4ユニコーン翠の祝福「其ノ参」
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綾がドアを開けた。
「失礼します。蒼月寮のものです今日はお願いします」
「綾、きてくれてありがとうねこちらこそお願いね」
緑のロングヘアの子が綾先輩に話かけていた、恐らく先輩だろう。
「こちらは風翠寮の指揮官の原山一葉だ 」
「みんなよろしくね〜ちょっと待ってねみんな呼んでくるから」
話し方が特徴的のため直ぐに覚えられた。
「お〜いみんな〜蒼月の人きてくれたよ〜」
上から何人かおりてきた。
「一葉来た?」
「来たよライコ」
「じゃみんな自己紹介して」
「私からいくネ」
「私は二年の内野ライコねみんなよろしくネ」
金髪ロングの子が軽々と挨拶をした話し方からして恐らく海外出身の子だろう。
「ライコポジションも言って〜」
ラ「あ〜忘れてた!前線をやってるネグローブで殴るネ」
「じゃ次祐介〜おねがい〜」
青い髪のの人が前に出てきた。
「三年の後方支援やってます、船穂祐介ですよろしく」
「先輩私いきま」
黄緑のショートヘアの子が名乗り出た。
「うん、じゃお願いね〜」
「一年のサポートやってます草深ミドリです、一年で天理になって間もないですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」
しっかりと一例をした。
一年の子が一番しっかりしてる。
「あと寮長の詩織さんって人がいるんだけど裏の畑仕事してるからまた後で紹介するね〜」
「こっちの自己紹介もさせてもらっても大丈夫か一葉」
うん、お願いね〜」
以下省略。
「二年の前線やってます鹿黒咲楽ですよろしくお願いします」
一葉(君が紫の装甲になれる子ねそれと悠先輩の妹さんね〜」)
「この子が」
「先に言っておくね〜どんな状況になっても紫の装甲にはならないでね、これ以上人がフィルスになるのはみたくないからね〜」
「わかりました」
「約束だよ〜」
一葉先輩に念押しされた。
「じゃ早速作戦会議をしよ〜奥の部屋にきて〜」
奥の部屋に案内された。
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奥の部屋に行くと紫のロングへアの女性がいた。
「あ、いたいた詩織さんロビー集合して欲しかったですぅ〜」
(どうせここで作戦会議するんだと思ったから先にここにきたんだよ」
「あ、紹介するねこちらがさっき言ってた寮長の詩織優香さん」
「よろしく」
「蒼月のみんなごめんまた自己紹介してもらっていい?」
「その必要はない千織からみんなの事は聞いているからね」
「左から、指揮官の綾、前線の三鶴、サポーターの三奈美後、方支援の真琴、そして」
詩織さんは私の方へ近づいてきた。
「悠の妹で紫の装甲にもなれる鹿黒咲楽さんね」
「うん、間違いないです」
「君も大変ね家族揃って天理で兄は失踪して貴女は紫の装甲が使えるフィルス候補でね」
「ちょっと失礼じゃないですか〜?初対面の人にそんな言い方したら〜」
「でも実際そうでしょ?」
「そうですけどぉ〜ごめんね咲楽ちゃん悪気はないの許してあげて〜」
私なら大丈夫です気にしてないですから」
「お詫びに今度ケーキでもご馳走するね」
「じゃ作戦会議を始めましょう」
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「みんな知ってると思うけどぉ、ユニコーン翠は他のフィルスと違って強力で時間も指定されてるから急いで倒さなきゃね〜」
「しかも、人を襲わないってのも忘れずに 」
(それと力が強い」
「あと、信憑性は低いが角が弱点っても」
「今更だけど、人数が入れば倒せるっても安易すぎる考え方だけど」
「今はそのコスモスって人の話を信じてやってみよう〜」
「何かいい方法はない〜?」
みんなが考えてる中1人が声をあげた。
「あの一葉先輩1ついいですか」
一「何〜三鶴ちゃん」
「拘束してられる時間って大体どのくらいですか?」
「どのくらいだろう数えてなかったな〜時間」
「私数えてたね、大体30〜40秒程度ね」
「じゃこういうのはどうですか?」
「拘束してる間に前線の人がその人が必殺技を当てるってのは」
「確かにそれは試してなかったねいいかも」
