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箱の中の祝福  作者: 海華
4/41

3光への幕開け後編

23

 この街には元々私とお兄さんそしてお母さんとの3人で幸せに暮らしいていた。

 でも、その幸せの時間もいつまでも続かなかった私が中学3年の秋にお兄さんが疾走した兄は高校2年生だった。

 わたしはショックでしばらく篭ってしまったそんな私を見かねて母はこの土地を離れる事を提案した。

 それから母の勧めで東京の学校に転校することになった。

 そして、兄はある寮に住んでいたそれがこの寮かもしれない。

 「…………」

 綾先輩は話しずらそうにしていた。

 「綾先輩、、」

 「あぁ分かった!」

 「君も知ってると思うが君の兄は2年前に失踪したここまでは君も知っている筈だ」

 「しかし失踪したのは誘拐や家出ではない」

 「君の兄の失踪はフィルスが関係している」

 「君の兄はあるフィルスを追っていてそのフィルスを追い詰めたしかし、そのフィルスはワープゾーンのようなものを出して逃げて行ってな、君の兄もそれに入って行ったそこから君のお兄さんの行方は分からなくなった」

 「そして君の兄はこの寮の今は君の部屋に住んでいて、天理だったそれも、凄く強くてみんなに信頼されてる星のような存在だった」

 「そして、以前話した手紙を書いたのも君の兄だ」

 「黙ってて済まなかったな」

 「もっと早く教えて欲しかったです、、」

 「済まない言いずらい話だから時を見て話そうと思った」

 「こんな時に言うのもなんだが、鹿黒君は天理となってフィルスと戦ってくれるか?」

 「綾先輩なんで今聞くんですか?今の彼女には時間が必要ですよ、もう少し時間をあげてください」

 「三鶴ちゃんありがとう、でも私は決まってるよ」

 そう、私の思いはもう決まっている!

 「天理になってお兄さんを探す!、そしてお兄さんを失踪させたフィルスを倒す!!」

 

 24

 「咲楽ちゃん、、」

 真琴は心配そうに私を呼んだ。

 「真琴大丈夫だよフィルスも倒すしお兄さんも助ける、でも一人じゃ無理かもしれない真琴手伝ってくれる?」

 「もちろん手伝うよ」

 「もちろん私も協力しよう」

 「まぁ手伝ってあげてもいいよ」

 「わ、私も!」

 「私も微力ながらもお手伝いしよう」

 「みんな、ありがとう」

 「じゃ改めて今日からよろしく桜楽ちゃん」

 「よろしね真琴、よろしくねみんな」

 私は真琴と握手を交わした。

 「では、手続きをしよう今から色々やることがあるからな」

 「大森と千織さん以外は解散、二人は手続きの手伝いをお願いしたい」

 「わかりました」

 「了解しました」

 千織さんが2、3枚の紙を用意した。

 そこに色々な規約が書いてあり、それを読み終えた後最後にサインしてもう一枚の書類には個人情報など、書き込んだ。

 「ありがとうございます」

 千織さんが書類を確認して大きめなファイルにしまったそこには恐らく他の天理の個人情報などが入ったファイルだろう。

 「書類手続きは終わったか?」

 「はい」

 「次は適正検査だ」

 「適正検査って戦えるかどうかわかる検査じゃないんですか?それでした、昨日の戦いで証明されて…」

 「適正検査は戦えるかの検査だけじゃなくてどこのポジションが向いているか調べる検査なんだ」

 「いざ戦闘で向いてないポジションにつくと最悪死んじゃうからね」

 三奈美ちゃんが綾先輩の後ろから現れた。

 「先輩準備ができました」

 「そうかわかった」

 「鹿黒裏庭に来てくれ、そこで適正検査をする」

 「わかりました」

 私達は裏には移動した。

 そこには大きなアンプのような機械とテレビアンテナのようなものがあった。

 三奈美はパソコンで何やら記録してる。

 「こっちは準備完了です」

 「了解だ!鹿黒ッ!)

