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World of Different  作者: ROA
第1章 [転移編]
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7話[最後の壁]

第七話 [最後の壁]


俺「ついに来た・・・・・」


俺はついに、最上階へと昇る、階段へとたどり着いた。


俺「此処を進めば、いよいよ最後の戦いだ・・・・・


・・・・・・さて、行くぞ・・・・・!」


俺は階段に足を掛けた・・・・・その時!


???「待ちなさい!」


背後から、さっきまで聞いていた声がした。


(こ、この声はまさか!)


俺はその場で振り向いた。


そこには、紛れも無く、さっき倒した蓮華が立っていた。


蓮華「此処から先へはなんとしてでも、通すわけには行きません。


メイドの意地にかけて、貴方を倒します!」


(どうやら、最後に、大きな壁が立ちはだかったようだな・・・・・


この壁を越えなければ、最終決戦へはたどり着けないようだな)


俺「なら、打ち砕き進むまでだ!」


俺「行くぞ!」


蓮華「今度こそ、貴方の最後です!」


俺達は向かい合い、互いに相手の出を伺った。


蓮華「ハッ!!」


少しの間の後、最初に攻撃を仕掛けたのは蓮華だった。


蓮華の攻撃は、さっきまでよりさらに早く、そして隙の無い連続的な攻撃、


だが俺は、さっきまでの蓮華、そして悪魔との戦いで、少しずつ戦いのコツを掴んでいた。


その俺にとって、その攻撃を避けるのは、さほど苦ではなかった。


俺「ここだ!」


すかさず攻撃の合間を縫って、蓮華に攻撃を仕掛ける、


その攻撃は見事に、蓮華に当たった。


蓮華「く・・・やはり、やりますね・・・・・」


蓮華は少し俺から距離を取り、話し始めた。


蓮華「ならば、私も本気を出させて頂きます!」


そう言うと蓮華は、何かをするために構えた。


(何か来る!)


俺は反射的にそう察知し、身構えた。


蓮華「行きます!」


蓮華「食らいなさい! 奥義! チェーンアタック!」


そう叫ぶと蓮華は、俺のほうへ向って突進してきた。


(何だ? ただ突進してくるだけか?


だが、このぐらい!)


俺は、突進してきた蓮華の攻撃をかわし、反撃をした。


が、しかし!


俺「な、何!?」


さっきまで居たはずの蓮華は、消え去っていた。


蓮華「甘い!!」


その声と共に、俺は、顔面に拳を入れられた。


俺「な・・・・!」


(どういうことだ・・・・確かに攻撃したはずだ・・・・しかし、


気が付いたら消えていて、横から殴られた・・・・


一体・・・・今の技は・・・・?)


蓮華「これが私の本気です・・・・さて、そろそろ終わらせます!」


(やばい、攻撃の正体がつかめない今、迂闊に攻撃できない!


ここは、攻撃を受けてでも、正体を掴まなければ!)


蓮華は、また、俺めがけて突進してきた。


(クソ、かわすのは駄目だ! 防御しよう!)


蓮華は俺の顔面へと、拳を放ってきた!


俺「ここか!」


俺は、蓮華の拳を防ぐように、腕を顔の前で交差させ、防御体制をとった。


だが、俺の腕には攻撃を受けた、感覚が来なかった。


と、次の瞬間、俺の腹に鈍い痛みが、走った。


俺「う、がはぁッ!」


腹に拳を入れられた俺は、その場から後ずさった。


(防いだはずなのに・・・・まるで、最初に飛び掛ってきた蓮華が、


幻覚だったみたいな気分だ・・・・・


・・・・・・・待てよ、まさか!


・・・・・そうか、判かったぞ! この技の正体が!)


俺「ふん・・・・効かないな、奥義とやらもその程度なのか?」


俺は、蓮華を挑発し、チェーンアタックを出させるよう誘導した。


蓮華「ッ! この私をあまり舐めるなッ!」


挑発に乗り、蓮華は突撃してきた。


(よし、上手く乗ったな、後は)


蓮華は俺の方へ突撃してきた。


(来た! だが、まだ引き付けなければ!)


蓮華は、どんどん俺との距離を縮め、ついに俺の手の届くところへ来た。


(よし! 今だ!)


俺は、蓮華の方へと突っ込んだ!


すると、どう言う事だろうか!


俺の体は蓮華をすり抜けた!


そしてその奥には、突っ込んでくる蓮華の姿があった!


蓮華「な、そんな馬鹿な!?」


蓮華は驚いた表情でそう言った。


俺「此処だァァァァァッ!!!」


そう叫び、俺は蓮華の顔面めがけ、拳を突き出した。


そして、その拳は見事に、蓮華の顔面に入った。


蓮華「そ、そんな馬鹿な!! お、お嬢様アァァァァァァッ!」


蓮華は叫び声を上げ、倒れた。


俺「お前の技は、相手に自分の分身を見せて、さも、自分が突進してきてるように見せかけ、


体制を崩したところに、攻撃を入れる技だったようだな」


蓮華「こ、この私が・・・貴方みたいな男に二度もやられるなんて・・・・」


俺「まあ、そういうことだ、俺は先へ行かして貰うぜ」


蓮華「後悔しますよ・・・・お嬢様は私よりも強い・・・・貴方が勝てる訳が無いです・・・・」


俺「だから、さっきも言ったが、やらなきゃ分かんないだろう?


それに、ここまで来て進まなければ、外で戦っている仲間達に申し訳が立たない。


だから何としてでも進まなければならないんだ」


蓮華「・・・・・」


俺「ま、もう行かして貰うぜ、時間が無いんでな」


俺は、階段の方へと振り返り、上へと昇り始めた。


(ついに、最後の戦いか・・・・・)


階段を上りながら、俺は心の内でそう呟いた。


さほど考える時間も無く、俺は最上階の扉の前へ来た。


俺「ついにだ・・・・・覚悟を決めよう・・・・・」


俺は一旦、深呼吸をした。


俺「さあ、行くぞ」


俺はドアノブに手を掛け、ドアを開けた!


そこには、バルコニーへと続く、窓から差し込む、一筋の月光に照らされながら、


テーブルに掛け、本を読む、青い髪の少女がいた・・・・・


続く

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