転校したてのたまご。
チェックのプリーツスカートに、清楚系の長袖。白のワンポイントハイソックス。
私はどこかの小学校の校庭に一人立っていた。
(ここはどこ・・?)
周りを見渡してみると、斜め右にうっすらと人影がある。
「あの!すみません!」
人影はこっちへ向かってくる。音を立てずに。
「あ、あの!!ここはどこ?!」
その人影が誰なのか、それは死んだはずのおばあちゃん。
「心、ちゃんと気をつけるのよ。あなたがいく学校は難しいからね。」
「え?あ、はい。」
そして何かが耳元で鳴った。
「心おおおおあおおお起きなさい!!さっさとほれほれ!」
「なむー………ほ、ほへ?お母さんいま何時?!」
「七時だから大丈夫よ。ほら今日から新しい学校で新学期でしょう?ちゃんとした格好でいくから。」
このうるさいのは、私のお母さん。うるさくてなんかおせっかいだしな、いや。
でもほへーなんていってるうちもいや。
「もーいくよ、きがえてほらほいっ!」
気のない返事をして玄関へ向かう。
その向かう廊下でも眠くて転びそうになる。
なんでうちってだらしなぃんだろ。
そう考えながら歩いていた。
「学校だよ!」
その小学校は校庭が少し広く、どこかでみたような気がした。木がたくさんあって、その中の桜の木は満開だった。桜の花びらが散っていくのだろうか。
楽しみでたまらない。