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スガさんとカタキの旅  作者: あーく
間章 ~地球とか色々~
18/20

4話目 ~SUSHI!!~

こんにちは。

更新遅くなってしまいました。すいません。


さぁ寿司です!! なんか書いててお腹空いてきました!!


どうぞ!



「さー晩飯っすねー! スガさーん!」


 二人がいる場所は大手回転寿司チェーン店、スシ○ーの店内、既にカウンター席に陣取っているのであった。そもそも、スシ○ーに来るのは、カタキたっての願いだったのだが、スガさんも承諾し今に至る訳だ。と、いう訳でカタキの目は爛々と輝いている。もちろん、今から食す寿司に対しての、だ。


「まーまーわーったから」


「よっしゃー!! マグロ、イカ、アジ、ホッキガイ、ホタテ、茶碗蒸し、味噌汁、スイーツ」


「どんだけ食べるんだよ……」


「え? 僕の胃袋が悲鳴を上げるまでっすよ?」


 カタキがさらっと言ってのけた発言に、スガさんは頭を抱える。悩む原因は一つ。消費税が8%となった二人がいる時代の日本では、飲食するのにも少し負担が増える。金銭面でだ。しかもカタキの食わせたいままに食わせていたら、いくらか蓄えのあるスガさんだろうと、かなりピンチになるであろう。


「……よし。今日は一人15皿までだ」


「えーなんでっすかー」


 スガさんが言い放った言葉に、カタキはがっくりとうなだれる。この様子だと、15皿を遥かに超えるほど食べたかったのだろう。明らかに顔で現れてしまっている。


「あのなぁ、上限付けとかないとお前はこの店破産するまで食い続けるだろうし、第一そんなに金払うのは嫌なんだよ。ていうか一文無しになるわ! 貯金はあるにしてもさぁ」


「へーい……」


 渋々納得した、と顔で表しつつも、カタキは席に取りつけてあるタッチパネルを操作し始める。やはり食う気満々だ。


「何にしよっかなー」


「とりあえず俺は炙りエビ塩レモンで」


「なんすかそのマニアックなメニュー」


「マニアック言うな。普通にうまいんだよ」


「ていうかなんでスガさん知ってるんすか」


「宇宙展開しとるわ」


「へー……。じゃあ僕は王道のマグロで」


 スガさんの要望に答えて、ポチっとタッチパネルを操作するカタキ。ついでにマグロも注文リストに加える。未来で宇宙展開しているかどうかは、我らにかかっているという事でもあろうか。ちなみに、二人が座っている席は緑席である。


「後三枠っすけど、スガさん何行きます?」


 スシ○ーで寿司を注文する際に、一度の注文で頼める数は五つである。既に二つは埋まっているので、残る三つを決めなければいけない、とスガさんに聞くカタキ。


「うーん……。今キャンペーンやってる奴って何だ?」


「なんか色々ありますけど」


「だったらその塩(カツオ)とかいうので」


「じゃあ僕もそれでー」


 今キャンペーン中の商品を指差したスガさんは、そのボタンを押す。カタキも食べたいようで、個数を一つから二つに変える。


「ま、とりあえず頼めよ」


「はーい」


 カタキが注文のボタンを押すと、パネルに注文が確定した旨のメッセージが表示される。そして、それは訪れた。


「……は? スガさん、何すかコレ」


「……んあぁこれか」


 そう、カタキが睨みつけるパネルには、混雑していて注文が出来ない、と表示されている。混雑している時間帯のスシ○ーではよくある事である。これに悩まされた人は何人いるであろうか。カタキも例外では無い。


「まぁ諦めろ。もう少ししたら注文できるようになっから」


「はーい……。あ、じゃあ流れてるの食っちゃいますねー! これこそ回転寿司!!」


「まぁ確かにそうだよな」


 カタキはレーンに流れてきたサーモンを取り、スガさんはえんがわを取る。ちなみに、どちらもさび入りだ。そして、寿司を皿の端に方に寄せると、醤油を皿にかける。箸を手に取り、寿司をつかむ。そのまま醤油をちょんっとつけ口に運ぶと――――



「あーうまいっすね!! これ!!」


「これが寿司だ」


 口の中に広がるネタの味と、ほんのり酸っぱいシャリの味がベリーグッドである。醤油とワサビというアクセントもいい具合にきいている。もっとも、カタキにとっては始めて(?)の味。それで無くとも寿司は旨い。


