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穂が堕ちる

作者:Snack
過疎化が進む山間の農村に、地域ICT推進プロジェクトの一環として派遣された技術指導員・西川想真。
大学や高専と連携し、ドローンや最新の農業技術を用いて村の復興を目指す彼は、幼少期に離れた故郷へと十数年ぶりに帰郷した。

だが、村は想像以上に変わっていた。
耕作放棄地が増え、農業を支えてきた伝統は薄れ、代わりに古い土着の祭りが細々と息づいている。
想真は村人たちとの顔合わせで、最新技術の導入に対する不安や警戒を肌で感じる。

特に、村で毎年行われる「水鎮め」の祭りは、単なる形だけの伝統行事ではなかった。
川に張られた藁縄や木札、謎めいた黒い布切れ、そして甘く刺すような“虫よけの汁”——
想真がドローンで観測した際には、水面に正体不明の黒い影が現れ、機械では捉えられない異常が発生していた。

祭りの裏には「水の虫」と呼ばれる伝承があり、その正体は村人の間でも忌み嫌われ、語られぬ恐怖として息づいている。
村の古老たちは、ただ水の虫を鎮めるのではなく、「食わせる」ための儀式だと語る。
想真は科学の目で村を救おうとするが、その目では捉えきれない何かが確かに存在していることを感じ、次第に村の秘密へと深く引き込まれていく。

果たして、想真は伝統と最新技術、そして見えざる脅威の狭間で何を見つけ、何を選ぶのか。
過疎の村に吹く風の底で、未知の存在と人々の願いが交錯する。
プロローグ
2025/08/12 08:38
第一章 風の底
2025/08/12 08:40
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