「因みに以前拘束具ってどんなのを使ってたんですか?」
「はい!これです」
ミドリは拘束具を取り出した。その見た目はまるで漁師が使う網のようなものだった。
「この網は特殊仕様になって言って鉄と黒曜石と少量のダイヤモンドを混ぜたものを網状にしたものです」
「う〜ん」
三鶴は考え込んでいた。
「この素材ってまだありますか?」
「はい、まだ少しですけど残ってます」
「これをロープ状にして後両足にかけて、その上から網を掛ければ拘束時間も少しは伸びると思うんです」
「確かにそうですけど、それを作ってる時間なんて、、」
「それなら、大丈夫です今日は念の為炎塔寮の人も予定を空けといてくれてるらしいので東ノ原先輩に頼んだら何とかなるかも知れません」
「確かに、あの人の物作りの腕はピカイチだからね」
「じゃその作戦で行こうよみんな〜」
「そうだな、良いアイデェアだ浦部」
「ありがとうございます」
「では配置を決めよう」
「そうだね」
「あ、あの自分少し配置考えたんで少し聞いて貰えないでしょうか?」
「あの、短時間で?さすが三奈美ちゃん」
「まず前線からユニコーン翠の後ろの方を三鶴ちゃんとライコちゃん、その後ろにミドリちゃんと私」
「うん任せて三奈美」
「ライコがんばるネ」
「はい、精一杯頑張ります」
「そして、弱点及び頭部の方は後方支援の祐介先輩と真琴ちゃん」
「大丈夫問題はない」
「任せて、いざとなったらサブマシンガンで前線も行けるよ」
「いざとなったらにしてよね」
「そして、頭部の前線は一葉先輩と咲楽ちゃん
そして、弱点部分は綾先輩にお願いしたいです」
「うん、がんばるね〜」
「わかった」
「了解した」
(もし綾先輩が弱点の角を突けそうになかったら一葉先輩か咲楽ちゃんが着いてください」
「そして、千織さんと詩織さん拘束具の運搬と怪我人の保護をお願いします」
「分かりましたお任せ下さい」
「はいよ」
「どうでしょうか?」
三奈美は自信なさげにみんなに尋ねた。
「いい作戦だ!」
「みんなが返事した時点で不満は無いと思うよ〜」
「いい作戦だよ」
「素晴らしい作戦だ」
「さすが1回指揮官やっただけであるよ」
ラ「うんベリーグッドな作戦ネ」
「はい先輩の作戦素晴らしいです」
「三奈美いいと思うよ!ユニコーン翠絶対倒そうね」
(みんな、、お願いします」
その場にいた全員返事をした。
「じゃ皆さん準備に掛かりましょ〜」
「はい、私とミドリちゃんと三鶴ちゃんで炎塔寮に向かって拘束具をお願いしに行きましょう」
「私が炎塔寮までお送りします」
「他のみんなは武器の手入れや準備等お願いね〜」
「じゃ作戦開始〜」
みんなはそれぞれの準備を初めてた。
「ねぇ咲楽ちゃん」
「はい」
一葉先輩に呼び止められた。
「軽くでいいからユニコーン翠倒す前に1戦交えない?」
「はい構わないですけど、ユニコーン翠に向けて体力温存しておきたいので軽くですよ」
「うん、ありがとう〜じゃ裏庭にきて〜」
私は裏庭へ向かった。
裏庭は戻バスケコートあったらしきものがありそれらは今は植物に覆われていた。
「じゃ行くよ」
一葉黄緑のメダルをバックルにはめた。
一「祝福ぅ〜」
一葉は濃い緑の装甲を纏った。
よし、私も。
「祝福!」
一葉(よし行くぞぉ!そっちから掛かって来いや!)
一葉先輩は前と口調が全然違うまるで別人だ!着装するとキャラも変わるのか。
漫画でよく見るけど本当にそんな人が存在するなんて。
「じゃ行きますよ!」
私は一葉先輩の方へ走って行った。
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私は刀で切りかかるが一葉先輩の双剣でガードされた。
「ふん、甘い甘い!」
一葉先輩は私を双剣で振り払った。
「もっと素早く動け!そんなんじゃあの馬公を倒せないぞ」
馬公?とにかく口が悪いなこれは早く終わらせないと色々とまずい。
「せい!」
私はさっきよりも早く刀を降ったしかし一葉先輩は空中へ飛んだ。
(さっきよりはマシな動きになったな咲楽次はこっちから行くぞ!」
一葉は回りながら私に斬りかかった。
私は間一髪で避けた。
「ふん、まぁある程度咲楽の力はわかったが最後にあの技を見せてみろ?」
恐らく桜居合の事だ。
「はい!」
私は力を貯めた、あれ?前よりも力が溜まるスピードが早い私も成長したのかな?
