2話目 ~タイムマシンってなあに?~
どうも、あくりる!です。この二人は書いてて楽しいですね。それではお気を付けてご覧ください!
1話の終わりから
「で、もう今日は遅いしここらで寝るけど、タイムマシン持ってるよな?」
道を歩きながら、スガさんがカタキに聞く。この時代では少しお金を出せば、時空間移動が可能なタイムマシンを購入できるのだ。形は持ち運びがしやすいように、腕時計型になっている。
しかも長旅にはタイムマシンが宇宙船のようになり、中に入れるようになる。そしてご飯を食べたり、お風呂に入ったり、寝たり……。と、宇宙を旅する者にとっては最高すぎる品物なのだ。実際需要は高い。
「あ、僕持ってません」
「はぁ!? じゃあどうやってここまで来たんだよおんま!!」
カタキのしれっと衝撃発言に、スガさんは思わず歩を止めて驚く。
「ここに来る途中で壊れましたー。で、緊急脱出して今に至ります」
「強運の持ち主かよ」
「そーすね」
「自分でゆーな」
やはり、もしもの事を考えてタイムマシンには脱出装置があるのだが、それでも助かる確率は5対5といった所だ。なので、カタキは強運といえるだろう。
「んじゃあよ……。俺の貸せってこt」
「もちっす! そのために声をかけたような気も(ガスッ」
「あっそ……。別に減るもんでもねーしいいよ」
「流石スガさん!!」
ビシッ
思いっきり人差し指をスガさんに向けるカタキ。
普通会ったばかりの人に自らの宿を貸すというのはおかしいとかいう事は、気にしていないようだ。一種のホームステイと思ったほうがいいのかもしれない。
適当な空き地で、スガさんが腕時計みたいになっているタイムマシンのボタンを押し、宇宙船型にさせると、一番乗りで乗っていくカタキ。礼儀なんてもんは無いらしい。(カタキには)
ちなみに、TMを宇宙船型にすると通行人の邪魔にならないように、微妙に浮かぶ。まぁTMを使う人はそういう所気を付けるのだが。
「The☆殺風景っすね」
「バーロー……普通そんな事いわねーよ」
「僕は正直者っすから!」
「それダメな方な」
「あーいけない事言ったー」
「うっるせぇよ!! 第一お前に言われる筋合いねーよ!!」
スガさんが所有しているタイムマシン(以下、TM)の中は、必要最低限の生活用品しかなく、カタキのいう事には一理ある……、はずだがやっぱり礼儀がなっていない。(正直者すぎる訳でも無く、ただ天然なだけ)
「ベッドか布団無いんすか?」
「あるけど」
「じゃあ一つもーらい」
「てんめ勝手に人の部屋ん中いじんな……ってやめれおまあああああ!!!!!!!!」
カタキが勝手に押入れを、ガサガサゴソゴソバスバスホイホイしすぎたせいで、横に思いっきり押しのけるスガさん。
「えー、つまんない」
「布団ならあっから勝手に使え!!」
「今暑いっすよー」
「じゃあ敷布団にタオルケットでも使え!!」
そう言って、スガさんはカタキにタオルケットを投げつける。
「じゃあおやすみでーす」
「とっとと寝ろ」
敷布団に寝転がり、適当にタオルケットを被ったカタキは、おやすみ宣言のわずか三秒後に寝息を立てる。
「お前はの○太君かよ……」
とかいいつつも、自分もタオルケットを被るスガさん。そのまま寝るようだが、スガさんも人の事を言えない速度で眠りにつく。わずか一秒ほど。
チュンチュン(朝になったようだが、なぜに宇宙に雀がいるのだろうか)
「ふわあああ……、ね……、ねみぃ……」
この世界は謎な所が多すぎるのだが、放置という事を示すかのように、スガさん起床。まだ眠いようだ。基本スガさんは眠いらしいけども。
「――――――――……zzz」
それも何も関係なく眠り続けているままのカタキ。
「おーい、どうしたカタキー。くっそあのガキまだ寝てやがんのか……。近頃の子供は大人に迷惑かけてばっかだな……」
少し怒りぎみのスガさんだったが、ふいにこんな事を呟く。
「あ、でも俺はどうだったっけ」
~スガさんの回想~(子供時代)
「こらー、スガー!! そこは入っちゃいけないのよー!! 降りてきなさーい!! 降りなさーい!! 降りろー!! 降りなきゃボコすぞこのガキィ!!」
若し日のスガさんは、母の忠告も聞かず、家の近くのかなり高い塀を上っていた。母がブチ切れるざまを見て、
「はっ、ざまぁwwwやなこったwww」
なんてほざき、塀の頂上に立ち歩いていく。
テテテ……
「あ」
ふいに、バランスを取り損ね、落下する。
「うおわああああ」
ドデンガサッガサガサガサガサガサガサデーン
幸運にも木に落下し、致命傷は済んだものの、木の枝に引っかかり木の葉が服にひっつき、その他色々な物や汚いものがついたり見えたり、秘密基地に見られるものを全壊させたりしてしまう。
「い、いってー……」
~回想終わり~
「……昔も変わらねぇか」
自分の行いとカタキの行いを照らし合わせた結果、特に変わらない事が分かったスガさん。
「んー、あ、おはよーっす!! スガさーん!!」
カタキが目覚め、一発挨拶をかます。
「おせーぞカタキ、もう次の星行くぞ」
「まぁまぁその前にメシにしましょーよー」
カタキの言葉を聞くと、
ぎゅるる……
と、お腹が鳴ってしまった。
「あ……確かに腹減ったなー。うし!! 食いに行くか!!」
「はーい!!」
男二人、自炊という発想は浮かばないものなのだろうか。
外に出てTMを収納し、空き地から道に抜けてその星にあるであろうレストラン(実質はファミレス)に向かっていく二人。
短いwwwしょうがないかなぁ……。次回は食レポです!皆さん乞うご期待!ではでは!