8フィルス王と未来への一太刀「其ノ漆」
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三鶴ちゃんのおかげで咲楽ちゃん達は先に行くことが出来た。
「行かせて良かったのかなぁ?」
ユイは私達を煽ってきた。
「大丈夫だよ私達なら」
「じゃあさっさとやろう」
私達は武器を構えた。
「みんな無茶はしないでね」
「うん、終わったらみんなでまたご飯食べようね」
「そうねでもその前にこいつら片付けるわよ」
「ねぇ私達舐められてる?」
「そうみたいだね」
「よし、行くよ!」
私と三鶴はメイに向かって走って行った。
「はい、残念!」
ユイは攻撃魔法を撃ってきた。
「神の祝福!」
私達は三奈美ちゃんの必殺技でユイの攻撃を防ぐ事が出来た。
「あいつ」
ユイは三奈美を睨んだ。
「前みたいには行かないよ!」
三奈美ちゃんは強気だった。
「はぁっ!」
「えい!」
三鶴は槍で払い私はサブマシンガンでメイを撃った。
メイは槍をスピアで防いで弾丸はユイのバリアで効かなかった。
「ふっ!」
「結構強くなったんだね君もでもまだまだ私には及ばないね」
メイは槍を流して三鶴にスピアで刺した。
「ぐっ!」
「三鶴ちゃん!」
三鶴ちゃんは刺されたが前みたいに倒れることは無かった。
「こんな所でへばってられないからね」
私はメイに近距離で撃った。
メイのバリアが砕けた。
「君も中々やるね結構頑張ったんだね」
「でもまだ、弱いよねお姉ちゃん」
「そうだねどうってことはないね」
「私らの足元にも及ばないよ、それに」
ユイは三奈美に攻撃魔法を撃った。
「ひゃっ」
三奈美は避けたが魔法が命中した。
「三奈美!」
辺りは煙が舞った。
三奈美ちゃん大丈夫かな?
私は心配で三奈美ちゃんの方まで下がろうとした。
「私は大丈夫」
煙が晴れると三奈美は立っていた。
「へぇ〜やるじゃん」
「私もサポートだけしか出来ない天理は卒業したいのだから」
三奈美は光の刀を出してユイに遠距離攻撃をした。
三「私も遠距離で戦うよ」
「へぇやるじゃん」
ユイは光の刀を杖で弾いた。
「真琴何つっ立ってるの行くよ」
「うん」
三鶴ちゃんは槍を光らせメイの肩を刺した。
その間に私は後ろに回ってサブマシンガンを撃った。
「くっ!」
「お姉ちゃん!」
ユイは慌ててバリアを張ったが三鶴ちゃんの槍は命中したが、私の弾丸はバリアで防がれた。
「ここまでやるとはね私達も本気でやらなくちゃねその前にフィルス王のメダルについて教えてあげるよ」
フィルス王のメダルについてまだ私達が知らない事があるのかな?
