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~あらすじ~
神童。神からの恩赦として、一般人より上の才能を持つ子供達のことを人はそう呼ぶ。
ある者は、他者を寄せ付けない圧倒的な運動神経を持ち、世界記録を塗り替える者。
またある者は、誰にも真似できない芸術センスを持ち、数々のコンクールを総なめする者。
またある者は、大人すら知らない知識を持ち、世界有数の大学に最年少で合格する者。
そんな彼らに勝てるものは同じ神童だけ、それが普通の考えだろう。しかし、神童の影に身を潜め神童すら凌駕する能力を持つものたちが存在する。
彼らはそれぞれがバラバラのの才能を持っている訳ではない。ただ共通してあるものは思考回路と判断力、それだけである。それだけだけで彼らは神童いや、大人すら軽く越えていく。
そんな彼らを知る大人達は彼らを『神を越える怪物の子供』《monster children》と呼んだ。
これは一人の神童とモンスターチルドレンの出会いから始まる物語である。