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箱の中の祝福  作者: 海華
10/41

4ユニコーン翠の思想「其ノ陸」

60

 帰ってユニコーン翠から出たメダルを先輩たちに見せたら誰も使うことが出来なかった、話し合いの結果私が持っておくことになった。。私も真琴も新しい必殺技を取得して肆神と言われるユニコーン翠を倒して少しは成長したかな?

 そして、私は今新たな問題に直面している。

 「どうゆうことなの?までメロディー出来てないの?コンテストまで残り2週間だよ」

 軽音部の問題に直面していた。

 「それはその、いやごめん」

 「そういう真琴は作詞できてるのか?」

 「メロディがないと歌詞が作れないの」

「ダメだなこりゃ」

 「出来てないって全く出来てない訳じゃないでしょ?」

 「まぁほとんどできてるけど、終の方で迷ってる感じ」

 「じゃ出来てる所までで良いから聞かせて」

 「ああ」

 和也はPCを開いて曲を流した。

 曲は全体的にポップだが後半はヘビメタっぽい全く新しい曲だった。

 「いいじゃん)

 「ほぼできてるじゃん」

 「うん、いいと思うよ!」

 「いや、最後の音をFにするかCにするかでずっと迷っててそこが全然決まらないくて、、」

 「うんそうかそうか、それだけだったら私だけでいいから曲渡してよそれぐらいだったら作詞できるし」

 真琴のツッコミを初めて聞いた、いつもはボケなのに。

 「よしじゃあ真琴は2週間以内に作詞できるか?」

 「なんとかできるよ」

 「分かった」

 「咲楽!最後の音はFかCだったらどっちがいいと思うか?」

 私は直感で答えた。

 「Fかな?」

 「うむ、俺もそう思う」

 「和也もそれでいいか?」

 「大丈夫、、」

 「よし、これで決まったなじゃ練習に入るか」

 潤くんはこのバンドの唯一まともの人だけあってまともな意見が言えるね。

  みんな各自で練習が始まって最後に音合わせをして今日の部活は終わった。

 「歌詞どうしようかな?咲楽ちゃんなんかアイディアない?」

 「う〜ん薄い黄緑のオーラを纏ったユニコーンの歌とかは?」

 「それユニコーン翠のことじゃん私達以外誰もピンとこないから却下」

 真琴のツッコミを聞きたいがためボケてみた。

 「いや〜本当に昨日は疲れたな〜あんなに長く戦ったのもこんなに体痛いのも初めてだよ」

 「確かにあんなに雷食らって誰も入院しないのもすごいよね」

 「本当だよ」

 「それも最後に真琴が角折ってくれたおかげで勝てたんだし、本当に大手柄だよ」

 「えへへそうかな?」

 私たちは2人で話ながら帰った。

 「2人とも帰ったか」

 「はい今帰りました」

 「2人にお願いがあってな」

 「綾先輩ちょっと今日は難しいですね」

 「木下まだ何も言ってないぞ」

 真琴は部屋へ戻って行った。

 「鹿黒何かあったのか?」

 「実は」

 真琴は部活でまだ作詞が出来てなくしばらく忙しいとの事を話した。

 「そういうことか、済まなかったなそっちを優先してくれて大丈夫だ」

 「したら鹿黒にお願いするとしよう」

 「はいなんでしょう?」

 「私に必殺技の出し方を教えて欲しい」

 「はい?」


61

 天理はメダル、装甲以外にも必殺技が個々で出せるが。

 てっきり綾先輩は出せるものだと思ってた。

 「恥ずかしながら指揮官で唯一必殺技を出せないのは私だけなんだ」

 「意外ですね、てっきり出せるのもだと思ってました」

 「でも、教えたいのは山々なんですが明確にこれができれば必殺技が出せるって方法が私にもわからなくて」