「あのメダルはね私とユイで作ったの?」
「え?」
私達は驚いた。
「そしてそのメダルにフィルス王様が力を注いでフィルス王様が気に入った天理に配っていたんだ」
「そして堕天城を地上に上げたのも私達だしフィルスの技術面は私たちがやってるんだ」
「そうだったんだ」
「どう凄いでしょ天才でしょ?」
私は怒りが込み上げてきた。
咲楽ちゃんを苦しめたあのメダルはあの2人が作ったなんてね。
「絶対に許さない」
「え?何?」
「聞こえないな」
「絶対に許さないって言ったの!2人があんなメダル使わなかったら咲楽ちゃんは苦しまずに済んだのに」
「へぇどうするの?」
私はメイの頬を平手打ちした。
「痛何?そんな怒る」
「ここで決着を付けるよ」
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私はメイに連射しながら近ずいた。
「効かないって!」
弾丸は全てバリアに防がれたそれでも撃ち続けた。
そして至近距離まで近ずいた。
「バカ!」
私はメイの腹に銃のマガジンで殴った。
「うっ!」
「この」
「行かせないよ」
三奈美はユイに攻撃魔法を撃った。
「はいはい」
私はその後足を掛け転ばした。
そして馬乗りになってひたすら殴った。
「2人のせいで沢山の天理も犠牲になったそのせいで亡くなった天理もいるのになんでそんな笑顔で話せるの?そのせいで咲楽ちゃんだって死にそうになったのに」
私は感情のまま殴った。
「君、後方支援より前線向きじゃない?」
「うるさい!」
「そろそろいいかな!」
メイは私の胸をスピアで刺した。
「うっ!」
胸から血が滲むのを感じた。
「真琴!」
私はその場へ倒れた。
「真琴!真琴!」
「私は悔しいよ!この子らのせいで咲楽ちゃんは」
私は涙を流した。
「分かったから今は休んでない」
「ここからは私がやるわ」
真琴があそこまで感情的になるなんてでも気持ちは分かる。
「私に君1人で勝てるの?」
「そんなのやって見なきゃ分からないでしょうが)」
私メイの顔目掛けて槍を振った。
おっと!」
メイは後ろぞりになって避けた。
それでも攻撃を辞めることなくひたすら攻撃した。
「私は真琴みたいに感情的になれないでも、咲楽の事は大切に思ってるだから2人の思いには答えて上げたい」
「へぇ〜」
「だから」
私は槍を突いた。
「貴方を倒す!」
「ねぇユイこいつらうるさいもう、終わらそうよ」
「うんいいよお姉ちゃん」
「じゃ言行くよ!」
「黒雨」
黒い雨が振った。
「重い」
「影の一撃!」
メイは私にスピアを刺した。
「うっ!」
「三鶴ちゃん!」
「えい!」
三奈美にもスピアで刺された。
嘘!全滅したこのままだと。
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目を開けるとそこは青い空と草原が広がっていた。
「ここは?死んだの私」
─────本当に真琴は咲楽ちゃんの大好きなんだね ─────
その声は天!
目の前には天が笑顔で立っていた。
私は涙が出てきた。
「天っ!」
「ちょっ真琴」
私は天に抱きついた。
「私ね咲楽ちゃんにフィルス王のメダルを渡したあの2人が許せなかっただから」
「うん、知ってる見てたからね」
私は天から離れて涙を拭いた。
「私死んじゃったの?」
天は首を振った。
「まだ生きてるよ」
「実は真琴に伝えたい事があるの」
私は黙って聞いたり
「ありがとうね、私の約束を守ってくれて私嬉しいよ」
「当たり前だよ友達でしょ?」
「うん、それと君ならあの二人を倒せるよ」
「でも、私は2回もあの二人に負けちゃったんだよ」
「たった2回でしょ?いけるよそれに」
天は私の手を握った。
「私も咲楽ちゃんもみんなもついてる一人じゃないだから自信を持って!」
私の手にはいつも使っていたメダルがあったしかも光っていた。
「これは」
「じゃ行ってらっしゃい!私の友達!またの名を海竜!」
私は天に背中を押された。
それにしても海竜って何の事だろう。
私が目を開けるとさっきの場所へ戻っていた。
暗い天井に血の匂いが漂う戦場。
私は立ち上がった。