 綾先輩は私にアタッシュケースを投げた。

 「通常の適正検査は波動検査や身体検査などを行うが、君の言うとり着装できることは証明されただから」

 「祝福!」

 綾先輩は着装した。

 「それらの検査を省き戦闘訓練を始める」

 「さぁ鹿黒着装して私と戦って欲しい」

 私はアタッシュケースかホープドライバー」とメタルを取り腰に装着した。

 「わかりました」

 「祝福!」

 私は着装して戦う準備をした。

 

 25

 「では始めるぞ、そっちから攻撃を仕掛けてこい!」

 「はい」

 私は綾先輩の方に向かって走って肩、目掛けで刀をふった。

「ふっ」

 綾先輩は空中へ飛んだ。

 そして私にスピアで突いた。

 私は間一髪で避けた。

 と思ったら先輩の突いた勢いで風域が発生しその風域で私は飛んでった。

 「そんなものか?そんなんじゃ兄を助ける所かフィルスもまともに倒せないぞ?遠慮はいらない本気でこい」

 「はい」

 そうだこれは訓練だしかし、その訓練で遠慮してるようじゃフィルスを倒すこともできないしお兄さんを救うこともできない。

 「はぁぁぁあ!」

 私は綾先輩の胸目掛けて切りかかる綾先輩はスピアで防御して鍔ずり合いになった。

 「フッできるじゃないか最初から本気でこい」

 二人は後ろに下がったそして二人同時に切りかかる、私の振りの方が少し早く綾先輩の腕に命中した。

 「は!」

 しかし、尽かさず綾先輩はスピアを刺してき私の腹部に命中した。

 「うっ」

 「1回当てたからと油断するな、完全に動かなくなるまで気を抜くな」

 「はい!」

 私は今度は周りながら切りつけた。

 しかし、綾先輩はそれをスピアで受け流し私の肩を刺した。

 凄く痛いがグッと堪えた。

 「フッ!初めての戦闘訓練でここまでやるのは君が初めてだでは、終わりにするか」

 綾先輩は私の方に走ってきた。

 恐らくトドメを刺すつもりだろう。

 どうするこのままじゃ、、こんなな所でやられてたらお兄さんなんて助けられない。

 一か八かだ!

 私は刀を鞘に戻した。

 「降参か?そんなの私には通用しないぞ!」

 そう言い綾先輩は私にスピアで攻撃してきた。

 「せい!」

 綾先輩がピアスを私に突くよりも早く私は抜刀して綾先輩の腰から胸にかけて切りつけた。

 「居合!」

 春でもないのに桜が舞った。

 「うわぁっ」

 技は命中して綾先輩は吹っ飛んで倒れた。

 「すごい」

 三奈美目を輝かせていた。

 「見事だった!私の負けだ、では戦闘訓練を終わりにしよう。」

          

26

「大森記録は取れたか?」

 綾先輩は起き上がりながら三奈美に尋ねた。

 「はい!さっきの戦闘データをまとめた結果咲楽ちゃんは前線が向いてるかと思います」

 「あぁ私も戦ってそう感じた」

 「鹿黒!君は次の戦いから前線で戦ってもらう」

 「はい」

 「傷の手当ては向こうで千織さんがしてくれる、傷の手当てが終わったら今日は解散だゆっくり休め」

 「それと、よく紫の装甲を使わなかったなこれからも紫の装甲は使うなよ」

 綾先輩は忠告だけして片付けを始めた。

 「綾先輩!あとのことは私に任せて先に傷の手当てをしてください!」

 「いや、先にこっちやってからでも大丈夫だ怪我も軽傷だ」

 「あんな派手に斬られたんですからほら、こっち私か治療しますから」

 二人はその場で治療を始めた。

 恐らく軽傷ではないだろうに。

 私は裏庭を後にして寮に戻った。

         

