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スガさんとカタキの旅  作者: あーく
第一章 出会いと敵打ち
10/20

9話目 ~戦いの始まり スガさんの息子登場~

ごめんなさい。バトルしてないです。最後にちょっとだけです(泣)


それでは本日分です……。どうぞ……。


 8話の続き


「どうにかなってくれよ……!!」


 スガさんは神に祈るように呟く。


「あ、スガさん」


「んだよ!」


「星を盾にしたらどうすか?」


「星ぃ?」


「適当な衛星でもいいと思いますけど。そうしたら衝撃だって和らぐんじゃないすか?」


「それのった!!」


 カタキの提案は、無人の星であれば盾にしてしまえ、という事なのだが、それはかなり有効だろう。衝撃波がTM(タイムマシン)を襲い、そのままお陀仏、なんて事態よりよっぽどマシだ。

 今も、TMの画面には警告メッセージが表示されている。


「手動切り替え!!」


 スガさんは操縦席のスイッチを切り替え、自動制御運転から、手動運転に切り替える。操縦桿を握り、アクセルレバーを上げると、ゆっくりかかっていたエンジンは唸りを上げる。

 そして急にスピードを上げ、かなりの速さで宇宙を駆け抜けるTM。


「えーっとどの星がいいかな……」


 流石は宇宙。そこらに丁度いい星がある訳など無い。あった方が奇跡、偶然、よかったねだろう。

 現実なんて厳しいもので、星なんて見つかるはずが……


「あ、スガさん!!あれあれ!!」


「なんて丁度いいんだっ!!」


 見つかるのか。宇宙とか理不尽ではないのか。現実め。くしょう。

 何故かナレートを何者かに乗っ取られた。失礼。(犯人作者テッヘペロ☆♪)

 それはともかく、二人は星を見つけた。どうやら開拓に失敗した星のようで、初期宇宙開拓時代によく見られた、小惑星を人工的に拡大させたものだったらしい。所々自然ありのままでない箇所が見受けられる。

 大きさはかなりあるので、衝撃を防ぐには十分と思われた。


「衝撃波が飛んでくるっぽいのがあっちからだから、こっち側に張り付いてればいいのか」


 スガさんは器用に操縦桿を操り、TMを衝撃波が当たらない位置へと移動させる。


「スガさんって結構こういうの慣れてますよね」


密偵(しごと)のおかげだ」


「僕なんか免許取ったばっかでTMが何故か壊れたってゆーか」


「その話そういや聞いてないな」


 スガさんはTMを操縦しながらカタキに言った。衝撃波を防ごうとしている星は、引力に引かれるかのように少しずつ動いていくので、微妙にTMの位置を変えていく。


「説明めんどいんで、http://ncode.syosetu.com/n2110bz/1/ここ見てください」


「は?」


「だから見てくださいってうわああああ」


 カタキが意味不な事を言っている最中に、サイレンとともにTMに警告メッセージが再度表示される。


 ウイイイイン


「来るかッ……!!カタキ、助手席座ってシートベルトしとけ」


「おkですっ!!っていうかワープすればいいんじゃ」


「あ、確かに」


 カタキがもっともな提案をしたので、スガさんはワープが出来るかどうかを確認する。


「ダメっぽい。なんかそういう系の機器が使用不可能だとさ」


「じゃあそのまんま逃走」


「逃げられない」


「え、じゃあもう耐えるしk」


 カタキの言葉はさえぎられ、


「―――――来たッ!!」


 無音の衝撃波が宇宙を駆け抜ける。TM宇宙船modeで三時間程度しか離れていない星、しかも恒星で無く惑星が破壊され、爆発したのだ。

 もし、惑星が爆発したなら、答えは幾つであろうか。

 

 スター○ォーズよろしく、惑星に亀裂が入り、爆発するなんて事ではない。もちろん爆発音なんて聞こえる訳無い。ここは宇宙、真空だ。空気が振動し、音が聞こえる訳なのだから、衝撃波が来るかどうかと言った所だ。

