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箱の中の祝福  作者: 海華
41/41

8フィルス王と未来への一太刀「其ノ拾」

162

 目を覚ますとそこは教室だった。

 そして隣には天がいた。

 「おはよう咲楽ちゃん!」

 「天私やったよ倒したよフィルス王」

 「うん、見てたよ凄くかっこよかったよ」

 「そのさっきはありがとう力を貸してくれて」

 「そのぐらい大丈夫だよそれにしても私達肆神が貸した力を私達以上の力で発揮するなて本当に咲楽ちゃんは凄いよ」

 戦ってる時は気づかなかったが確かにあの時の力は肆神の力そしてフィルス王の力よりも強大だった。

 「あの力ってメダルの力なの?」

 天は首を降った。

 「あれは君自身の力だよ私達はあんな強い力出せないよだから君は借りた技を自分自身でアレンジしたんだよ」

 「そうだったんだ」

 「言い方悪いけど今は君がフィルス王かな?」

 「それは嫌だね」

 「だよね」

 二人で笑った。

 「そろそろ時間だ私達とはここでお別れだねそれとフィルスは明日の夜からもう現れないから安心して」

 「天!」

 私は天を抱きしめた。

 「君に会えて本当に良かった」

 「本当に君はまだ心は弱いね」

 「うるさいよぉそら」

 私は涙をながした。

 天は私の頭を撫でた。

 「じゃあそろそろ行くね」

 「うんありがとうね」

 「待って最後に天に伝えたい事がある」

 天は振り返った。

 「大好きだよ天」

 天は微笑んだ。

 「私もだよ咲楽ちゃん」

 私は涙を吹いて天に手を降った。

 天はまた光の玉となって何処かへ飛んでいった。

 「ありがとう君との思い出は絶対に忘れない」

 天が行ったのを確認して私は目を閉じた。


 目を開けるとそこは学校の校庭だった。

 そして目の前には皆の顔があった。

 「咲楽ちゃん!」

 「……」

 相変わらず近いね。

 「真琴私が今何言いたいか分かる?」

 「あっ!」

 真琴は顔をどかした。

 「ったく急に倒れるからびっくりしてじゃない」

 「でも無事で良かった」

 「本当に君は心配かけされる」

 「まぁ無事なら安心だよ」

 「結局最後まで君は私の約束守ってくれなかったよ」

 「ごめんね」

 約束無茶をしないを私は最後まで破ってしまった。

 「でも、今こうして生きてるならいいよ許してあげる」

 真琴は笑顔で私の方を向いた。

 「それとみんなに話があるんだけど」

 私はフィルスがもう現れることはない事を話した。

 「わかったよご苦労様妹」

 「何その呼び方もう片方の腕も斬るよ」

 「怖い怖い」

 2人でふざけ合っていた。

 「おーいみんな」

 ジョーが遠くで手を振っていた。

 学校へ他の天理全員が入ってきた。

 ジ「さっきフィルスと戦ってたらフィルスが急にいなくなったぞもしかしてフィルス王倒したのか?」

 「ああ、そうだよ」

 「じゃあもうフィルスとの戦いはもう」

 「うん、もうおしまいこれからは普通の学生に戻れるよ」

 みんなは大喜びだ。

 「よし、今日はみんな返って休めこれからの活動や後始末はそれぞれの指揮官に僕が伝える解散だ」

 みんなそれぞれ解散した。

 「よし帰るか」

 私は悠お兄ちゃんの肩を掴んだ。

 「悠お兄ちゃんは病院行くよい痛くないのはユニコーン翠のお陰だからね今から闇雲かけてもいいんだよ」

 「それは勘弁してほしいね」

 「うですよ悠先輩早く病院行ってください」

 「綾先輩もですよほら2人とも」

 「あんたもね刺されておいて良く平気なフリできるよね」

 「それは三鶴ちゃんもほら病院行くよ」

 「真琴も傷だらけじゃん真琴も行く」

 「そういう咲楽も傷だらけじゃんほら咲楽病院行く」

 「ふっみんな傷だらけじゃん」

 「ほんとね、みんなで行くわよ」

 「私はやっぱパスで」

 「なんでよ」

 「注射怖いから」

 「注射なんて打たないわよほら」

 みんなで病院に向かった。

 途中千織さんに乗っけて貰っ待てこの街の1番大きい病院へ向かった。


 163

 フィルス王と戦ってから2週間が過ぎた。

 ユニコーン翠の力を使ったお陰で皆の怪我も早く治った。

 でも、怪我が酷かった綾先輩は昨日まで入院していた。

 そして、腕を切断された。悠お兄ちゃんは左腕が義手になってしまった。

 医者曰く悠お兄ちゃんの腕は一生このままだのこと。

 そして綾先輩は握りつぶされた時の傷跡が残ってしまった。