「これはすごいっすね!!」


「ま、15皿を頑張って守れよ」


「くああああああああああ」


 忘れていたかった上限という言葉。それを聞いてしまったカタキは、発狂してしまう。


「あーそうだ。カタキ、お前水飲む? それとも熱い茶?」


「あ、水の方がいいです」


「俺はお茶でいいから水取って来るわ」


「はーい」


 やはり醤油の摂取による喉の渇きは大変な事である。そういう訳で、スガさんはカウンター席を立ち、水を給水機に取りに行く。カタキはパネルを見ながら、まだかなーと呟いたりしている。


「ほい、持って来たぞ」


「あ、サンキュです」


 その時、それは流れた。


 テンテロテン♪ テロテロテン♪ テテロテロテテン♪


「な、なんすかコレは!!!」


「これが注文した寿司が流れてくる音楽だ」


「な、なんだとぅ!?」


「ほら、緑のラベルが貼ってある深めの皿が流れてきたろ?」


「なるほど……。恐るべし、スシ○ー」


「恐れる必要があるのか、それは」


 妙な所でショックを受けているカタキを、スガさんが突っ込む。そうこうしている内にもその皿は流れてくるので、その中に入っている寿司の乗っかった皿を取る。さらさら分かりにくいという点は、ご愛敬である。


「四つだったっけ?」


「スガさんボケてますk」


「な訳ねーだろ」


「はっ!! もしや見た目は大人、中身はろうz」


「それは名探偵に対する喧嘩の吹っかけだ」


「あ!! マグロうまい!!」


「何あっさり食ってんだよ!! 俺も食うわ!!」


「はーい。スガさんはエビと鰹っすよね」


「そうそう」


「どぞどぞ」


 少々おかしな会話をしていた二人であったが、カタキがスガさんに寿司を渡す。スガさんは、レモンを絞り、醤油をエビのはじっこにほんの少し付けると、口に運ぶ。


「ここまで味を明確に言うのは始めてだな……。なんつーかその、エビの甘みがレモンの酸っぱさとマッチしてて、しかも炙ってあるからとろけるし、いいアクセントってか?醤油のしょっぱさもいいけど」


「うわっ、スガさんが悲しい」


 何故か、何故かエビについて感想を漏らすスガさんを見て、カタキが思いっきり顔をしかめて我関せず、というようにそっぽを向いて寿司を食べる。だが、


「うーん、このマグロも赤字みたいだけどなぁ。やっぱり普通においしいっていうの? ほんのり甘いよなぁ」


「おい、カタキ。お前は俺の事を言ってられないぞ」


「あっれれー? おっかs」


「だからそれは名探偵に対するおちょくりか」


「これは僕の本心っすよ!!」(ドヤァ


 普通に言ってはいけない感じの事を、ドヤ顔で言ってのけるカタキ。


「はぁ……。ま、とりあえず食うぞ」


「はぁい」


 スガさんとカタキは互いに一皿目を完食し、次の寿司なる鰹に手を伸ばす。そして、


 モグモグモグモグ


 ひたすら、無言を貫くのだった。



―――その後、二人の席から聞こえてくるのは、水または茶をすする音と、タッチパネルを操作する音、寿司が届く音、途中からは味噌汁をすする音のみが聞こえてきたという。しかし、その皿は味噌汁含め、きっちり30皿だったらしい……。



※決してこの話は、ホラーなものではありません





「はぁ、食った食った」


「ま、うまいよなそりゃ」


 二人はスシ○ーを後にしていた。お腹いっぱい、という感じである。いや、カタキはまだ食べたい、という表情だが。車verのTM(タイムマシン)に近づき、鍵を開ける。すると、運転席に座るのでなく、後部座席に入っていく二人。


「いやぁつくづく便利なものだな」


「半ば居住スペースですしね」


 スガさんとカタキは後部座席に座ると、座席の真ん中にあるボタンを押した。その途端、座席にワープの陣が組まれたかと思うと、二人はTM宇宙船modeの時にしか使えないはずの、居間に移動していた。だが、靴を履いているので玄関に移動していたのだが。そう、これがTMの便利な点でもあった。


「また行きたいですね」


「や、お前の事だから嫌でもいきそうな気がする」


「でっすよね!!」


「そこは肯定するべきなのか」


 靴を脱ぎながらくだらない会話をした後、二人は居間に入っていく。既に定位置となりつつあるのだが、カタキはPCの前にあるふかふかな椅子に座り、スガさんはテーブルの近くにあるソファーに座る。そのまま、思い思いに時を過ごしていくのだった。




ちなみに、作者も炙りエビ好きです。最高です。


それはともかく、これからはあまり更新が出来なくなるかもしれません。楽しみにしてくださる皆さまには申し訳ありませんが、色々あるのです。


なろうにはたまに寄って来るかも知れないので、その時には、どうかよろしくお願いします。


読んでくださり、ありがとうございます!

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