「桜居合!」
私は一葉先輩に桜居合を放った。
「ふん、中々いい技じゃないか」
一葉先輩は技を見切って避けた。
「でも、その技は隙が大きいし一直線しか行けないだからその技を知ってる敵には技を見切られる改善の余地ありだ」
「よし私も見せてあげよう」
一葉先輩は素早く私の方へ走って行った!その走ってる間に一葉先輩の双剣が黄緑に光って行った、そして私の近くに来た次の瞬間。
「おりゃぁぁ」
一葉先輩は空へ飛んだ。
──────螺旋降葉!─────
一葉先輩は私の方へ回りながら落ちてきて私に斬りかかった。
「った!」
攻撃は命中した。
「大体咲楽の力はわかった、それとそのままだと悠先輩を助けられないこともなだがここで諦めるな伸び代はまだある」
一葉は装甲を解除したので私も解除した。
「ありがとうね〜咲楽ちゃんユニコーン翠絶対に倒そうね〜」
一葉先輩はさっきまでも口が悪い先輩から優しい口調の一葉先輩に戻った。
「ありがとうございました、絶対倒しましょう」
「うん〜」
なんだっただろう。
こちらへ祐介先輩が近ずいてきた。
「あ、祐介〜」
一葉先輩は祐介先輩へ手を降った。
祐介先輩は私達を見てため息をついた。
「一葉大事な戦いの前に手合わせしてのか?」
「うん、そうだよ〜」
「しかも咲楽ボロボロじゃん」
祐介先輩は呆れていた。
「少し切っちゃっただけだよ〜大丈夫〜大丈夫〜」
「他人事みたいに言って一葉責任もって治療してあげろよ」
「うんわかった〜祐介は今日も射撃の訓練?」
「そうだよユニコーン翠と戦う前に弓の精度を少しでもあげたくてね」
(怪我しない程度にしてね〜本番ボロボロだったら元も子もないからね〜」
「お前が言うな!」
見事なツッコミだ。
祐介はオレンジのメダルをバックルにはめた。
「祝福」
赤い装甲を纏って、弓で的目掛けて弓を引いた。
「ッ!) 」
矢は的目掛けて真っ直ぐ飛んで的のど真ん中に命中した。
「さすが祐介〜」
「ほら早く言って治療してあげて)
私達は寮に戻って、一葉先輩に治療してもらった。
「ごめんね〜咲楽ちゃん〜」
「大丈夫ですから」
「今度ケーキご馳走するから」
「そのケーキご馳走する制度なんですか〜?」
私は一葉先輩に治療してもらった。
このままじゃ勝てないかな?でもやってみないと分からないかいや、絶対勝つ!
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私の名前は浦部三鶴高校2年生よ!私には秘密があるそれは夜な夜な得体の知れない怪物と戦ってる事よそして、今私は何をしてるかと言う今日の夜強敵を叩く。
それの準備のため車で30分の所に向かって敵の拘束具を作って貰うのである。
「皆さん乗りました?」
「はい大丈夫です」
「はい、素材も積みました」
「では出発します」
車を走らせ目的の炎塔寮に着いたのであった。
「話は付けてあるわ」
「入りましょ」
ドアを開けると優子先輩が居た。
「優子先輩話はメールでいった通りですお願いします」
「その特殊な素材ってのは」
「これです」
ミドリはその特殊な素材を先輩に渡した。
「おお、重いこれか」
「すみません自己紹介がまだでしたね私は風翠寮1年の草深ミドリですライフルでサポートをしてます」
「おう、よろしく私は炎塔寮3年の東ノ原優子だ!指揮官をしてるよろしく」
「早速だがこの特殊の素材の詳細を聞いてなかったな」
ミドリ(はい!説明しますこれは黒曜石と鉄と少量のダイヤモンドを混ぜたものです)
「そうか、しかし鉄を溶かしたってに全然熱くないな」
「はい箱の中は高熱ですが外から持つと熱さを感じない特殊な箱になってます」
「凄いな風翠寮は特殊ばっかりだな、一体これらは誰が作ったんだ?」
「それは僕だよ」
奥から人が出てきた。
「ああ、寮長が作ったのですね、それじゃあ納得だ!」
?「自己紹介がまだだったね、僕はリー・風太だ寮長をしてるよろしく」
「はい!よろしくお願いします」
「みんなのことは聞いてるよ、強敵とやり合うんだろ?応援してるよ」
「そんじゃ取り掛かるか優子!準備して」
「はい!」
「君たちはそこで休んでなさい、今回は物が特殊なだけあって時間がかかる1時はかかるか大丈夫か?」
「はい大丈夫です!」
「よし、行くぞ優子」
「はい!」
2人は奥へと行った。
「優子先輩が敬語使ってるなんて初めてみた」
「そうね誰にでもタメ口で男らしい女って感じだったのにね」
「お〜いお前ら聞こえてるぞ〜」
奥から優子先輩の声が聞こえる。
「す、すみません」
「ほら、優子さっさと準備して」
「さーせん」
「本当にできるのでしょうか?) 」
「それに関しては大丈夫よ!なんせあの人は天理の武器を直したり作ったりする人よ」
みんなでお話ししていたらあっとゆう間に1時間が経過した。
「出来たぞ」
奥から優子先輩が出てきた。
「ほれよっと」
優子は作ったものを置いた。
「結構苦労したよ」
「ありがとうございます」
「あと、これ」
優子先輩はリモコンを渡してきた。
「これはなんですか?」
「試しに押してみろ」
リモコンを押すと拘束具から針が出た。
「これで拘束時間も伸びるだろう」
「優子先輩、、ありがとうございます」
私は深々と頭を下げた。
「あと、これはサービスだ」
優子先輩は弾丸を渡してきた。
「頑張れよお前たち」
「はい!頑張ります」
私達は先輩達にお礼をして、車に乗り込んだ。
(「頑張れよ!蒼月、風翠」