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箱の中の祝福  作者: 海華
14/41

5燃える予告龍「其ノ肆」

83

 とは言ったもののあの咲楽ちゃん相手なんてねでも弱気になんてなってられない。

 「おらぁ」

 作戦を考える隙もない咲楽ちゃんは私の方に大鎌で切りかかって来た。

 「おっ」

 私は避け、空中でサブマシンガンで撃ち続けた。

 しかし、大鎌で全て弾かれた。

 「ちょこまかとさっさと消えろ」

 咲楽ちゃんの言葉遣いも悪くなってくる。

 「くらえ」

 咲楽は大鎌をブーメランのように投げてきた。

 「クッ」

 大鎌の先端が腕に少しあった。

 切り傷が出来てしまった。

 あの大釜の殺傷能力は凄く少し切っただけで血が沢山でた。

 「真琴」

 「三鶴大丈夫だから」

 「私は咲楽ちゃんを助けるまで倒れるわけには行かないから」

 私はサブマシンガンで撃ち続けた。

 「チッ」

 咲楽ちゃんの頬に少しかすった。

 ごめんね咲楽ちゃん。

 「中々やるなだが、もう終わりだ」

 咲楽ちゃんは私を大鎌の柄で腹を突いた。

 「うっ」

 私はその場で倒れ込んでしまった。

 「終わりだ!死ねぇぇ」

 あ〜あ大切な友達の暴走を止められなかったな。憧れで友達で同じバンド友達で寮友でそして。

 大好きな友達なのに。

 私好きな人に殺されるだな。

 「させ…ないよ」

 「咲……楽ちゃん?」

 咲楽ちゃんが悪い咲楽ちゃんを止めてくれてる。

 「私の大切な友達を」

 「咲楽ちゃん」

 「真琴今のうちに私のメダルを取って」

 「うん分かった」

 私はホープドライバーから咲楽ちゃんの紫のメダルを取って着装を解除させた。

 紫のメダルはジョジョにピンクのメダルへと戻っていった。

 「真琴ありがとう、そしてごめんね 」

 咲楽ちゃんはいつも咲楽ちゃんに戻った。

 「咲楽ちゃんのバカ!あれほど紫のメダルは使わないで行ったのに」

 「ごめんね」

 「もう、許さないんだからでもいつもの咲楽ちゃんに戻ってくれて良かった」

 「真琴のおかげだよ」

 「帰ったらミオンでクレープ奢りね」

 「分かったよ」

 「それと怪我させてごめん」

 咲楽ちゃんは私の腕を手当してくれた。

 「もういいよ」

 「うっ痛たたた」

 万炎龍は意識を取り戻した。

 「咲楽ちゃん戦える?」

 「うん行ける真琴は?」

 「大丈夫だよ!次紫の力使ったら本当に撃つからね」

 「分かった」

 「真琴見事だった、咲楽帰ったら説教な」

 「はい……」

 「だが、今はやつを倒そう」

 「みんな」

 由佳子先輩が帰ってきた。

 「由佳子先輩」

 「由佳子大丈夫なのか?」

 「うん、寮長に治して貰ったからね」

 「無理はするなよ」

 「うん」

「よし、弱ってる今がチャンスだ」


  84

  「青弾!」

 真琴は必殺技をマーキングされた所に撃ち込んだ。

 「うっ」

 また装甲が剥がれかけた。

 「ナイスだ真琴」

 「ッ……」

 涼太は矢を放った。

 「甘い!」

 避けられまた、空に飛んでしまった。

 「クソまた空へと」

 「優子大剣で2人同時に飛ばすことはできるか?」

「ギリギリだか、できないことはない」

 「じゃ頼むぞ」

 「咲楽!空中で私を抱えて桜居合を出すことは可能か?」

 結構な事を言ってるけど、やれなくもない。

 「はい、やってみます」

 「頼むぞ」

 私は綾先輩をおんぶした。

 綾先輩は高身長でメロンを2つ抱えてるから重そうだけど意外と重くなかった。

 「よし、準備はOKだ来い!」

 「咲楽頼む」

「はい」

 私は綾先輩をおぶって優子先輩の方へ走った。

 そして、優子先輩の大剣に足をかけた。

「クッ2人は流石にキツイか」

 優子先輩はやはり2人はキツそうだ。

「優子先輩」

「優子」

「優子先輩」

 炎塔のみんなが優子先輩の大剣を支えた。

「これなら行けるぞ」

「はぁぁ」「はぁぁ」「はぁぁ」 「はぁぁ」

 炎塔寮のみんなの声と共に大剣はオレンジと青色に燃え始めた。

「大剣が、三奈美!」

「うん、えい!」

 三奈美は私と綾先輩にバリアを張った。

「よし、行くぞ」

 

──────蒼豪炎!──────

 

 炎塔のみんなが剣を思いっきり降った。

 そのとてつもない勢いで私と綾先輩は飛ぶことが出来た。

「よし、咲楽頼む」

「はい、しっかり捕まっててください」

 私は綾先輩をおぶったまま桜居合の構えをした。

 そして

「桜居合!」

 綾先輩と私は万炎龍の首元まで近ずいた。

「今がチャンスです」

「ああ」

 綾先輩はスピアに風を溜めた。

「くらえ!トルネードクラッシュ!」

 万炎龍のマーキングしていた装甲が剥がれた。

「なんだと」

「今がチャンスだ!」

 ここで決める!

