3話目 ~Let's 食レポ! 腹減った~
どうも、あくりる!です。食レポレッツゴー!しちゃいます。基本が食レポのようになっていくかもしれませんので、慣れておいてください!
2話の終わりから
チリンチリーン……
スガさんとカタキがレストランの中に入っていくと、ドアの上部に設置されているベルが鳴り、店員さんが駆け寄ってくる。
「何名様ですか?」
「あ、2名です」
「かしこまりました。2名様ご来店でーす!」
店員さんに誘導され、適当な席に座る。店内は普通だった。
「この店も早い時間からやってますねー」
「お前が起きるのおせぇからもう10時なんだよ」
「あれ? 僕寝てましたか?」
「寝てたよ!! 十二分に寝てたよ!!」
わざとらしくなのか天然なのかアホなのか、呆けた様子で首を傾げてみせるカタキに、スガさんは思いっきり突っ込む。
「注文注文ー」
「……俺も」
カタキが店のメニューを見始めたので、スガさんも追及不可能と判断し、メニューを見る。
「あ、じゃ僕ボンゴレビアンコで」
「パスタかよ……俺ぁハンバーグ定食でいいや」
「あ、これ押すんすか?」
「そーそー」
二人が注文するものを決めた後に、カタキが『それ』を指差し言う。
「連打おk?」
「そーそー、ってよくねーよ!!」
『それ』の上で両人差し指を構えたカタキは、スガさんにノリ突っ込みされる。おそらくそんな事をすれば、店員さんを呼ぶ合図の音が店内に鳴り響き、カタキは「たっのしい!!」みたいな感じになるだろうが、スガさんはその場から逃げだしたくなるだろう。
「迷惑だってんだよこのアホ」
「じゃあ押しますね」
「無視すなや……」
スガさんは項垂れる。
~注文を済ませ、ちょっと時間が経ちました~
「おまたせしましたー。ボンゴレビアンコとハンバーグ定食です」
店員さんがカタキの前にボンゴレビアンコを、スガさんの前にハンバーグ定食を置いて去っていく。もちろん勘定の紙は忘れずに。
「そんじゃあ」
『いっただっきまーっす』
スガさんは、ハンバーグを箸で適当な大きさに切り分け、ご飯と一緒に口に運ぶ。
「うおっ! うまいぞこのハンバーグ!」
そう言うと、さらに色々食べ始める。
「そーっすねー……においがなんとも……」
「食えよ!!」
「え!? 食っていいんですか!? これ!? 見た目だけじゃなくて!? ええええええええええ」
ボンゴレビアンコの匂いを嗅いだだけで満悦していたカタキは、スガさんの言葉に大層驚く。はっきり言って迷惑レベルである。
「……おんまそんな事も知らねぇのか……。早く食え。うまいぞ」
「はい……」
まだ信じられないという表情でありながらも、
パクッ
と、ボ(ryを口に運ぶ。
――――――――――――――――――
「う、うんまああああああああああああ!!!!!!!!!」
「ちょおまうるさい、迷惑」
しばしの沈黙の後、大絶叫したカタキ。
「……一体今まで何食ってたんだよ」
「固形型簡易宇宙食です」
「居酒屋で何やってたんだよ」
「テレビ見てました」
「スマホで見ろよ」
「充電できませんし、残量減らしたくなかったし」
「あっそ……。てか食うならちゃんと食えよ! 行儀悪いぞ!」
カタキは喋りながらパスタを食べるものなので、口周りなどに汚れが染み付いてしまっている。
「ずるずる」
「こら! パスタは音を立てて食べるもんじゃありません!」
「スガさんずる何言ってんすかずるずる」
「お前の方がわかんねーよ!」
スガさんがそんな声を思わず漏らしてしまう。そういう間にもカタキはパスタをずるずると食べる。
「もういいわ……。俺も食べよ」
「ずるっ、ずるずる、ずるずるずずるずっるる」
「…………うまいなー」
もう無視を決め込んだスガさんなのであった。
(中略)
「はーうまかったー!」
レストランを出てから一発叫ぶカタキ。
「お前リアクションでけーんだよアホ」
「アホとはなんですかアホーーーー!!!!」
「あーさっきの料理うまかったなー(無視)」
もう頭がおかしくなっているとしか思えないのか、スガさんはまた無視をする。
「……まぁいいや!次んとこ行きましょうよースガさーん」
「へいへいわーった」
そう言うとTMを宇宙船型にさせ、乗り込む二人。
周囲にほんの少し波導を散らして、TMは宇宙に飛んでいき、そのままワープしていった。
ヒュウウウウウウウウウウウン……………―――――――――――
ちなみにカタキが食べていたという固形型簡易宇宙食とは、錠剤のようなもので、一粒食べれば満腹になるという優れ物です。お値段は安いです。この世界では普通に売ってるらしく。だからパスタに驚愕していたんでしょうかね。だからって匂いだけ嗅ぐのもどうなんでしょうかwwwそれでは!