そして、三鶴ちゃんと三奈美ちゃんが倒れていた。
「あれ?生きてたんだ」
メイとユイはまだ生きていた。
「ま…真琴」
「真琴ちゃん」
2人が微かな声で私の名前を呼んだ。
私の手にはヒビが入ってた黒いメダルが握りしめてあった。
これは天と咲楽ちゃんが特訓の時に使ったメダル。
天が私に託してくれたん。
そしてもう片手には元々私が使っていたメダルが握られていた。
二つのメダルが光だした。
青いメダルに黒いメダルが吸い込まれた。
そして次の瞬間メダルが青く光った。
「うっ何?」
メダルに竜の絵柄が増えていた。
この時私は理解した。
今の私なら行ける。
私は1歩づつ歩いてメイに近ずいた。
「天ありがとう力借りるね」
「混沌タイム」
私は混沌タイムに白竜のメダルをはめてホープドライバーに海竜のメダルをはめた。
「双竜!結託!」
「堕天!」
私は着装した。
いつもと見た目が違い青い装甲に銀のラメが入っていた。
片手にマシンガンもう片手にはレーザー銃が装備されていた。
「真琴その姿」
「2人は休んでてここからは天と」
「真琴でやるから」
天の声が聞こえたような気がした。
私はメイの方へ走っていった。
メイはスピアで斬りかかるも私はマシンガンで防いでレーザー銃を撃った。
「痛っ!」
メイの頬にかすった。
「痛いなユイ!」
ユイはメイにバリアを張った。
「これで君の攻撃は聞かないよ」
「そんな事ないよ」
私の体から銀の光が出てその光がメイのバリアを破壊した。
「嘘やば!」
「えい!」
私はメイを殴った。
「痛い痛い!」
メイは壁まで吹き飛んで言った。
いつもよりスピードも力もあるこれなら。
「小癪な!」
ユイは私を拘束しようとした。
「神の祝福!」
その前に私に神の祝福を掛けてくれたおかげで拘束されずに済んだ。
「光は闇へ消えてゆくしかし恐れず前に進み続けろ」
「私の好きな言葉だよ」
三奈美はその魔法を最後に気を失った。
「雑魚が!」
「なんでこんな雑魚に私負けるの?」
私は無言でサブマシンガンとレーザー銃を連射した。
「くっ、痛い痛い痛いユイ助けて」
「お姉ちゃんをいじめるな」
ユイは走ってこっちへ向かってきた。
私はレーザー銃でユイに撃った。
「うっ!」
レーザーはユイの腕を貫通しユイはその場で倒れた。
そして私メイに再度連射した。
「ユイあんたもそっちへ行きなさい」
三鶴ちゃんは起き上がってユイをメイの横まで投げた。
「ユイなにやってるの?」
「だって!あいつら強いもん」
「そんな事ないでしょうにたかが人間が」
2人は姉妹喧嘩をしていた。
「そろそろ終わりにするよ2人とも」
「海の怒り!」
波が現れ!2人を襲う。
「ブクブクブク息が」
「ブクブク助けて」
そして白竜と海竜が2人に突っ込んだ!
「はぁぁあ!」
私はレーザー銃とマシンガンを撃った。
「うわぁぁ」
「いやぁぁ」
2人に命中した。
「ユイサポーターでしょしっかりしないさい」
「知らないよお姉ちゃんがちゃんと戦わないから行けないんでしょ?」
「ユイのバカ」
「お姉ちゃんのバカ」
2人は喧嘩しながらも抱き合い灰となって消えた。
「やったよ…咲楽ちゃん天…」
私を疲労感が遅いその場に座ってしまった。
「やったやったよ真琴」
うん私等々倒したんだねフィルス王の使いの2人を」
「うん、それにしてもかっこよかったわよ」
「それより三奈美ちゃんは」
私達は三奈美ちゃんの方へ寄った。
三鶴ちゃんは三奈美ちゃんの生死を確認した。
「大丈夫息はある恐らく無理しすぎたんだね」
「良かった」
私は安心した。
「ったくあんたが無理するから三奈美も真似したじゃないの!
「いつも咲楽に無茶するなっていっておいてあんたが一番してるじゃないの」
「ごめんごめん」
「う、う」
三奈美ちゃんは意識を取り戻した。
「三奈美ちゃん」
「あれ、メイとユイは?」
「倒したよ!」
「本当にやった!」
「ったく心配かけないでよ!」
私達は立ち上がった。
「それよりまだ行ける?」
「うん、今休んだから大丈夫!」
「じゃあ咲楽ちゃんの所へ行こう!」
私達は咲楽ちゃんのいるフィルス王の間へ走った。




