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箱の中の祝福  作者: 海華
34/41

8フィルス王と未来への一太刀「其ノ参」

149

 私は疲れてた体で学校へ向かった。

 私は教室の扉を開けた。

 「来たぞ」

 1人のクラスメイトが私に寄ってきた。

「おいお前あのフィルス王と何か関係あるのか?」

 「やないよ」

 「とぼけるな」

 クラスメイトは私を殴った。

 「咲楽ちゃん」

 「フィルス王ってやつがお前の名前を叫んでたぞ天理ってなんだよフィルスって奴らのことなのか?」

 色々質問されたけど答えられることはなかったけど、

 「ごめん答えられることは何も無いでもあの城とフィルス王は私が倒す」

 「どうやって倒すんだよお前みたいな女子高生が」

 「だって」

 私は立ち上がりそのクラスメイトの方を見た。


 ─────私が噂になってる装甲だから─────

 

 「咲楽ちゃんそれは」

 「その様子だともしかしたら昨日のあれで君の親しい人が襲われでもしたの?ごめんね守れなくって」

 「そうだよ俺の妹はあいつらに」

 「ごめん、気が済むまで殴るなりしていいよそれで気が済むなら」

 「言われなくてもしてやるよ」

 私はクラスメイトにボコボコに殴られ蹴られた。

 痛いけど、この人の心の痛みに比べたらこんなの蚊に刺さたぐらいだよ。

 「もう、やめてよ」

 真琴はクラスメイトと私の間に入っていった。

 「邪魔するな」

 「君の妹を守れなかったのは咲楽ちゃんのせいだけじゃないその時私も戦ってたから」

 「真琴もか?」

 真琴は頷いた。

 「それにこんなことしても君の妹は喜ばないよ」

 「それでも気が済まないならここから先は私を殴って」

 真琴の手は震えていた。

 ここで担任の先生が入ってきてこの件はひとまず片ずいた。

 そして昼休み私達天理は生徒会室に集められた。

 「みんな、済まないこればかりはかばえなかった」

 綾先輩は頭を下げた。

 「仕方ないですよ咲楽の名前出されちゃ私達が何か知ってると思われても仕方ないですし」

 「それより咲楽ちゃんその傷」

 「うん、殴られた」

 私達はクラスで会ったことをみんなに話した。

 「それは気の毒だが天理の招待を明かすなんてご法度だぞ」

 「大丈夫今学校では私と真琴でフィルスと戦ってる事になってるから」

 「もっと早く手を打っておくべきだったなとりあえずこれからは何も話すなフィルスにっても天理についてもな」

 私達は生徒会室をでて教室へ戻った。

 放課後軽音部へ向かったそしてあるものを澪先輩に渡しにいった。

 「澪先輩これを受け取って欲しいです」

 「これは」

 私は退部届を渡した。

 「私のせいで部活にまで迷惑はかけられないですから」

 「そうか、でもフィルス王からこの街を救ってくれるんだよな?」

 「はいそれは約束します」

 澪先輩は私の方をじっと見た。

 いつもより鋭い目つきをしていたこんな真剣な澪先輩を初めて見た。

 「分かったじゃこれは」

 澪先輩は退部届を破った。

 「これは受け取れないな」

 「この街を守っていてくれたヒーローにそんな扱いは出来ないそれに昨日私の母は君たちに助けられたそんな人達を辞めされるような部長なら私が辞めてやる」

 「澪先輩」

 「それに咲楽はソウルブレイカーの大切な仲間だ」

 「確かによく思ってない人はいると思うだが、俺達軽音部は咲楽そして、真琴の味方だ」

 「頑張れ咲楽」

 潤くんと和也くんが私の肩を叩いた。

 「頑張れ咲楽ちゃん」

 「咲楽頑張れ!」

 「この街をよろしくな」

 軽音部のみんなが暖かい言葉をかけてくれた。

 「みんな」

 「だから、全てが終わるまで2人は休部ってことにしておくからな」

 「澪先輩、ありがとうございます」

 みんなありがとう絶対に倒すからフィルス王を。

 私は部室を後にした。


 そして私は帰ろうとした。

 「待って鹿黒さん」

 優香先生が私を呼び止めた。

 「はい」

 「色々と大変だと思う私も何がなんだか分からないけど」

 確かに一般の人には分からないよね。

 「でも、これだけは言える困ったら周りを頼りなさい無茶はしない事そして、ちゃんと毎日私の授業を受けること」

 「優香先生」

 「私も貴方の味方だなら」

 優香先生が暖かい言葉をかけてくれた。

 「ありがとうございます」

 「じゃ頑張って来て」

 優香先生は私の背中を押してくれた。

 私はみんなに背中を押され学校を後にした。

 みんなありがとう私頑張るから。


 150

 時を少し遡る堕天城にて。

 私とユイはフィルス王様に呼び出された。

 私達はフィルス王様がいる部屋へ向かった。

 「お呼びでしょうかフィルス王様」

 「そろそろあの準備は出来ているか?」

 「はいいつでも出来ます」

 あの準備それは堕天城を地上へあげる事である。

 「では今から始めてくれ」

 私達は肆神の灰で作った円盤を床に置きそこに魔法をかけて。

 「ユニコーン翠、万炎龍」

 黒刀、白竜」

 「全ての力をここへ集え」

 私達が呪文を唱えると円盤が光初めたそして城から地鳴りを起こした。

 「成功です」

 「ほう来たぞこの時が」

 堕天城は少しずつ上場してそして地上の天空までワープした。

 「無事地上へ出ることが出来ました」

 「ご苦労」

 「それとこの円盤が壊されると堕天城は崩れてしまいますなのでフィルス王様と一体化するのばいいと思われます」

 「よろしい」

 フィルス王様は円盤を体に取り込んだ。

 「ほお」

 フィルス王は灰色の巨大なフィルスとなった。

 「この姿は?」

 「恐らくその円盤によるものかと」

 「ふん、気に入った」

 「では始めますね」

 そして、私達は人間に宣戦布告をした。

 「よし、フィルスを地上へ送り込め!」

 「はい」

 私達は地上へフィルスを送り込んだ。

 よし、この量送り込めば天理も大変であろう。

 この地は私達フィルスのものになるだろう。


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