「綾先輩肩借りますね」

「おい、何するつもりだ?」

「ここで決めるんですよ」

 私は綾先輩の肩を蹴り上げた。

 綾先輩は地上へ落ちていった。

 「後は頼むぞ」

 私は居合の構えをして、万炎龍の上に乗った。

 そいて万炎龍の上で高速で走った。

 「万炎龍これで最後だよ」

 「桜居合忍」

 複数から剥がれた装甲の所を攻撃した。

 「クソが負けを認めよう」

 万炎龍は空中で灰となった。

 私は必殺技を連続で出した反動で受け身が取れそうになかった。

 「優子先輩!私を飛ばして」

 「ああ咲楽を助けてこい」

 「咲楽ちゃん!」

 真琴は飛んで私を抱えた。

 「真琴」

 真琴のおかげで無傷で地上に降りる事が出来た。

 「よっと」

 「おつかれ、今回も倒したね肆神!」

 「うん、みんなのおかげだよ」

 私と真琴はハイタッチをした。

 「痛っ!」

 「どうしたの?」

 「メダルが落ちてきた」

 どうやら今回もユニコーン翠同様にメダルを落とした。

 「お〜い2人とお疲れ様!」

 優子は私と真琴の肩に手を置いた。

 「本当に助かった、ありがとう」

 「はい、優子先輩万炎龍がメダルを落としたんですけど」

 真琴は優子にメダルを渡した。

 「あ〜これがそれかユニコーン翠の時の話を聞くとこれも使えないのか〜ほれ」

 優子は真琴にメダルを投げた。

 「今回は真琴が大いに活躍したその証だ持っておけ」

 「はい」

 「さ〜て帰るかみんな解散だ」

 「それと」

 優子は私に顔を近ずけてきた。

 「綾の説教は覚悟しておいた方がいいぞ」

 「忘れてた」

 「ねぇ真琴」

 「何?」

 「から一緒に逃げない」

 「それは無理だよ、だって今回は咲楽が悪いもん、怒られて当然、因みに横で私も咲楽ちゃんに怒る予定だから覚悟しておいてね」

 「お手柔らかにお願いできない?」

 「いや、本気で行くから」

 「そんな〜」

 私達はその場を去った。

 そして、数分後。

 「ねぇやっぱあの天理凄いね」

 「ねぇ〜空を飛べない人が知恵を駆使して龍を倒しちゃうなんて」

 「しかもフィルス王の力も侮れないね」

 「もし、あの子が本気なったら肆神なんて簡単に倒されちゃうね」

 「それどころか今のフィルス王になちゃったりして本当あの子を選んで正解だったねそれよりほら回収するよ」

 「うんほれ」

 肆神の余った灰を回収した。


85

 あの後蒼月のみんなは炎塔寮のみんなに武器を直して貰ったり治療を無償でしてもらった。

 そして、私は炎塔寮の外で綾先輩と真琴と三鶴、三奈美にめちゃくちゃ怒られた。

 しかも真琴に関しては半泣きになりながら怒られた。

 もう、みんなのあんな顔を見たくないな。

 その為にもあの力はもう使わないでおこう。

 そして私たちは炎塔寮を後にした。

 「はぁ帰ってきた」

「本当ご苦労だった」

「今回は本当に大変だったな、それでだ優子と相談して明日は炎塔寮、蒼月寮は学校を休むことにした」

 「本当ですか?」

 「ああだが休みだからと行って下手に遊びに行ったりはするな極力部屋で休んでいろ」

 「はい」

 絶対真琴遊びに行く予定だったね。

 「それより、ああなるんだったらヘリ使った方が良かったかもね」

 「そうだなああなるんだったらな」

 真琴と綾先輩は私を見てくる。

 「ごめん」

 「ま、無事に戻ってきた事だし良かったんじゃない?」

 「うん、でももう紫のメダル使わないでね、危ないし、下品な言葉遣いになるし」

 「うん約束する」

 「次はないからね」

 「そうだな次はないと思え」

 「はい、反省します」

 帰ってからも怒られる私であった。


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