8フィルス王と未来への一太刀「其ノ捌」
158
私達はフィルス王に向かって走っていった。
「ふん」
フィルス王は黒いレーザーを撃った。
「甘い」
私達は避けながらフィルス王に少しづつ近ずいて行った。
「はぁぁ!」「はぁあ!」「はぁっ!」
私達は同時に飛んだ。
「ふん」
フィルス王が腕を降ったそれと同時に風が現れ私達は飛ばされた。
「流石ラスボス簡単には攻撃させて貰えないな」
「それでもッ!」
私はフィルス王へ近ずいた。
そして大きな腕に乗る事が出来た。
これなら攻撃が通る。
「雷樹」
私は地面から生えて来た木の根に拘束された。
「何っ!」
そしてその根っこから電流が流れた。
「いっ」
この技はユニコーン翠の技なんでフィルス王が。
「はぁぁ!」
フ「龍流」
上から鱗で出来た隕石が綾先輩を襲う。
「クソ!」
綾先輩は必死に避けた。
そしてこの技は万炎龍の技。
フィルス王はもしかしたら肆神の技を使えるの?
「まだまだ」
悠お兄ちゃんは私と同様フィルス王の上に乗った。
「闇雲」
「これは何前が見えない」
悠お兄ちゃんを暗闇が襲うそして
「うっ!」
暗闇から悠お兄ちゃんの声と刀が触れ合う音が聞こえた。
この技は黒刀の技。
どれもこれも肆神技だった。
「どういう事?あれらの技は肆神の技なんでフィルス王が使えるの?」
「それはあの技を授けたのは私だからな」
意外な答えが返ってきた。
あの技はフィルス王が考えた技だなんて。
「他にも、ハイドロポンプそして、肆神候補のお前の技双龍降臨も使える」
「そんな」
私は悲しかったあの技は天が私にくれた技だと思っていたそれがフィルス王考案の技であったなんて。
「その為お前の技は私には通用しない」
じゃあ私はフィルス王に勝てないの?
「諦めるな」
綾先輩は私の肩を叩く。
「確かに双龍降臨はあいつの技だったかもしれないだがお前にしか無い技もあるだろう」
「綾先輩」
「それに同じ技使うからってフィルス王に効かない保証はどこにもないよ」
そうだよね、私何言ってるんだろう。
「そんな事で諦める訳には行かないよね」
私はピンクのメダルを取り出した。
「ほう神の力を拒むか」
「ここからは肆神の力を使わずお前を倒す」
「祝福」
着装と同時に剣先をフィルス王に向けた。
159
私達は3人同時に走り出し足を狙った。
「はぁ!」
「おりゃ」
「せい!」
綾先輩はスピアで刺し悠お兄ちゃんは刀で斬り私は刀で下から上に斬り上げた。
「うっ中々やるな」
フィルス王は私達を蹴りあげようとしたが私達は避けた。
そしてフィルス王は横に刺してあった大きな剣を引き抜いた。
「ふぅん!」
フィルス王は私達目掛けて刀を振り下ろした。
振り下ろすスピードが遅かった為何とか避けられた。
「はぁっ!」
悠お兄ちゃんは斬撃を飛ばした。
しかしフィルス王の剣で防がれた。
「ぐぁぁぁ!」
フィルス王は刀を下から上へ斬り上げた。
「つ、強い」
悠お兄ちゃんは刀で防いだものの相手の剣は大きかったため悠お兄ちゃんは投げ飛ばされた。
「悠お兄ちゃん」
「悠先輩!」
「はっ!」
フィルス王は重々しい拳で悠お兄ちゃんを殴った。
悠お兄ちゃんは壁まで飛ばされた。
「ぐはぁ」
悠お兄ちゃんは壁に激突した。
壁は割れ悠お兄ちゃんは地面へ落ちていった。
「フ…フィルス王」
「ふん、所詮人間がフィルスに勝つ事なんてできない諦めろここからはフィルスの時代だ」
フィルス王こんなに強かったの?
どうしたら良いの?全天理でかかっても勝てないかもしれないこの王にどうやって。
「ふざけるな!」
綾先輩が聞いた事ない声量で怒っていた。
「勝てるはずない?そんなの最初から分かってる!」
「それでもこの街と人々を守る為に私は戦う!例え無理だと分かっていても私は立ち向かう!」
綾先輩がこんなに荒々しい言葉を発するなんて思いもしなかった為私は驚いた。
そして綾先輩から緑色のオーラが出ていた。
「はぁぁ!」
綾先輩はフィルス王に向かって走った。
「無駄だ」
フィルス王は綾先輩に剣を振り下ろした。
しかし、綾先輩は軽々とよけフィルス王の前まで来た。
「はぁっ!」
綾先輩は飛んだ。羽が生えてるのかとおもいたくなるぐらいの飛距離とんだそして綾先輩は顔付近に到達した。
綾先輩のスピアはいつも以上に風を纏っていた。
──────トルネードブレイク!──────
綾先輩の新しい必殺技がフィルス王の顔面に直撃した。
辺りに強風が吹き瓦礫などは吹き飛ばされていた。
「ヴォォ」
フィルス王は顔を押さえていた。
恐らくあれは食らっている様子だ。
綾先輩はゆっくりと落ちていった。
「人間如きがぁ」
フィルス王は綾先輩を掴んだ。
「死ねぇぇ」
フィルス王は綾先輩を握り潰そうとした。
「ブフォッ」
綾先輩は圧迫に耐えられず吐血したこのままだと潰し殺される。
私は綾先輩を助けようと走ったしかし時すでに遅かった。
綾先輩はボロボロになって落とされた。
私は綾先輩をキャッチした。
「り、綾先輩?」
綾先輩は瀕死状態だ。
「あ…さ咲楽あとは…頼んだぞ」
綾先輩は気を失った。
「フ…フィルス王!!」
悠お兄ちゃんは怒りをあらわにした。
悠お兄ちゃんはフィルス王に斬撃を複数回放った。
「しつこい」
斬撃は消し飛ばされた。
悠お兄ちゃんはフィルス王に素早く上り顔面を攻撃しようと飛び上がった。
「うぉぉ」
「闇雲」
フィルス王は悠お兄ちゃんに闇雲を放った。
「クソ!見えないどこだ」
悠お兄ちゃんは暗闇に包まれた。
「あぁぁぁ」
悠お兄ちゃんの叫びと同時に斬り落とす音がした。
上から大量の血とが落ちてきた。
「悠お兄ちゃん!」
──────ボトン──────
音のする方を見る人の左腕が落ちていた。
もしかして。
そして私の目の前には左腕が切断されて悠お兄ちゃんが降ってきた。
左腕からは大量の血が流れていた。
「クソここまで来たのに」
悠お兄ちゃんは激しい痛みで気絶した。
「ふん」
フィルス王はハイドロポンプを撃つ準備をした私達もろとも吹き飛ばすつもりだ。
気がつくと私の瞳からは涙がこぼれていた。
「怖いよ…私ならできると思ったのにそれなのに」
私は恐怖のあまりその場から動けなかった。
フ「終わりだ天理よ」
フィルス王がハイドロポンプを撃った
私達は結局何もできなかったんだごめんみんな。
私は悔しさで涙をこぼした。
前を向いた瞬間私は白い光に囲まれた。
そして気がつくとあの草原にいた。