 「強いて言うならピンチな時に頭をフル回転させて思いつきでやってみたらホープドライバーが力を貸してくれたぐらいですかね?」

 「うむ、てっきり何か特別な訓練でもしてるのかと思っいた」

 「訓練より何かに対する思いでホープドライバーが答えてくれると思います」

 「思いか、、」

 綾先輩は頭を悩ませていたここはヒントを与えようと思った。

 「いきなりですけど、綾先輩って好きな人いるんですか?」

 「す、すきなひといきなりなんだ?!」

 めちゃくちゃ動揺してる、そんな先輩初めてみた。

 「その人の事思って戦って見たらどうですか?」

 「それは私が好きな人いる前提で話進めてないか?」

 「いますよね?」

 私は問い詰めてみた。

 「まぁいないことも無い」

 「それが私からの教えられることです一見そんなことかと思うかもしれないてますけどこれが大丈夫だったりするんですよ」

 「そうか、ありがとうな」

 「好きな人、好きな人」

 先輩は連呼しながら裏庭に向かった。


62

 「みんなお待たせできたよ」

 真琴は部活に少し遅れてきた。

 「遅かったな何してたんだ?」

 「そんなの言わせるなよ、補習だよ補習それ以外ないだろ」

 「違うよはいこれ」

 真琴は歌詞が書かれた紙をみんなに渡した。

 「歌詞書いていたのか」

 「それで遅れちゃった」

 「お疲れ様真琴」

 「うん頑張った」

 「さすが真琴」

 「よし、俺は真琴の書いた歌詞の編曲兼添削してくるからみんなはそれまで個人練習をしていてくれ」

 私は言われた通り個人練習をしていた。

 「真琴ちょっといいか」

 真琴は潤に呼び出された。

 (うん、うんうんわかった」

 向こうで真琴の返事だけが聞こえた。

 「みんな聞いてくれ」

 潤くんと真琴が戻ってきた。

 「真琴からの提案で今回はボーカルを二人つけることになった」

 「そこでね、咲楽ちゃんにお願いしたくて」

 「え?」

 いきなりの提案に私は驚いた。

 「お願いボーカルっても私の半分も歌わないからさ」

 真琴は真剣にお願いしてきた。

 そんな真琴を見ていたら断りずらかった。

 「わかった、でもボーカルとかやったことないけど大丈夫?」

 「うん、私が教えてあげるから」

 私は勢いでボーカルをやることになってしまった。

「早速歌ってみて咲楽ちゃん」

「うん」

 私は自分のパートを精一杯歌った。

「どうかな」

 凄く不安だった人前で歌うことなんて経験がないし得意な方でもないから恐らくダメダメだったでしょうね。

「ね?私の言った通りでしょ?」

「確かに」

「咲楽ちゃん凄くいいよ」

「ああ、真琴の予想通りだな」

 だが、反応は予想とは反するものだった。

「良かったのかな?」

「うん言うことなし」

「この低音パートは君にしか出せないよ」

「その、ありがと」

「じゃ正式にお願いね」

「わかった」

 このあと一通り練習してこの日は終了した。


63

 まさか私が人前で歌うことになるなんてねっ予想もつかなかった。

 そう考えながら部屋に戻ろうとすると帰って早々に警告音が鳴り響いいた。

 少しくらい休ませて欲しいのにフィルスは待ってくれないようだ。

「場所はこの近くの公園になります」

「みんな行くぞ」

 私達は指定された場所に向かった。

 そこには四足歩行で黒い霧を纏ったフィルスがいた。

「敵はこの一体だけみたいです」

「さっさと倒して帰ろ」

「そうだね」

「一体だからと言って気を抜くなどんな技を使ってくるかわからん」

「みんな行くぞ」

 綾先輩の合図でみんな着装した。

 〒私と鹿黒で前にでる、浦部は後ろから支援攻撃を頼む」

「了解」

 私達は敵の方へ走って行った。

「はぁ」

「えい」

