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World of Different  作者: ROA
第1章 [転移編]
10/18

10話[夢の終わり]

リリー「あそこに倒れているのが、蓮華よね?」


俺「ああ」


リリー「それにしても、貴方・・・・・・よく蓮華を倒せたわね・・・・・・


その点でも、貴方みたいな人間は始めてよ・・・・・・」


俺「・・・・・・」


リリー「まあ、とりあえず、蓮華を起こしましょうか・・・・・」


第十話 [夢の終わり]


リリー「蓮華、起きなさい」


リリーは蓮華のそばに行き、話しかけた。


蓮華「・・・・・う・・・・・お、お嬢様・・・・・ご無事でしたか・・・・あの男は・・・・・」


リリー「・・・・・・負けたわ・・・・」


蓮華「・・・・・え?」


リリー「彼は強いわ・・・・・私達よりも・・・・」


蓮華「そんな・・・・・お嬢様が負けるはずが!」


俺「・・・・・・メイドが主の言葉を信じないで、どうするんだ?」


蓮華「!? 貴方、いつからそこに!? 何故、お嬢様と!?」


俺「ずっと居たが? それに、俺がリリーと居るって事は、


今の彼女の発言は正しいって事になる」


蓮華「お嬢様の名をを気安く呼ぶな! 人間風情が!」


リリー「蓮華! いい加減にしなさい! 貴女はプライドが高すぎるの、


私は貴女が思っているよりも偉く無いわ! 貴女がそう思っているだけよ」


蓮華「・・・・・・・・・・申し訳ありません・・・・・」


リリー「分かってくれたらそれでいいわ・・・・・」


蓮華「それで、お嬢様はどちらへ?」


リリー「彼の仲間の元へよ」


蓮華「分かりました・・・・・・」


蓮華は、そう言うと静かに頭を下げた。


リリー「そういえば貴女、彼に名前は言ったの?」


蓮華「いえ、下の名前しか・・・・・・」


リリー「そう、ならば彼に教えてあげなさい」


蓮華「・・・分かりました」


そう言うと蓮華は、俺の方を向いて喋りだした。


蓮華「私の名は『宝城(ほうじょう) 蓮華(れんか)』、お嬢様に仕える、完全なる誇り高きメイドです」


俺「あ・・・ああ、どうも、俺は神埼 真だよろしく」


リリー「さて、じゃあ、そろそろ行きましょうか」


そう言うとリリーは歩き出した。


俺もそれに続いた・・・・・・




リリー「そろそろ出口よ」


階段を下りながら、リリーは言った。


リリー「さあ、着いたわ」


俺達は階段を降り、薄暗いエントランスへと降りた。


そして、屋敷の玄関を開けた。


屋敷の外は、もう何も居なく、静まり返っていた。


夜が明けだし、周囲は来たときよりも、明るくなっていた。


零「真!」


正面から零と静葉が、歩いてきた。


零「良かった・・・・無事だったんだね・・・・・」


俺「ああ、勿論」


静葉「・・・・・まさか、そこらで死なないで戻って来るなんてね・・・・・


正直、驚いたわ」


零「って、よくみたら怪我してるじゃない! 大丈夫!?」


(そういえば、そうだった・・・・必死すぎて忘れていた)


俺「ああ、大丈夫さ・・・・ありがとう」


静葉「で! そんな事よりも・・・・・」


静葉が突如、大声を挙げ、リリー達の方を向いた。


静葉「この二人は何なの? さっきから気になっていたけど・・・・・」


零「確かに、私も気になっていたけど・・・・誰?」


俺「ああ、この二人は・・・・・・・」


説明中・・・・・・・・・・


俺「と、言うことだ」


零「えーっと、つまりこの二人は敵だったけど、もう大丈夫って事?」


俺「まあ、そういうこと」


静葉「・・・・・・・なんだか信用できないわね・・・・・・


…まあ、零が信じるって言うなら、一応信じてあげるわ」


リリー「皆さん・・・・・ありがとう・・・・・私達のために・・・・・・」


俺「良いさ」


零「そうそう!」


静葉「まあ、私は完全に信じた訳じゃないけど・・・・・」


リリー「本当にありがとう」


俺「さあ、行こう! もう夜明けだ!」


零「うん」


静葉「ええ」


リリー「はい」


蓮華「・・・・・」


昇る朝日に照らされ、俺達は村へと歩き出した・・・・・


この一夜の戦いは、誰の目にも触れることなく、静かにその幕を下ろした・・・


転生編 END

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