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未来メガネ

作者: 伊之口浩作

短いです。すぐ読み終わります。

「やったぞ! ついに完成した」

 日付が変わって間もないの研究室に、歓喜の声が響き渡る。

「この『未来メガネ』さえあれば、私は大金持ちだ!」

 老齢の研究者は、早速、発明仕立てのメガネをかけてみた。メガネをかけた彼は最初に競馬新聞を見る。

「ほほう。明日の皐月賞は四−八の一点買いだな」

 彼はそう言うと、普通の新聞に手を伸ばした。

「どれ、発明ついでに、未来の事件でも見るか」

 彼は新聞を読み続けた。

「……!」

 気になる記事でも見つけたのであろうか、彼の眉毛がピクリと動き、皺だらけの瞼が大きく開いた。

「くそう……! 金儲けも楽じゃないな……」

 彼はそう言ったきり動かなくなった。

            

『元東大教授、発明品とともに臨終』

 その日の夕刊の隅に、小さい見出しでそう書かれていた。

『今日早朝、東京都練馬区に住む冴川輝彦さん(七八)が亡くなっているところを新聞配達の男性が発見した。

 冴川さんは生前、東大の教授をしていたが、研究分野の荒唐無稽さに大学側が愛想をつかし、二十年前に大学を解雇され、それからは、独力で研究を続けていたという。

 冴川さんの研究していた分野は時間工学といい、冴川さんは未来学科を専攻していた。

 冴川さんの遺体が発見されたとき、冴川さんは発明したてと思われる発明品未来メガネを掛けた状態だったという。

 生前の冴川さんのことを知る人物に話を伺ったところ、

「彼は昔から変わってましたからね。日本が沈む夢を見たとか、カンフー物の映画に出たとか、動物の声が聞けるとか、とにかくしょーもない人でしたから。仏様となった今では、冥福を祈りますがね」

と、話している』

ちゃっかり自分の小説の宣伝してます。宜しくね。

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― 新着の感想 ―
[一言] あらあら……自分の死を見てしまうとは。 発明品はその後どうなったのでしょう。
[一言] オチが落ちてないよ。オチがないよ。前ふりも平凡だよ。
2007/01/21 11:39 通りすがり
[一言] うぅん、なんというかどうして死んでしまったのかわかりませんでした。歳ですか? ネタは面白かったのでもっと長くして、お話に肉付けして欲しかったように思えます。 では。
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