないものがあるんですか?」


 その質問に対して会長は困ったように


「分からないは。ただこれ以上死人を出さないようにするにはどうしたらいいかある人に聞いたら「基礎練が足りてない」と言われてこのプリントをもらったのよ。」


 詳しい内容を端折って智也が話してた事を説明する。ただ智也は、端折りすぎじゃね。もうちょい説明しなきゃ普通に魔力を使った基礎練になるじゃねえか。と思っていた。


 だがそうはならなかった。会長が付け足ししてくれたのだ。


「魔力を使わないで基礎を身につけた方が魔力がなくなってからでも戦えるからだって。」


 その言葉を聞いたとき皆んなはなるほど!と思ったのか頷いている。それに会長さんが逆にびっくりしている。思った反応と違ったようだ。しかしまあいいっか、とでも思ったのか追求せずに「では私は戻りますね。」と言って出て行ってしまった。


「取り敢えず文句言っても始まらないし始めましょうか。」


 佳歩がそう言い練習が始まって行く。


 最初は10分間の走り込みだった。言われたとうり皆んな魔力を使わずに走り始める。無事にみんな守っていることがわかりホッとする智也だった。


 練習もラストスパートになり智也は佳歩と模擬戦をしていた。と言っても一方的に佳歩が攻撃して智也が防御にまわっていた。他の人が見たなら佳歩が優勢だと思うだろう。しかし佳歩は自分が追い詰められて行くのを感じていた。最初は攻撃が当たっていたのに今はもう避けるか防がれるかしているからだ。


 しかし智也が勝つことは無かった。智也が大勢を崩し佳歩の攻撃が当たったからだ。だが佳歩は何か釈然としないようだった。


 そんな事智也は気にせず智也は立ち上がり続きをしようとしたがそれは未来に止められた。どうやら終了時間になったみたいだった。


「お疲れ様ー。もう時間だよー」


 そう言われてみんな (と言っても佳歩、華那、龍一、智也、だけ)終わって座り込む。


「にしてもすごいよね、みんな」

「ほんとだよ。よくそんなに持つね?何か秘訣があるの?」


 と、祐美と美久が質問してくる。なぜこんな質問が来るかというと4人以外は全員リタイアしてしまったからだ。


「お前らは高塚さんとか行った時に基礎練やらなかったのかよ?流石に最後の模擬戦前までは持つだろ。早すぎないか?」


 逆に龍一が聞き返す。


 智也もリタイアするのが早いと思っていた。早いやつで一周終わったあたりで、持った人でも3週目も入らずにリタイアしてしまったのだ。流石にこれは智也にとっても予想外だった。


 本当はこれぐらいで様子を見て調整していこうと思っていたのだが流石に低すぎて話にならなかったのだ。


 やばいな、と言うかそれで片付けられねぇ。こんなんで長期戦になったらどうするんだ。と言うか今までなかったのか?いや違うな。こいつらが中途半端に強いからすぐに戦いが終わってしまうのか。だっらマジでやばいぞ。てか高塚さんに本当に教わったのかよ、なんでこんなに低いんだよ。


 そんな事を思いながら智也はどうやって強くするかを考えるのだった。


 先ずはやっぱり基礎体力だよな。けどこれは日を重ねることによって付いていくから長い目で見るしかないよな。


 だとしたら攻撃を受け流す技術とよける技術があるけどこれはよけるほうがいいな。そのほうが早いだろうし。だとしたら弾をよける訓練が最適か。けど弾だとよけにくいし最初は斬撃と人とかのほうがいいのかな。


 そんな事を智也が考えているとは知らずに話し合いは続いていた。


「いやしてたよー、けど行かなくなってからは全くしてないから落ちたんだと思う。」


 何故か分からない言うような感じで美久が言う。


「いやそれは俺らも同じなんだが?ならどうしてだろうな?」


 そんな事を言いながら佳歩と華那の方を見る。彼女らも少し考えた後佳歩が言い返す。


「もしかして多分だけど私達はいつも始める前に基礎練と似たような事をしていたからじゃないかな?」

「似たような事って?」


 祐美が聞き返す。すると少し考えてから華那が答えた。


「走り込みに柔軟とか筋トレかな?」


 そう答えると納得したように美久が


「なるほどねー。私達はそれしてなかったから差がついたんだと思う。」

「けど智也くんも全部出来てたよね?」


 そこに祐美が質問する。智也は考えを中止してその質問に答える。考えていても話はしっかりと聞いていたのだ。


「そりゃああれくらいは出来ますよ。じゃないと長期戦なんてできませんし。第一僕は魔力をうまく使えず身体強化がうまく出来ないので基礎練をして基礎力を上げてるんですよ。」


 智也がそう言うと皆んなはあきれ顔だった。


「この人なんなの?」

「なんかもう驚くの疲れたわ。」

「そうだな、もうなんかこいつなら何でもありか」

「何でこんな人が?て思ってたけどある意味必然だったのかもね?」

「デバイス調整といい作戦といい何でこんなにすごいの?」


 上から順に佳歩、華那、龍一、亜美、奈々子だ。他の面々も言葉を発してはいないが物凄い頷いている。


「な、何がですか?」


 智也はびっくりしたように聞き返す。それに対して佳歩は呆れ顔になって


「気づいてないの?デバイス調整はほぼ一流と言ってもいいし作戦は全く思いつきもしないようなものが出て来るし自分が何やってるか自覚ある?」


 と言ってきた。


「え、デバイスはともかく作戦はあれぐらい思いつきません?」


 智也は驚いたように聞き返した。


「普通あんなのは思いつかないわよ。全く何であんなのが思いつくのかしら。」


 と、佳歩が答える。智也は少し考えてからアドバイスをする事にした。本当はするつもりはなかったがこのままでは単純な作戦しか思いつかないと思ったのだ。



遅くなってすいません。リアルが忙しく中々書く時間がありませんでした。

なので明日中にもう一つ書けるように頑張ります。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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