 綾先輩は左前足を私は右前足を攻撃した、しかしフィルスには効かなかった。

「えい」

 三鶴が顔面に攻撃を行ったが攻撃は効かなかった。

 当たった感触はあるのに。

「何こいつ攻撃が通らないじゃん」

「いけー」

 真琴はライフルで狙撃した。

 カン!攻撃は当たったが、弾は弾かれた。

「え〜嘘でしょ」

「ヴン」

 フィルスは前脚で私達は30mくらい飛んで行った。

「くそどうすれば」

「ヴォォ」

 フィルスは三鶴目掛けて走ってきた。

「危ない」

 フィルスは三鶴を前蹴りした。

「っく」

 三鶴は吹っ飛ばされた。

「三鶴!」

 三鶴は気を失っていた。

「三奈美、三鶴の治癒お願い」

「はい」

 三奈美は三鶴を安全な所まで運び治癒を始めた。

「ヴァァ」

 今度は綾先輩に向かって走って言った。

 次は綾先輩が。

 でもこの距離だと綾先輩の所まで走って行ったらフィルスの方が先に着いてしまう、、そうだ桜居合の勢いを利用すれば間に合う。

 私は桜居合で綾先輩の方へ向かった。

「ブゥゥ」

 フィルスは綾先輩に吹っ飛バそうとした。

「間に合った!」

 間一髪だった。

 私はフィルスの前脚を刀で防いだがフィルスの方が力が強いため私が吹き飛んだ。

「鹿黒!」

 綾先輩は私の方へ駆け寄ってきた。

「鹿黒しっかりしろ」

「綾先輩…」

 私はフィルスの攻撃をまともに喰らったせいで体が動かなかった。

「なんとか間に合いました」

「バカ、無茶な戦い方はするなと言っただろ」

「すみません、でも無事で良かったです」

「鹿黒は少し休んでいろ」

「ここからは私がやる」

 綾先輩は真剣な眼差しでスピアを構えた。


64

 どうしたらいい?この状況は浦部に鹿黒は動けない、相手は攻撃が通らないどうすれば。

「ふん」

 フィルスが私に前蹴りを入れてきたが、なんとか避けれた。

「くっ」

 本当絶望的だな。

 私はふとあることを思い出した。

 必殺技そうだそれを使えばやつを倒せるかもしれん、しかし私は使うことができないどうすれば使えるようになる。

 その時鹿黒の言葉を思い出した。

「大切な人のことを思う」

 私にとって大切な人とはなんだ?友人、家族、蒼月のみんなか?

 確かそれらは全て大事だ、いやもう一つ大切な人がいた。

鹿黒の兄であり元指揮官の悠先輩だ。

 私は悠先輩の背中をみて成長して行った。

 悠先輩の戦い方戦略の立て方それをみてここまで成長出来た。

 次第にその気持ちは恋心へ変わっていった。

 しかし、ある時悠先輩は消えてしまった。

 悠先輩がいなくなった後悠先輩が戻ってくる方法はないとかと必死に調べた。

 大切な人じゃなきゃそんなことしないな。

 それに私は今でも悠先輩が好きだ。

 こういうのは良くはないと思うが土壇場で技を作る。

 それに私は今でも悠先輩が好きだ。

「大森!私にスピードアップの魔法をかけてくれ」

「はい」

 大森は私に魔法をかけた。

「木下君は私と前線に立ってくれ」

「わかりました」

「木下は右から言ってフィルスを惹きつけてくれ」

「何か作戦があるんですね、ついて行きます!」

「あぁ少し賭けだがやってみる価値はある」

 私達はフィルスに向かって走って言った。

「こっちだよ」

 木下が気を逸らしていてくれるうちに私は後ろから。

 私はフィルスのい後ろに回って飛び上がった。

 頼む私にも力を貸してくれホープドライバー、悠先輩。

 そう願いったらホープドライバーが光始めたそして武器に風を纏った。

 これならいけるぞ。

 悠先輩見ててくださいこれが私が編み出した必殺技です。

「こっちだフィルス」

 フィルスはこっちを向いた今だ。


 