 27

 「お疲れ様です」

 「怪我の方は大丈夫ですか?」

 「はい!軽い怪我ですみました」

 「それは良かったです」

 ながら千織さんが治療をしてくれた。

 治療が終わって部屋に戻ろとしたとき。

 「咲楽ちゃん!」

 真琴の声がした。

 「お疲れっ!」

 真琴がジュースを投げてきた。

 「ありがとう」

 「窓から見てたけど、すごかったね!まさか綾先輩に勝っちゃうなんて」

 「初の戦闘訓練で綾先輩に勝てた人なんて咲楽ちゃんだけだよ!」

 どうやら私が初らしいまぁそうかあの人は強いもんね。

 「私の時なんてボロボロにされたよ」

 「で、ポジション決まった」

 「うん!前線になった」

 「前線か〜やっぱ兄弟揃って同じポジションなんだね」

 真琴もお兄さんについて何か知ってるのかな?

 「実は綾先輩に来た話なんだけど、咲楽ちゃんのお兄さんも前線かつ現場の指揮官だったらしいの」

 「的確な指揮に暗闇を裂くような戦い方はみんなの憧れだって綾先輩が言ってた」

 「ねぇ咲楽ちゃん、、、絶対お兄いさん取り戻そうね」

 「うん!絶対取り戻してみせるよ、この力で」

 私はメダルを掲げた。

 「咲楽ちゃん気合い入ってるね!でも、今日は休みなっと」

 真琴は私の肩を押した。

 「じゃおやすみ」

 「おやすみ真琴」

 挨拶を交わし私は眠りに着いた。

          

 28

 昨日の戦いは少し体に響いたなちょっと体が痛い、、、今日から部活の仮入部がはじまる。

 ベース忘れずに持ってかないと。


 教室に入り荷物を置いて授業の準備をしてると。

 「咲楽ちゃんおはよう」

 「おはよう」

 「はいこれ」

 真琴が仮入部の用紙を持ってきてくれた。

 「今日の放課後から、来ていいって先輩が言ってたよ」

 真琴が朝から仮入部の手続きをしてくれたみたいだ。

 「ありがとう」

 「これ書いたら私に渡して、顧問の先生に渡しておくから」

 「うん、ありがとう」

 呼び鈴がなり授業が始まった。

     〜放課後〜

 「行こう!咲楽ちゃん」

 真琴はすごい張り切ってる。

 「うん」

 私は荷物を持って真琴と一緒に部室に向かった。

 「場所はここ第二音楽室だよ第一は吹奏楽部が使ってるから間違えないようにね!」

 「最初の方私部屋間違えて気まずくなった事あるから」

 真琴らしいね。

 真琴が第二音楽室のドアを開けた。

 「おはようございます」

 「澪先輩!朝言ってた仮入部の子連れてきました」

 そこには黒髪ロングの人が立っていた。

 「君が鹿黒咲楽Beだね」

 Beベースのことかな?

 「はい!今日からよろしくお願いします」

 私はよろしくお願いしますの意味を込め頭を下げた。

 「そんな頭下げなくたっていいよ、そういう堅苦しいのいいから」

 私は頭を上げた。

 「私はこの部活部長でボーカル兼ギターをしている、春山澪だよろしく」

 「よろしくお願いします」

 握手をした。

「そうだ!まずは私達演奏を聴いて貰えないか?仮入部記念ね」

 これから澪先輩が記念に演奏してくれるらしい。

 「はい」

 「よし、みんな集合」

 そういうと数名が楽器を持って集まってきた。

「仮入部の子に一発私達の歌を聴かせようじゃないか」

 「わかったぜ」

 「はーい」

「OK」

  「わ〜澪先輩たちの演奏すごいからね咲楽ちゃん」

 真琴は目を輝かせていた。

 「みんな行くぞ」

「1、2、3、4、」

 澪先輩の演奏は真琴が言うようにすごかったいや、それ以上の感想が浮かばないくらいすごかった大音量で響く楽器と魂が乗った歌。

 そう、澪先輩のバンドはヘビメタだった!