 そしてそれからと言うもの悠お兄ちゃん筆頭に街の修復作業が始まった。

 堕天城の下敷きになった駅はしばらくの間閉鎖される事になった。

 その為この事はニュースにもなったが原因はトラックが突っ込んだ事故だと処理された。

 それとフィルスが大量放出されたせいで犠牲もでたその為花ノ山学園の隣には慰霊碑とフィルスで亡くなった人のお墓が作られた。

 そして、私はこれから最後の大事が残っていた。

 それを今日は寮のみんなに伝える日だ。

 私はみんなの集まる蒼月寮のロビーへ集まった。

 ロビーには綾先輩、三鶴、三奈美、悠お兄ちゃん、千織さんそして1番大切な友達真琴が居た。

 ここの人は相変わらず集合が早い。

 「あ、咲楽ちゃん遅いよ」

 みんな早すぎるよ。

 「ごめんね」

 私はみんなが囲む席の真中に座わった。

 「それで、なんだ大事な話ってのは」

 「まさか、彼氏でも」

 「違うから」

 悠お兄ちゃんがまたからかってくる。

 「実は昨日研究所ハピネスに顔を出してきたんだけど」

 「あそこも研究所畳むらしいねもう、フィルスもいなくなったからこんな所いらないってね」

 「それも、そうなんだけど所長に聞いたんだけど海外の孤島にフィルスと思われるものが現れたんだって」

 「じゃあまでフィルスは全滅してないのか?」

 私は頷いた。

 「この街のフィルスは全滅したけど孤島には残ってるらしいのだから」

 

 ──────その孤島に行こうと思うの──────


 私は真っ直ぐな眼差しで前も向きハッキリと言った。

 「咲楽ちゃんそしたら私も」

 私は真琴の前に手を出した。

 「私1人で大丈夫実は向こうにも天理がいるらしくてもしかしたら苦戦してるかもしれないから少し手伝いをしに行くだけだからみんなはこの街へ残ってて」

 「いや、私は行くぞ」

 咲楽(綾先輩そんな傷跡がついたのにまた戦う気ですか?」

 私は綾先輩の後ろにたった。

 「綾先輩はもう着装しないでいいですよこれからは普通の高校生でいてくださいそれに」

 私は綾先輩の耳元で囁いた。

 「綾先輩が行っている間に悠お兄ちゃんが誰かに取られたらどうするんですか?」

 「な!」

 綾先輩は顔が赤くなった。

 「そ、そうだなうん分かった君1人で行かせよう!」

 「綾先輩!」

 「だが条件がある必ず生きてこの街へ返って来い」

 「はい、もちろんです」

 「私嫌だよ咲楽ちゃんと離れ離れになるの」

 不安そうな真琴を後ろから抱きしめた。

 「大丈夫だよ!すぐ帰って来るから帰ってきたらまたケーキ食べに行こう!」

 「でも」

 咲楽(真琴にはもしもの為にこの街に残ってほしいお願い」

 「真琴は頷いてくれた」

 「分かった」

 真琴は渋々了承してくれた。

 「絶対帰ってきてね」

 「もちろん」

 「それとこのタイミングで言うのもなんだがホープドライバーなんだがそれぞれの寮の地下に封印する事が決まったもうこの街に危険はないからな」

 「それから正式に黒水の寮もできる事になっただから黒水のホープドライバーもあんな廃工場に隠されることはないだろう」

 「まぁ咲楽はそのまま持っていてくれ帰ったらそれも封印するとしよう」

 「僕からは以上だよ」

 「私からも以上です」

 「じゃあ解散としよう」

 私は衝撃的な報告をしたやっぱり反応は予想通りびっくりしていたでもみんな私を行かせてくれるとは思わなかったみんなには感謝しなきゃ。

 私は部屋へ帰ろうとした。

 「ちょっと待ちなさいよ」

 三鶴に呼び止められた。

「ちょっとこっち来なさい」

 三鶴は私を外へ連れ出した。

 「ここなら誰もいないね」

 「どうしたの?」

 三鶴(私さこんな性格だからみんなに勘違いされて嫌われる事がよくあるんだよねでも、君はそんな私を受け入れてくれた最初は出来なさそうな人が来たと思ったけど」

 三鶴はストレートに毒を吐いた。

 三鶴らしい。

 「あんたが居なかったらあのフィルス車の時に私達は死んでいたと思うわ本当にありがとう」

 三鶴の瞳から涙がこぼれた。

 「な、それだけよもう返っていいよ」

 「三鶴!」

 私は三鶴の事を優しく抱きしめた。

 「ちょやめなさい蹴るわよ」

 「私は三鶴の率先してフィルスに立ち向かう所を凄いと思うよそれに独自の方法で必殺技を作った所はびっくりしたよ本当にありがとう」

 「もう、あんたは」

 そして私達は数分抱き合った。

 「そろそろ離れない誰かに見られたら大変でしょ?」

 私達は離れ寮へ戻った。

 そして三鶴は自分の部屋へ帰っていった。

 

