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運命の道  作者: りん
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出会い

ヤバイ

雨宮夏海は目をぎゅうつとつぶった。こうしてないと今にも涙はこぼれてしまいそうだった。

こんなことになるなら電車でなんて読まなければ良かった…

夏海の手には『号泣必須‼泣けるラブストーリー』と、いかにも嘘っぽく書かれた本が握られていた。

こんなの普通嘘だと思うじゃん…

もうすぐにでも涙はこぼれてきそうだった。

湊大のせいだよ…

湊大はそのほんの主人公だった。

「あの、」

後ろから声をかけられた。振り替えるとそこにはずば抜けてかっこいいわけではないが、人懐っこい笑顔を見せる"彼"がいた

「これ使って下さい!」

彼がさし出してきたのは白と青のボーダーのハンカチだった

「ありがとうございます」

私の涙は限界だった。涙をふくと彼が

「じゃあ、これで僕降りるので」

また人懐っこい笑顔で笑った

私は咄嗟に「ありがとうございます」

と、叫んだ

彼もまた笑顔だった 


家に帰るととてつもない後悔が襲ってきた。

考えると何て恥ずかしいことをしているのだろう?

大の大人の女のひとが電車でなきハンカチももたず借りるとは、

テーブルの上にはボーダーのハンカチがあった

先ほどは気づかなかったがどこかで見たことある、そんな気がした会えると信じて私はハンカチを返すため洗い袋に入れ本と一緒に鞄に詰めた

昨日と同じ18時40分の電車に乗った。

「あー!」

見つけた。あの人懐っこい笑顔だ。軽く会釈をし近づいていった

「また会いましたね」

彼が弾むような口調で言った。

「いや、これ返さないとって思って」

私は丁寧に言った

「ありがとうございます。昨日は大丈夫でしたか?」

一瞬戸惑ったがすぐに泣いたことを思い出した

「あー!はい、実はこの本が…」

変な誤解をされても困るので本のことをいっておいた

「ほん?」

まぁそう思われても無理はないだろう

「これです」

私が差し出すと彼が受け取り

「借りてもいいですか?」

とめをきらきら輝かせながら言った

「はい!」

また会える、それが嬉しかった。

連絡先を交換した

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