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裏切り者の劣等者  作者: Tok
第一章
1/9

最弱者(前篇)

 ここは学校だろうか。


 周り一面が火の海に覆われ死体があっちこっちに転がっている。いやかろうじてだがまだ行きはあるようだ。しかしそう長くは持たないだろう。


 その中に1人少年が立っていた。彼もすごいケガだ。


 もうひとつ気配があるだが姿は見えない


「本当にいいのか?こいつらは助かる。しかしここの世界には戻ってこれないかもしれないんだぞ」


 どこからか声が聞こえてくる。


 その声に少年が応えた。


「ああ、別にいいさみんなが助かるなら」


 少年はそう答えた。


 きっと転がっている人達のことだろう。だが今にも死にそうだったはずだ。本当に助かるのだろうか?

 そして学校は光に飲まれて行った。




 この世界では魔法が使える。


 その一言でわかるだろうか?まあ分るまい。


 俺は今地球と別の世界にいる。


 そう異世界だ。と言っても、携帯や電子機器がないわけではない。と言うか普通にある。むしろ地球よりも発達している。全く異世界と言ったらないのが普通だろうに。


 俺はそんなことを考えながら国立第1学園 その中庭を歩いていた。


 しかし何回そう思えばいいのだろうか


 彼が来てからもう、半年もたつのだ。そし彼は何回も同じことを思っているのだ

った。

 と、そこに誰かが歩いてきた。


「おはようございます。あなたは今日転校してきた山本 智也 (やまもと ともや)さんですよね。こんな所でどうしたんですか?」


 そう彼女は問いかけてきた。背は160cmくらいだろうか?黒色の髪をなびかせて笑顔でこちらを見ていた


「あ、ああすいません。少し早く来すぎて暇だったので散歩をしていたんですよ。」


 俺は少し彼女に見とれて言葉を返すのが遅くなってしまった


「あらそうなのですか?別に早いと言ってもたった30分ぐらいじゃないですか!」


 彼女がそういった時智也はおやっと思った。


 なんで約束の時間を知ってるんだ、もし知っているのなら一つしかない。


 生徒会だ、俺は気になって質問してみることにした


「もしかして生徒会の人ですか?」


 そう智也が言ったら彼女はびっくりした表情になってまるで私の顔をなんで知らないの?と言うような表情で


「あ、すいません。まだ名乗っていませんでしたね。私はあなたが言ったように第1学園の生徒会長 大郷おおさと 美咲みさきです。」


 と彼女大郷美咲は名乗ったのだった。


 マジかよ生徒会長だっよ。


「それで手続きの件ですけど今から行きます?それとももう少し私とお話しますか?」


 と、笑顔で問いかけてきた


 手続きとは転校手続きのことだ。智也は苦笑いしながら


「先に手続きをお願いします。」


 と言った。そしたら生徒会長様はなんと


「ではお話しましょうか!」


 と笑顔で言ったのだった。


「いやいや先に手続きを」


「それとも私とお話するのがそんなに嫌なんですか?」


 俺の言葉にかぶせるように涙目で問いかけてきた


「はー、わかりましたお話しましょう」


 そう智也が答えると彼女はすぐに笑顔に戻り


「はい!」


 と元気よく言ったのだった。


 歩きながら彼は「はーめんどくせー」と思っていたのだった



「で何の話をしたいんですか?会長殿」


 そう聞くと会長殿は


「なぜ今日転校してきたのですか?」


 彼が転校してきた日は4月18日、ちょうど十日前に入学式があったばかりなのだ。


 智也はあーなるほどと思いながら、少し考えて言葉を濁した


「本当は学園に行くつもりはなかったのですがちょっと事情が変わりまして。」

「そうなのですか。ではどんな事情か聞いてもいいですか?」


 そう会長殿は聞いてきたのだった。智也は難しい顔を作って


「すいません。それは言えません」


 といったのだった。会長殿は残念そうに


「そうですか」