 私もそろそろ部屋に戻ろうか。

 「待って咲楽ちゃん」

 三奈美が呼び止めた。

 「ちょっとお話いい?」

 私は三奈美が座っているソファーの隣に座った。

 「何かあった」

 「私ね咲楽ちゃんが来るまで人と話すのや責任がある仕事が苦手だったのでも咲楽ちゃんが私を色々所へ連れ出してくれたの私はそれが嬉しかったそのおかげで私も色々や人と話す事や色々な仕事が出来るようになったの本当にありがとう」

 三奈美の瞳からも涙が。

 「ごめんね」

 私は三奈美の頭を撫でた。

 「私は三奈美のサポートにいつも助けられたよ特に肆神と戦ってる時はそれに頼りきっていたよありがとうねそれと三奈美は能力は凄いからもっと自信を持っていいよ」

 「うん」

 私は三奈美が落ち着くまで三奈美と一緒にいた。

 「ごめんね呼び止めちゃって」

 「いいよ全然!それと帰っ出来たら一緒に肝試し行こう?」

 「うん、勿論!」

 三奈美は嬉しそうだった。

 

 私は今度こそ部屋へ戻ろうと思った。

 「済まない咲楽ちょっと裏庭に来てくれないか訓練道具やらをで色々片付けなきゃ行けないものがあってな」

 「はい、全然手伝います」

 私は綾先輩と裏庭へ向かった。

 そして裏庭に出ていた訓練器具などを全て畳んで1箇所へまとめた。

 「あとは明日地下へ運ぶから今日はこれぐらいでいいだろう」

 綾先輩の手伝いも終わった。

 「咲楽」

 「はい!」

 私がふりかえると綾先輩が木刀で攻撃してきた。

 だが私は軽々と避けて木刀を掴んだ。

 「ふっ」

 綾先輩は嬉しそうだった。

 「綾先輩怪我してるんだからもっと安静にしててください」

 「すまない、それにしても君は短期間で凄い成長を見せたな」

 「恐らく来た時だったらこの攻撃も当たっていただろう今になっては攻撃を避け次の行動を考えられる所まで成長したな」

 「それも綾先輩のお陰です」

 「それと君にはもう1つお礼が言いたくてな」

 「知っての通り私は指揮官で唯一必殺技を持って居なかったそして指揮官の中で1番弱いその為私は仲間との友情を断とうと思った」

「でも君は私の心にグイグイ入ってきたそのおかげでみんなとの仲も深められたそして困った時には的確なアドバイスのお陰でここまで成長出来た本当に感謝する」

 綾先輩は頭を下げた。

 「いや、頭上げてください必殺技を習得出来たのも強くなったのも綾先輩が元々素質があったからですよ私はひと押ししただけですって」

 「いや、そのひと押しに私は助けられたそれとフィルス王との戦いの時感情的になって突っ込んでしまった事を謝罪したいすまなかった」

 「別に気にしていませんよあの時のトルネードブレイクは今まで1番強かったですよ」

 「私からも綾先輩話したいことがあります」

 「なんだ」

 「私最初綾先輩の事勘違いしてました感情を押し殺して自分を捨ててまでフィルスと戦うそんな人だと思ってましたでも綾先輩と一緒にいる間に気ずいたんです貴方は凄く感情豊かで皆の事を第1に思って怒ったり笑ったり泣いたりできるそんな素晴らしい人だとフィルスが居なくなっても私にとって綾先輩は一生私の指揮官です」

