エンタメIPについて思う事
2024年~25年度の株式市場ではIPがトレンドの一翼を担っており、どの銘柄も実力以上の高値を付けていました。
しかし、25年末に起きた高市さんの台湾有事発言の頃から、IPのトレンドが下火になってきた様な気がします。
例えばソニーG。25年度は鬼滅や国宝がメディアを賑やかしましたが、26年度の目玉IPがありません。
そういう訳で、現在のソニー株価は大暴落しています。他にはサンリオやゲーム各社など、軒並み株価が下落しています。
ここで分かる事は、「IPって浮き沈みが激しすぎる!」という事です。
ある人が言っていました。
IPは10年サイクルで回っているのだと。
私が身を置いている半導体業界にもシリコンサイクルというものがあって、周期は4年です。
これに比べてIPサイクルの、なんと長い事か!
では、この10年というサイクルを少し分析してみましょう。
まず、IPトレンドが始まったのはコロナが始まった2020年。
皆がお家に引きこもり、新しくエンタメに目覚めた世界中の人々も加わって、エンタメIP需要が爆発的に増えました。
そして、この時代に最も伸びたのが「なろうIP」だと思います。
素人作家が億を稼ぐ時代。そして、粗製濫造・玉石混交の時代へ。
おそらく、24年度がピークだった様な気がします。
各メディアが「作れ作れ!」と叫び、各国が「寄こせ寄こせ!」と騒いでいました。
それから2年が経った26年度。
世界の消費者のトレンドが変わってきたのだと思います。
一言でいうと「エンタメに飽きてきた」のです。
この飽きたという状態は、エンタメを観ないわけではなく良いものだけを厳選して観るという事です。
しかし、日本の大手各社は、相も変わらず粗製乱造を繰り返しています。
売れない在庫を積み上げて赤字になっている事にも気づかずに・・・。
KADOKAWAの決算を見れば直ぐにわかります。作れば作るほど赤字になっていますよね。
数打ちゃ当たる戦法を繰り返した結果、玉が石に囲まれて輝けなくなったのだと思います。
言い換えるなら、消費者がハズレばかり見せられて、アタリを見る前に離脱してしまったという事です。
本来、出版社の役目はプロの目で厳選したものを市場に出す事だったと思います。だから、昔の消費者は安心して買う事ができました。
しかし、金になるからと言って、なんでもかんでも商品化した結果、質が低下し、信頼を失い、人気がなくなってしまったのです。
バイヤーの私だから分かります。海外配信購買者の玉と石の選別が始まったのです。
ネタを擦り続ける作品はクソ喰らえ! 本物を持ってこい! と言ったところですかね。
いまだに粗製乱造を続け、粗悪品の在庫を積み上げている出版各社は、デフレを輸出している中国みたいです。
更に円高が進めば、ますます薄利多売せざるおえなくなり、近い内に自転車操業の終焉が来ます。
早く、この悪い習慣を止めないと、IP王国日本ブランドの価値と信頼が無くなってしまいますよ!