 演奏が終わった。

 「どうだ!」

 「ほーーー」

 真琴も凄いことなっていた、いつも以上ににバカになっていた。

 「私達ブラックウィングスは不滅だ!!」

 決めゼリフと共にギターを鳴らしてる。

 演奏が終わり澪先輩が私に声をかけた。

 「そうだ、確か咲楽は真琴の所のメンバー希望だよな」

 「はい」

 「そうか、そうかよし、その前に君の実力を見たいなんか弾いてみてくれ」

 「はい」

 私はベースを取り出し準備を始めてた。

 「じゃいきますね」

 「おうどっからでもかかって来い」

 戦うわけじゃないからかかってはこないけど、まぁいいか私はベースを弾きを始めた。

 初めは基本的なものを引いて最後を派手にスラップをした。

 「凄い」

 「おお凄い凄い凄いぞ!」

 二人の反応を見る限りうまく弾けてのであろう。

 「こんなダイヤの原石のような子がうちに来るなんて、、」

 「こんだけの実力があれば教えることなんて何もないむしろ教わりたいぐらいだ!」

「真琴!君は凄い子を連れてきたな!これなら君のバンドも安泰だ」

 「はい!咲楽ちゃんこれからよろしくね」

 何回目のよろしくだろう、まぁいいか。

       

29

 「咲楽ちゃんこっちきて」

 真琴が私の腕を掴み奥へ引っ張っていった。

 じゃ私のメンバーを紹介するね。

 「ギターの和也くん」

 「よろしく」

 「ドラムの潤くん」

 「よろしくぅぅ」

 「そして私がボーカルの真琴」

 うん、それは知ってるな。

 「以上三人で活動してるの、今日から四人になるけど」

 「そして、こっちが新メンバーのベースの咲楽ちゃん」

 「鹿黒真琴ですよろしく」

 「私たちは先輩たちのヘビメタじゃなく、ヒップホップや洋楽ポップスなどなんだ」

 良かっとこっちもヘビメタだったらどうしようと思った。

 「そして、ここからが重要なんだけど、、私達のバンド名は」

 三人がそれぞれ変なポーズをしている。

 「ソウルブレイカー」

 ダサい、死ぬほどダサい名前だった。

 「魂に響くような演奏」

「魂を解放するような演出」

 「魂を破壊するような歌」

 「……うん良い名前だね」

 ...え、なにこれ本当にヘビメタじゃないよね?ヘビメタの人が言いそうなことを言ってるし恥ずかしい。

 「何か聞きたいことはある」

 なに聴いてもまともな答え返ってこなそう。

 「特にないかな)

 真琴(じゃこれから一緒に頑張ろ」

 「うん」

 こうして、私はこの変な人がたくさんいる部活に入ったのだった。

 