 「咲楽…」

 「それと伝えなくていいんですか悠お兄ちゃんに気持ち?」

 「そ、それはだな気ずいていると思うが私は悠先輩が昔から好きでな」

 「悠お兄ちゃん以外みんな気づいてますよ」

 「な!そうなのか?」

 「はい」

 「そ、そうか」

 綾先輩は照れていた。

 「だが、今の関係を壊したくもないんだ」

 「当たって砕けろですよそれに悠お兄ちゃん綾先輩の嫌いじゃないと思いますけど」

 「そ、そうか」

 「ほら早い内にデートでも誘って気持ち伝えて来たらどうですか?」

 「そ、そうさせてもらう君が言うように他の人に取られたら悔しいしな」

 「今日はありがとうな」

 「はい」

 「無事に帰って来いよ」

 「もちろんです」

 私は寮へ戻った。


 「あ、いたいた咲楽ちょっと来て!」

 私は悠お兄ちゃんへついて行った。

 そこは地下室だった。

 「ここにホープドライバーなどを保管しようと思うんだけどどうかな?」

 地下室は黒と白色で構成されていた。

 「カラーの意味は白竜と黒竜この地にいた2体の肆神がモチーフだよ」

 「うんいいと思うよ」

 「良かった」

 「咲楽さ俺がいない間に凄い成長したよな」

 「そう?」

 「うんそれと1つ種明かしをしたい事があって」

 「咲楽がこの時期に蒼月へ転校してきた理由は分かるか?」

 「蒼月付近にフィルスが沢山現れて今いるメンバーだけじゃ手に負えないから?」

 悠お兄ちゃんは首を横に降った。

 「実は俺が綾に頼んだんだよ疾走前にもし俺が居なくなったらにその2年後にこの手紙を読んでくれって」

 「だからこの時期に咲楽が転校してきたのは俺が黒幕だよ」

 そうだったんだ今になっては正直どうでもよかったけど聞けて良かった。

 「それと僕は君が中学2年生の時から君は天理だろうなと気づいていたよ」

 「そうだったんだ」

 当時の私はその自覚ご全くなかった。

 「だって当時から夜9時付近になると希に君の後ろに黒とピンクのモヤがたまに出ていたからもしかしたら天理になるかもって思ってたんだ」

 「だったらもっと早く戦いに参加出来たのに」

 「いや、中学生にフィルス退治されるのはちょっと可哀想だと思ったから誰にも言わなかったんだ」

 「それともう1つ」

 悠お兄ちゃんは何処からかキツネのお面を取り出して顔に付けた。

 「君は色々な人に出会い沢山の経験をしたたまには別れや辛い思いもしたと思うでもその経験がこれからの人生できっと役に立つと思うしその経験のお陰で君自身の心も強くなったと思うよ」

 悠お兄ちゃんはお面を外した。

 悠「そ、そういう事だから」

 悠お兄ちゃん恥ずかしそうにしていた。

 「普通に言えばいいのに」

 「そんな事出来ないよ恥ずかしくて」

 悠お兄ちゃんは背を向けた。

 咲「本当にお兄ちゃんは…」

 実の兄に少し呆れた。

 「あとお兄ちゃんコスモス別に好きじゃないでしょ?そのお面で初めて会った時に言ってたけど」

 「それはその最後に読んでいた本のタイトルがコスモスだったからそう名乗っただけだよもう深堀しないで」

 「ふふ〜ん」

 「ここに鍵付きのケース置いておきますね」

 「すみませんありがとうございます」

 「残り運びますよ」

 「怪我もしてるですから無理をなさらず」

 悠お兄ちゃんは上へ上がってしまった。


 「兄妹仲がいいですね」

 「はい大好きなんでお兄ちゃんの事」

 「左様でございますか」

 「私からも1つ咲楽さんに話したい事があるんですけどいいですか?」

 「はい」

 「実は先程の手紙の件なんですけど私は全て悠さんに聞かされてました」

 「悠さんには2人だけの内緒にしてくれとお願いされたので誰にも喋らなかったんですけどネタばらししたならいいでしょうと思い話されていただきます」

 「だから最初に車で迎えに行った時も何も知らないフリするのは大変でした」

 「しかも知ってるのに話せないのが心苦しくて寝れない日もありましたでも咲楽さんは自分の力で苦難を乗り越え悠さんを救い元凶のフィルス王まで倒しちゃって本当に素晴らしいです」

 「いえ、それも皆の助けや千織さんのサポートがあったお陰です本当にありがとうございます」

 「私も昔天理をしていたんですけど体が弱く長くは持たなかったそれでも天理の助けをしたいと思い寮長になりました」

 そんな過去があったなんて。

 「最後になりますが今までありがとうございます」

 「こちらこそありがとうございますそれとちゃんと帰ってきますからね私の部屋に誰か転居されないでくださいねそれと真琴が入ってこないように見ててください」

 「わかりました」

 千織さんは上へ上がって行った。


 私は地下室をでて今度こそ部屋に戻った。

 そういえばお風呂に入ってなかった。

 私は着替えや化粧水を持って風呂場へ向かった。

 私はお風呂に浸かってリラックスしていた。

 しばらくするとバスルームが開く音がした。

 「またか」

 「いいよね」

 「いいよてか、毎回全裸でいいよねって聞くけど断ったらどうするの?」

 「バスルームで全裸で座ってる」

 本当に最初から今日までずっと変な人だ。

 「入りなさい」

 「やった!」


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