 とだけ答えたのだった。


 会長殿には悪いがこれは本当に言えない。とりあえずほかの話に変えなければ、と思っているとそこにまた人が来た。今度は真面目そうと言うか、かたぐるしそうな人が来た。


「もうー会長何してるんですか?もうすぐ転校生君が来ますよて、転校生君じゃあないですか!」

「はじめまして。その様子だともう知ってると思いますけど今日転校してきた山本智也です。よろしくお願いします」

「はじめまして。第1学園の副会長 大山おおやま 美奈子みなこです。こちらこそよろしくお願いします」


 そう彼女大山美奈子は答えたのだった。


「ところで2人で何をなさっていたんですか?」


 俺が応えようとすると会長が


「散歩よ。偶然ここであったの」

「へー偶然ですか。まあいいでしょう。とりあえず手続きを終わらせましょうか」


 そう副会長にこやかに(目は笑っていない)は言ったのだった。いやほんとに偶然ですからね。誤解しないでくださいね



「はい。これでokですね。ではお話しましょうか」


 最後の書類を書き終わったあとそう笑顔会長から言われたのだった。


「お話とは何の話をするのでしょうか?」


 俺はいやいや聞いてみると


「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないですか。」


 と会長から拗ねたように帰ってきた、続けて


「これは学園に入る人全員に話さなきゃ行けないことなんです」


 そう副会長からまじめに返ってきた


「えーとすいません」


 マジでカーめんどくせー


「まあいいでしょうどうせ会長のせいですしね」


 おいおい副会長殿それでいいのかよ


「えーひどい」


 いやいや副会長の言うとうりあなたのせいですからね会長さん



「まあ気を取り直して行きましょうか。私たちはある者達と戦いが起きています。ある時は魔族だったり、ある時は魔物だったり、ある時は人であったりと、色々な生物と私たちは戦っています。しかも彼らは倒しても倒しても復活してきます。そんな彼らと戦う者達を育成するのが学園と呼ばれている場所です。」


 続けて副会長が


「そしてその為にはレベルを上げる必要がありますそのための学園です。そしてあなたが編入するのはAクラス1番成績がいいクラスです。」


 おいちょっと待ったそんなの聞いてないぞ、てか俺がAクラスなわけが無い


「ちょっと待ってください。なにかの間違いじゃないんですか?俺は魔法に関することがほぼ悪かったはず。」


 そう俺は魔力量以外は最低だったはずだ。


 そしてAクラスとは全てにおいていい生徒が集まるクラスのはず。


「ええそうですね。ただし実技の話だけであって記述や技術はトップクラスです」


 そう副会長から難しい顔で帰ってきたのだった。


 いやまあそうだけどさ。なんで難しい顔をするんだよ。


「ですので一度このステータボードで確認さしていただけないでしょうか」

 会長はそう申し訳ないように言ってきたのだった。



 ステータスボードとはレベルやステータス、スキルなどが確認できるボードのことだ



「えーとステータスプレートではダメなのでしょうか?さっき見せたと思うんですけど」



 ステータスプレートとはさっきのステータスボードの下にあたるものでレベルとステータスしか見れないもののことだ、そしてさっきの書類を書いたときに見せているのだ



「はい。すいませんがたまにステータスが偽造される時があるのでボードでしっかりと確認することになっているのです」


 そう副会長も申し訳そうに言ってきたのだった


「まあそういうことならいいでしょう」


 どうせ俺のレベルやステータス、スキルは全部はバレないしね。俺の持つアーチファクトのステータスプレートでは。そう思いながら俺はステータスボードに手を置いたのだった。



 アーチファクトとは古代のものであり、アーチファクトのステータスプレートとはステータスプレートの上位互換であり自分のスキルやステータス、名前を偽造したり隠したりできるのだ。



