KADOKAWAの大幅減益について思う事
カドカワ3Qの決算は惨い数字でしたね。
その中でも、特に印象深いのがアニメ部門の赤字です。
ざっくりした話ですが、今まではメディアミックス、特にアニメ化さえすれば、どんな駄作でも利益が出る構造でした。
それが、今回のアニメ部門の赤字によって、そのビジネスモデルが崩れたのだと感じました。
おそらく、メディアミックス化の損益分岐点が大幅に上がったのだと思います。
その理由として、まず最初に挙げられるのが人件費の高騰です。
ただ、人件費と言っても、カドカワ社員だけじゃありません。
外注費、つまり下請けのクリエーターや製造業者の単価も高騰しているのだと思います。
ちなみに、取適法(旧下請法)が26年1月から施行されましたが、国の監視が厳しい上場企業においては、半年前から取適法を遵守する体制を敷いてきたのだと思います。
取適法を一言で説明すると、下請業者(個人も含む)にむちゃな依頼をした時は相応の対価を支払う事。そして、支払遅延は厳禁です。
そういう訳で、外注単価が高騰し、駄作でも利益を出せる世界が消滅してしまいました。
その他の要因としては、海外配信の取引形態が、固定制から視聴回数による変動制に変わったのだと思います。
こうなると、駄作を作れば作るほど赤字が膨らんでいきます。
では、これからどうすべきか?
答えは単純です。
駄作の採用を減らし、良作、傑作を増やす事です。
特に、利益率と成長性の高い海外にも受ける作品を増やす事です。
最近のカドカワ作品はなろう系を中心に、ニッチな分野に力を入れてきました。
このニッチな分野は設定が複雑で、特定の日本人にしか刺さりません。
ましてや海外の人達に刺さりようがありません。
私が思う海外に受ける作品とは、一本芯の通った骨太な作品だと思います。
特殊なネタでストーリーがコロコロ変わる複雑な作品が、海外で受けるとは到底思えません。
ジャンプと違う路線を進みたい気持ちは分かりますが、みんな同じエンタメです。
堂々と勝負するべきです。
原作IPの量は勝っているのです。
あとは、質を上げるだけなのです。
これまで、カドカワを筆頭にラノベ出版各社はなろう系を中心としたニッチな作品を採用してきました。
だから、プロアマ含めたラノベ作家はニッチなジャンルを更に深堀りするという特殊な世界を作り上げました。
これが今の面白い作品だと、このジャンルが利益になるのだと、皆が思っていたからです。
でも、それらが幻想だったと今回の決算によって判明しました。
一般読者が無料で付ける評価は、もう当てになりません。
損益分岐点が上がった今、同じ指標で採用しても赤字になるだけです。
編集者は原点に立ち返って良作、傑作を見付け出さなければなりません。
でも、今まで無料で付けられた評価を拠り所にしてきた為に、良作を探し出す能力が欠けています。
嗅覚を失くした現在のラノベ編集者が、今後どのような作品を選んでいくのか見ものです。
追記:
アニメ部門の赤字もさる事ながら、出版部門の9割減も衝撃です。
おそらく、取次からの駄作の返品が始まったのだと思います。
いかに駄作を採らないか、どれだけ良作を採用するか、ここが大事ですね!
読者の皆様へ
これからも、過激な独り言を読みたい方はブックマークや☆で応援をお願い致します。(笑)
もしよかったら、私の作品も読んでみてね!
武器商人は忙しい!〜現代と異世界を駆け巡る貧乏高校生の武器商売奮戦記
https://ncode.syosetu.com/n0357ln/