 30

 「ただいま」

 「おかえり、咲楽も一緒だったんだ」

 「うん、ただいま」

 「あ、そいいえば真琴か聞いたよあの軽音部に入ったんでしょ」

 「うん、仮入部だけど」

 「で、どうだったあの部活?」

 「なんか個性的な部活だった」

 真琴もいるしストレートに変な人がたくさんいたなんていえないよね。

 「だよね、あの部活は学校の変な人や馬鹿が集まる部活って言われてるからね」

 なんとなくチラッと真琴の方をみてみた。

 「、、、誰が変な人よ」

 「だって、変な人じゃん」

 「多分真琴は後者の方だと思うよ」

 「いや、どっちもだよ」

 「二人とも酷い」

 真琴は拗ねていた。

 「今からでも軽音部なんてやめて、陸上部に来なさい!陸上部なら体力も付くし天理の活動にも活かせるし」

 「いや、遠慮するねごめんね軽音部は私がまたベースを弾く機会をくれたしなんだかんだ楽しそうだから」

 「咲楽ちゃん!」

 真琴は元気を取り戻した。

 「まっ君がいいなんらいいけど」

 「あと、みんなに綾先輩からの伝言があるから」

 そ三鶴ちゃんは机の下から紙を取り出した。

 「え〜と読むわね、、次の戦闘では浦部と鹿黒に前線をお願いする後はいつも通りだ、あと、私がいない時は大森に指揮を任せる、のこと」

 「三奈美には伝えてあるわ」

 「まさか、あなたと前線をやることになるとは思わなかったけど、、」

 「足引っぱんないでよね咲楽!あと暴走もね」

 「うん、頑張る」

 「本当に大丈夫かしら」

 そんな会話をしてる時にあのブザーがなった。

 「場所は近くの空き地になります」

 「まさか、もう来るとは思わなかったわ」

 「みんな、準備して、今日は綾先輩がいないんだから私達でなんとかするよ」

 

31

 こうして私たに四人で現場に向かった、そこにはこの前のとは違う大きな蜘蛛のようなフィルスとそれの子供のようなのがいた、そいつらが数名の青年を襲おうとしていた。

 「大変!あの人たちが襲われちゃう」

 「みんな行くよ」

 「祝福!」

 「祝福っ」

 「祝福」

 「祝福」

 私達は着装した。

 「三奈美指揮とフォローお願い」

 「行くわよ咲楽!」

 「うん!」

 「まずは小型のフィルスを倒しながら青年の助けに行って!真琴ちゃんは二人のフォローをお願い」

 三奈美ちゃんが的確な指示を出した。

 「任せて!」

 「OK」

「了解」

 私と三鶴は小型フィルスに向かって走っていった。

 「せい!」

 「えい!」

 三鶴は槍でフィルスを薙ぎ払い私はフィルスを斬りつけた。

 「おりゃあ!」

 真琴は私達の後ろにいるフィルスを狙撃した。

 「みんな受け取って」

 三奈美は私達にバリアと攻撃アップの魔法をかけた。

 私達は小型フィルスを全て倒した、そして青年に寄り添った。

 「大丈夫?ここは危ないから早く家に帰りなさい」

 「はい!ありがとうございます」

 こうして残るは大型フィルス一体になった。

 「咲楽行くわよ!」

 「うん!」

 「はぁ〜!」

 「はぁ!!) 」

 三鶴はフィルスの右前足を槍で刺し私は左前足を斬った。

 「ヴゥゥゥ」

 フィルスは怯んだ。

 「がチャンスだよ!えい!」

 三奈美がスピードアップの魔法を私達にかけた。

 「チャンス!!」

 「えい!」

 咲楽(はっ!」

 真琴はフィルスの尾の部分を狙撃して三鶴は顔面を切りつけ、私は胴体に刀を刺した。

 「ヴァァァァ」

 フィルスはサイレンぐらい声量の雄叫びをあげてその場に倒れた。

 「よし!」

 「やったの?」

 「いや、まって!奴らはやられると灰になるはずよ!てこては」

 「まだ、生きている」

 「二人とも後ろ!」

 振り返るとフィルスは起き上がった。

 フ「ヴゥゥゥハッ!」

 フィルスは鳴きながら近くにある廃車に飛び乗りそれを自分の体で覆い被さった。

 次の瞬間フィルスは車と一体化した。

 「ヴゥゥゥブーン」

 何にあれ?


32

 フィルス(フィルス車)は私達向かって突っ込んできた。

 「なっ!」

 「ふっ」

 私達は間一髪で避けた。

 「あんなのどうやって止めるの?」

 「二人は時間を稼いで真琴ちゃんフィルスのタイヤを狙って狙撃して」

 「真琴任せたよ」

 「頼りにしてるよ」

 「うん!やってみる」

 私と三鶴はフィルス車を引きつけ真琴は狙撃準備を始めた!