  ──────トルネードクラッシュ──────



 フィルスの顔面に風を纏ったスピアで刺した。

「ヴァァァ」

 風の勢いで纏っていた黒い霧は晴れた。

「流石!綾先輩」

「私たちも頑張らないとね咲楽」

「そうだね綾先輩だけにやらせる訳には行かないね」

「二人ともも大丈夫なのか?」

「はいなんとか戦えます」

「はい私も大丈夫です」

「綾先輩私の助言は役に立ちました」

「あぁ君の助言のおかげであの技を出すことができた本当に感謝してる」

「みなさん霧が晴れている間は攻撃が通るかもしれません今がチャンスです」

「了解したみんな行くぞ」


65

 前線組はフィルスに近づいた。

「みんな受け取って」

 三奈美は攻撃アップの魔法をかけた。

「うぅ」

 フィルスはお得意の前蹴りをしようとした。

「同じ技が何回も食うと思わないでえい!」

 真琴はフィルスが蹴ろうとした左前足を狙撃した。

「ヴァァ」

 フィルスはバランスを崩した。

「こっちの足も崩させてもらうよ」

 三鶴は右前脚を槍で攻撃した。

 フィルスは横転した。

「綾先輩、咲楽今よ」

「はぁぁ」「はぁぁ」

「トルネード」

「桜」

 私と綾先輩はこの一瞬で力をためた。

「クラッシュ」

「居合」

 同時に必殺技を打ち込んだ。

「ヴォォォ」

 フィルスは悲鳴を上げながら灰となって消えた。

「フィルス撃破です」

「やった」

「よし」

「ふぅ」

「はぁはぁ」

「綾先輩〜」

 真琴が綾先輩に興奮気味で走ってきた。

「あの技かっこよかったです」

「そうか?」

 綾先輩は少し照れていた。

「しかし、あの時は本当に必死だった、木下に大森本当に感謝してる」

「そして鹿黒のアドバイスにもな」

「へ〜咲楽ちゃんが綾先輩にアドバイスか〜」

「どんなアドバイスしたの?」

 私は真琴に昨日綾先輩に教えたアドバイスをみんなにも教えた。

「ってことは咲楽ちゃんも技作る時誰のこと考えてたの」

 絶対に真琴は聞いてくると思ってた。

「それは、その、」

 恥ずかしくて言いづらいな。

「教えてよ〜」

「まこと」

「え?」

「真琴のこと考えてた、ここにきての一番の友達だから失いたくないなと思ったら」

「その、ありがと」

 真琴も照れていた。

「真琴も言いなさいよ」

「私は咲楽ちゃんかなあの時咲楽ちゃんがユニコーン翠に刺されて死んじゃうと思ったら勢いで」

「本当あんた達は」

 三鶴は呆れていた。

「先輩は誰の事思ってたんですか?」

「それは、その、、秘密だ」

「え〜それはずるいですよ」

 誰の事かは予想がついていた。

 そう、綾先輩の大切な人は……。

「綾先輩、私の兄悠先輩ですよね?」

「なっ」

 綾先輩は茹でたこぐらい顔が真っ赤になってた。

 やっぱり。

「そうなんだ〜」

「ち、違うぞ」

「おそらくその反応は正解だと思うわ、ナイスよ咲楽」

「な、なんでわかったんだ!」

 綾先輩は興奮気味に私に尋ねた。

「綾先輩私の兄の話する時だけ凄く楽しそうだったからもしかしてと思って」

「咲楽ちゃんよく見てるね」

「だとは思ったけど本当にそうだと」

「私は悠先輩が大切な人って事で話進んでないか?」

「じゃあ大切じゃないんですか?」

「そせはその、大切だ」

 こんな照れてる綾先輩初めて見た。

 真「じゃ尚更助けたいですね咲楽ちゃんのお兄さん」

「咲楽ちゃんのためにも綾先輩のためにもね」

「そ、そうだな」

「そ、そのみんなにお願いがあるんだが)

「なんですか〜」

 真琴わかってて意地悪言ってるね。

「この事は秘密にしてくれると助かるんだが、」

「どうしましょうかな〜」

 意地悪二人目。

「そこをお願いできないか?」

「どうするみんな〜」

 意地悪三人目。

「ま、了承しますか?みんな」

「いいんじゃん」

「うん」

「まぁ綾先輩の秘密をしれたのだけでも嬉しいし」

「それは助かる」

「じゃ一つ条件があります」

「なんだ?できる事ならなんでも言ってくれ?」

 真琴は何を企んでるんだろうか?

「私達の事名前で呼んでください」

「それいいね、毎回なんか堅苦しい感じだし」

「うんいいと思う毎日顔合わせてるんだしそんな他人行事な呼び方は寂しいからね」

「わかった了承しよう」

「じゃあ試しに」

 真琴は私を綾先輩の前まで押した。

「咲楽ちゃんのこと名前で読んでみてください」

「ああ、さ、さ」

 綾先輩こういうの苦手そうだもんね。

「さ、さく」

「やっぱなしだこの願いは」

「え〜もう少しだったのに」

「撤退するぞ、真琴、三鶴、三奈美、咲楽」

 綾先輩は後ろ向きながら名前を読んでくれた。

「綾先輩」

「ふふ」

「綾先輩」

 こうしてこの戦いを通して綾先輩との距離が少し縮まった、しかしこの時は誰も気づいてなかった。

 炎塔で落ちてきた鱗が肆神の一部だあったことも近いうちにまた肆神と戦うことになることも。


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