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船での生き方

祖国開放軍

俺の親を殺し友人を殺し全てを奪ったこの世で最も嫌いなモノだ俺が住んで居た地区は特に戦闘は激しく2万人以上の人が死亡した。数少ない生き残りである俺はただ人を殺したいが為だけに必死に訓練しこの精鋭部隊に入隊した。なのに実は祖国開放軍の生き残りだったなんて俺はどうすればいいんだ…そんな事を考えているうちに寝てしまっていた。


朝だぞーみんな起きろー


船内に響く隊長の放送だ。

まずは朝食かとりあえず食堂へ向かう事にした。廊下で他の隊員達とすれ違いながら食堂へ向う。食堂には他の隊員達が殆ど揃っていた。

「よし皆揃ったな早速食べるとするか」

何故か割烹着姿の隊長。無骨な見た目に割烹着ギャップが酷すぎる。

「何故隊長は割烹着姿なんですか?」

「割烹着を着てする事なんて決まってるだろう料理だ。いいから早く座れ」

隊長の言葉に素直に従う。

「よしみんないただきます!」

「「「いただきます!」」」

あまりの大声に窓が揺れる

今日の朝食のメニューは白米に味噌汁に卵焼きに焼き魚そして漬物寸分の狂いのない完璧な朝食だ。

「隊長が朝食を作っているんですか?」

「朝食だけじゃない昼食や夕食も俺が作っている」

「この船にコックはいないのですか?」

「実はこれでも昔はコックを目指していてね料理は得意なんだよ」

そうこうしている内に朝食を食べ終わってしまった。

「よし皆食べ終わったな!ごちそうさまでした!」

「「「ごちそうさまでした!」」」

「今日は特にミッションも無いので一日自由とする!ただし15時より今後のブリーフィングを行うので遅刻しない様に」

とりあえず俺は射撃場に行く事にした。部屋に帰り自分の銃を持って射撃場に向かう。射撃場では一人の男がリボルバーを撃っていた。色白で少し痩せている顔に傷があり外国人の様だ。

「新入りか俺は伸介。ドラグノフ・F・伸介だ」

「ハーフの方ですか?」

「父親がソビエト母親が帝國だ」

そう言うと彼はまたリボルバーを撃ち始めた。彼の放った弾はしっかりと的の急所を射抜いている。同じハンドガン使いとして見習いたいものだ。リロードにも無駄が無く流れる様な手付きで弾を装填してゆく。そしてまた的を撃つ。俺も自分の銃を取り出し的を狙うこちらはリボルバーではなくオートマチックのハンドガンだ。照準を定めトリガーを引く。パンッ!放たれた弾は的の急所を射抜いた。続いてトリガーを引く。命中今日も射撃の腕は最高だ。

そうこうしている内に昼食の時間になった。割烹着姿の隊長はうどんを準備していた。

「いただきます」

「「「いただきます」」」

出来たてのうどんを冷水でしめ卵を絡める。おいしい隊長の料理の腕は確かだ。

「ごちそうさまでした」

「「「ごちそうさまでした」」」

「3時からブリーフィングだ忘れず出席しろよ!」

「「「了解」」」

さて午後からはどうしようか、とりあえず遊戯場にでも行ってみるか。遊戯場は広く様々な物が置いてある麻雀、ダーツ、ビリヤード、卓球、ゲーム機、スロットマシーン、将棋、チェス、ポーカー、ブラックジャック、ルーレットなどカジノ顔負けだ。

「面子が足りないんだ一緒に麻雀しないか?」

麻雀の卓には隊長、伸介さん、そしてもう一人が座っていた。

「お前が新人?俺は森元だよろしく頼む」

「麻雀は殆どわからないんですが」

「なぁに13個の手牌を2個の塊一つと3個塊を4つ集めるだけさそして自分の引いた牌か誰かの捨てた牌を14個目にしてアガるだけだ簡単だろ?最初は俺達が教えてやる」

「なら少しだけ…」

そう言って隊長達と麻雀を打ち始めた。そして東風一回を隊長達に教えられながら打った。

「大体ルールも解っただろ?」

「はい、大体ですが解りました」

「じゃあ半荘するか」

半雀と東場南場西場北場を一荘と言うのに対し東場と南場の半分でゲームを行う事である。

東家に隊長

南家に伸介さん

西家に森元さん

北家に俺が座った

「河底ツモ立直平和断么九三色一盃口ドラ4の13翻で48000の16000オールだ」

東一局目からついている隊長だ。結局俺は最後までアガる事が出来ずギリギリ飛ばず100点で終わった。麻雀とは中々奥が深く難しいゲームだ。そうこうしているうちにブリーフィングの時間になった。

「明日は鮮国を責める。目標は先日別の隊が見つけた軍事基地への侵入と占拠そして情報収集だ」

「大日本帝國は正式に華国と戦争をすることを決定したそのため先制打を打つ為に海岸から一番近い基地を狙うそしてその基地を拠点に攻め込む事にした」

「我々は先遣隊に合流し援護に回る先遣隊には正面と左翼を我々は右翼の山側から攻め込む今回俺はスナイパーとして皆の後衛に周るいいな」

「次に配置の説明だ、俺と一緒に後衛を水谷に頼む。伸介と彪汰お前達は先に基地に侵入して基地内部の制圧を頼むお前達の侵入成功後に援護として怜司と紘翔に頼む」

「今回は敵の手の薄い右翼側だが陽動の為に他のメンバーはアサルトライフルか機関銃で出撃しろいいな今回も最優先は死なない事だいいか絶対にだそれでは今日のブリーフィングはここまでとする!各自解散!」

夕飯まではどうしようかとりあえず自室に戻ろう。そうして一休みしているうちに夕飯の時間になった。

「みんな揃ったな!いただきます!」

「「「いただきます」」」

夕飯のメニューはシーフードカレーだ絶妙な辛さに魚介類がよく合う相変わらず美味しい料理だ。

「ごちそうさまでした!」

「「「ごちそうさまでした」」」

「明日は上陸作戦だ、各々自分の銃の手入れを怠るな!そしてしっかり休む様に!」

俺も自室に戻って銃の手入れをして寝よう。明日は初めての実戦だこれから俺も人殺し、殺人鬼として生きて行くそう地獄で生きてゆくのだ。

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