 「真琴まだ?」

 「まってもう少し」

 あの速さのフィルス車を引きつけるのは結構きつい何せ、車と合体してるんだからね。

 車に追いかけられてるのも一瞬だし、もう体力も限界に近い。

 「真琴!」

 「準備OK!」

 「いけーーーー!」

 真琴はフィルス車のタイヤ目がけて狙撃した。

 「ヴゥッ!」

 フィルス車は止まりあたりは灰色の煙で覆われた。

 「ヴァァァ」

 フィルス車は無傷だった、フィルス車は真琴に気付き真琴の方へ全速力で走っていった。

 「きゃ!」

 真琴は間一髪で避けた。

 「真琴!」

 「大丈夫!」

 「どうしたらいいのあんなやつ弱点もないんじゃ戦いようがないじゃない」

 「三奈美!何かやつを倒す方法はないの?」

 「……」

 「三奈美!指揮官でしょ?」

 「わからないよ!」

 この状況は絶望的だ何か方法はないだろうか?

 いや、一つだけある戦闘訓練の時生に綾先輩を倒したあの技ならいける!

 「1つだけ方法がある!」

 「みんなに協力してほしい」

 私はみんなにその方法を話した。

 「本当にできるんでしょうね?」

 「うん、私ならできる」

 私ははっきりと答えた。

 「わかったわ、みんなその作戦で行こう!」

 「うん」

 「うん!それに賭けよう」

 

 33

 私が考えた作戦はこうだ!フィルス車と車を分離させて倒す!みんながフィルス車を引きつけてもらって、私とフィルス車が対面した時にあの技でフィルスだけを切る。

 「はぁぁぁ」

 真琴はサブマシンガンに持ち替えフィルスを撃ちながら後退した。

 「えい!!」

 三鶴は槍で後ろから攻撃した。

 「受け取ってぇぇ」

 三奈美はみんなにスピードアップの魔法をかけた。

 そして私は居合の構えをとり集中力を高めた。

 戦闘訓練と時と違い集中する時間があった。

 そして、私の周りに薄ピンクのモヤがかかった!

 「こっちよ!」

 三鶴はこっちへフィルス車を誘導した。

 フィルス車は私に気づいてこっちに突っ込んできた。

 「後は任せたわよ」

 「がんばって咲楽ちゃん!」

 「お願い) 」

 みんなの声援が聞こえる!

 刀が桜色へ変化したのを感じた。

 これならいける!

 フィルス車は私の近くまできた。

 今だ!

 

 ─────桜居合さくらいあい!──────

 

 私は一気に刀を抜いて上にいるフィルスだけを切った!

 切った瞬間桜吹雪が吹いた。

 「ヴゥゥゥゥ」

 私の当初の予定とは違いフィルスは灰になって消えて、車の方は壁に激突して炎を上げた。

 でも結果オーライだ。

 「やった!」

 「今度こそやったよね?」

 「うん、フィルスの反応はなし」

 「咲楽ちゃんやったね凄いかっこよかった」

 「咲楽ちゃんの大手柄だよ!」

 「本当、足引っ張ってるんは私の方だったね」

 「あと、三奈美さっきはひどい事言って悪かったわね」

 「ううん、仕方ないよあんな切羽詰まった状態だったら仕方ないよ」

 二人の仲も安泰した。

 「そういえば、あれどうする?」

 三鶴が指差す方向に燃えた廃車があった。

 そっちの事全く意識してなかった。

 「これは、、千織さんに相談してみますね」

 「そうだね」

 このあと千織さんに相談したら後のことは任せるように言われた。

 今回の敵は強かった、でも新しい技を編み出すこともできた。

 そして今回もあの紫の装甲を使うことなくフィルスを倒すことができた。

 

 

 

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