まちがいない夏に
レビューありがとうございます
となりの車が追い越してゆく
夏を先取りしようと
風の匂い
強く降り注ぐ日差し
青い空と雲の角度
どれをとってみても
夏にまちがいのないこと
もっと会話をしないと
あなたに近づけないと思ってた頃
月曜日の憂鬱
何か楽しみを探して
かき消そうと繰り返し思った
助手席から
風が舞い込んでくるたび
髪をかきあげては
鏡越しのわたしを確かめてた
そして、となりのあなたの表情も
なんとなく、確かめていた
いくつかのやさしさに触れ合うたび
それ以上のやさしさを求めるようになった
あなたのせいではなく
わたしのわがまま
ぼんやりと映る
助手席のわたしの表情
あなたは先取りするかのように
次の言葉で
やさしくつつんでくれてた、あの頃
わたしの気持ちを
いつも追い越さない程度で