 名前 山本 智也

 Lv10 HP5,000/5,000

 ステータス

 魔法発動速度:10

 魔力量:20,000

 魔法強度:10

 魔力操作:10

 筋力:400

 体力:600

 敏捷:550

 耐性:840

 スキル

 片手剣;250・両手剣;200・魔法回復速度up;200・射撃命中up;500・身体能力向上100;・索敵;350


「うん、低いわね」


 と会長


「低いですね」


 と副会長


 二人で俺のステータスと平均を比べながら言う


 ちなみに平均は



 Lv10 HP5,500/5,500

 ステータス

 魔法発動速度:500

 魔力量:1,000

 魔法強度:500

 魔力操作:600

 筋力:500

 体力:450

 敏捷:500

 耐性:500


 スキルは1000で最高だだったりする


 低くて何が悪いんだよ。


 多分魔法発動速度や魔法強度、魔力操作などを言ってるのだろう。しかし失礼なことだ。いやまあそれだけ記述がすごかったから、実技で手を抜いたと思われたのだろうけど、あれでも記述、手を抜いたんだけどなー。いやーでもよかったー本当のステータスが出なくて。出てきたら色々と問題になるしね。ほんと今の俺ではこれが限界なのだから。しかしわかっていても怖いんだよねこれ。



 俺がそう思っている間に話は進んだようで


「ありがとうございます。これで本当に終わりとなります。お疲れさまでした。」


 と会長が丁寧にいったのだった。そのまま


「ではそろそろ時間ですし行きましょうか」


「行くってどこにですか?」


「どこってもちろん教室ですよ」


 そう会長から言われて腕時計を見るともうすぐ学校のはじまる時間だった。



「はい皆さん静かにしてください。」


 先生が言うとみんな静かになった。


「今日は転校生がやってきました。入ってください。」


 そう言われて入っていく。


 先生の横にいくと


「今日転校して来た山本智也君です。よろしくお願いします。」


 そうあいさつした。


「席は桜木さんの隣ね」


 先生の見ている方向を見るとそこに空いている席があった。そこのことだろう


「はい。わかりました」


 俺はそこに向かいながら


「桜木さん学校の案内もお願いねー」


 先生にそう言われると


「はい。わかりました」


 と、桜木さんは答えたのだった。


 席に着くと隣から


「よろしくね。私は 桜木 佳歩 (さくらぎ かほ)。君どこかであったことある?」


 そう彼女桜木佳歩はいったのだった。


「こちらこそよろしくお願いします。いえないと思いますけど。」


 いや実際にあったことはあるのだ。


 ただ俺が喋りたくないだけで。


「そっかー、どっかであったことあると思ったんだけどなー」


「いえいえきっと気のせいですよ。きっとだれか似てる人がいたんですよ。」


 俺はそうごまかしたのだった。


 まだ桜木さんは何か言いたそうだったが授業のチャイムがなったのでその話はそのまま終わったのだった。



 一限目は数学だった


 まじかー会長が言ってた話だとずっと戦闘系の授業だと思ってたよ。まあいいか数学は得意だし。そう思いながら先生の話を聞いていると隣から


「意外だった?」


 と隣から聞かれたのだった。もちろん隣とは桜木さんのことだ。


「ええまあ、確かにそうですね。戦うための学園と聞いていた物ですから。」


 俺がそう答えると桜木さんは


「私も最初意外だったんです。だけど戦闘での考え方に役立つそうなんですよ。私は未だに実感が湧いてきませんけどね」


 そう彼女は笑って答え前に向いたのだった


 一体何がしたいのだろ?まあ考えるだけ無駄か。



 そんなことを考えていると鐘がなる。あれもう終わりか?そう思って腕時計を見ると警告モードになっていた。



 警告モードとは敵 つまり魔物や魔族などが襲ってきた時のことだ。



 そして今回は赤になっていた。


 赤は魔物のことである。



 ちなみに緑は魔族、人は青、魔族と魔物は黄色、魔族と人は紫、人と魔物は水色、全部は白である。

 どうやらここでは鐘が何回なったかで魔物などがわかるようだ。



 今度だれかに聞いておこ、わからないと不便だしね。



 さてどう対処するんだろう、確か上の学年は遠征中だったはずだし、ここは退避かな?それとも 迎撃げいげきかな?


 俺的には退却がありがたいんだけどなー。


 ほとんど戦えないだろうし。


 そう気楽に思っていたのだった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

始めて書いたので至らぬ点がたたあると思いますが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。

またどうしたほうがいいなどありましたら教えていただけると嬉しいです。

ではまた次のお話で会いましょう。

読んでいただいて本当にありがとうございました。

(次回は6月15日の予定です)

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