 超新星爆発であったら死滅するのは当然だ。ただしそれは恒星の最期。

 惑星であったら、内部から爆発した、と考えるか、未知の力で爆発させたとしか思えない。

 

「つかなんで惑星が爆発するんすかぁぁあ!?」


「俺に聞くなぁああ!!」


「疑問多すぎっすよおおお!!!」


「だから俺に聞くなあああ!!!」


 二人もその事は疑問に思っているらしいが、何も分からない。


 そして、衝撃波が盾としている星を襲った。



 ―――――星はバラバラと破片を撒いていき、見る形も影も無くなっていく。

 

 

「あーこれ無理だ!!おいカタキ!!」


「はいぃ!?」


 スガさんはその様子を見て叫んだ。そしてシートベルトを外す。カタキはそれを見て何だ!?とスガさんを見る。


「TMの操縦頼む!!」


「え、ちょ、スガさあああん!!!!宇宙服も着ないでどうすんすか!!」


「だいじょーぶだからよろ!!」


「はあああああぁぁぁぁ!!!!????」


 正気の沙汰とは思えない行動をとるスガさん。それは、宇宙服も着ないで、TMから出て行こうとしているという事だ。

 

 ドアが開き放たれ、TM内の空気が宇宙へ逃げて行く。

 

「……よし!行っくぜ!!」


 スガさんが気合を込めると、スガさんの体が光に包まれる。


 そして、TMから宇宙に飛びこんでいった。


「つくづく便利な力だな……」


 スガさんは、TMから飛び出した後、重心移動だけで宇宙を移動していた。


 何故スガさんが宇宙で息をしていられるのか、どうして無重力の中で自由に行動できるのか。

 それは、スガさんの力によるものだった。


 そんな理屈で説明は出来ないが、スガさんを包み込んでいる光によって、上の事が出来ると思われた。


「さぁやりますかッ……!!」


 スガさんに、盾としていた星の破片が近づいてくる。かなり大きく、旧型の宇宙船ならば一発で崩壊する大きさだ。

 しかし、スガさんは怯む様子もなく、Truth・ブレードを右手に顕現させる。

 重圧感のある剣を両手持ちにし、大きな破片に向かいながら、右斜め上から剣をふるう。



「―――――トゥルース・バーストッ!!!!」



 ザキィィィィィン



 恐ろしく速い一撃が繰り出される。鋭い刃は、あれ程の破片を斬っても傷一つない。技を繰り出す前には、特に普通であった刀身は、血のように紅く輝いている。

それでも破壊はされていない大きな破片。何も起きていないのか……?と、その現場を見れば誰もがそう思うだろう。


 でもスガさんはそれに構わず剣をもう一度、


 ヒュン

 

 とふるった。

 そうすると、大きな破片は粉々になった。


「久しぶりだな……」


 過去を懐かしむかのように、呟くスガさん。刀身を左手で撫でる。


「どうみたっておかしいだろ、これ……。つか見覚えあるんだよなー」


 スガさんはこの状況に、惑星が爆発するという異例の状況を見たことがあるのだろうか。


「……あーそうだそうだ」


 どうやらそれを思い出したらしい。



 そして、その名を呟こうとする。



 ―――――しかし、後ろから何者かが襲ってくる。



 気付かないのか、スガさんは動こうとはしなかった。


 だがそこは、“(あか)い真実”の二つ名を持っていた、今も持っているのかもしれないが、その二つ名は伊達じゃなかった。



 斬られる寸前に後ろに振り向き、剣を振るう。



 ギィィィィィン



 剣と剣がぶつかり合い、音を立てる。


 スガさんはその人を睨みつけ、



「よぉ、このバカ息子。何やってたんだよ」



 襲撃してきたのは、スガさんが捜していた人。自らの息子だった。



 次話に続く



よっしゃあああ!!!次バトルだあああ!!!頑張るぞッッ!!次話からは毎日更新です!!


※作者が本気になったためです



お知らせ;10話目は3月15日午前11時くらいに投稿

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